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第2章
第549話 4人目を
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シェルターに入ると、水樹がレイナに抱き付き無事で良かったと泣いた。
「水樹、レイナに説明を頼む。残りはオリヴィアとアトランジェだ。悪いが時間がないから行ってくる」
レイナが何か言い掛けたが、水樹に腕を掴まれたうえに首を振って止められていた。
「レイナ、申し訳ないがまだ2人の安全が確保出来ていない。だから行って来る。水樹を手伝ってやって欲しい」
レイナは頷くしかなく、俺を1度ギュッと抱きしめ、それから行ってらっしゃいと言ってくれた。
急ぐとは言え1分1秒を争う程ではないだろう。
別段低空を高速で移動しても良かったのだが、確かめたい事もありそうしなかった。
そう、あの光の正体を知りたいと言うか、やはりある程度の高度になると攻撃を受けるか否かについて確認したいからだ。
2回だと偶然と言う事もあり得る。
だが3度目は偶然ではなく必然的だから確認するんだ。
そうして俺はまたもや高高度へ向かって飛んでいく!
やはりもうそろそろダイブする頃だという高さでゾクッと来た。
レイナの時と同じでダメージの軽減を図ったが、やはりヘルムにビームか熱線が当たった。
ヘルムの力でカウンターとなるビームで反撃といっても、自動であり制御できないんだ
やはり上空?ひょっとすると成層圏かその上で発光現象があり、何かが爆裂したと判断する。
そして俺は次なる目的地に向けてダイブを始めた。
両手を脇にピタッと当て、掌を微妙に動かして飛ぶ方向をコントロールしていく。
耳を劈く音に辟易とするが、あのヘルムはスカイダイビングを考慮してはいない。
目を開く時だけは速度にロスが出るが、風魔法で顔の周辺だけ空気の泡を纏わせ、俺の目で直接周りを見る事にしている。
しかし・・・眼前には赤茶けた荒野しか見えない。
だが、後10秒程で制動を掛けるなりして着地に備えなければならない。
目を瞑りカウントダウンをする。
そして両手両足を開き、空気抵抗を増やす。
顔に空気の膜を張り視界を確保だ。
飛行魔法が使えるようになる程度に減速した所で急に閃いた。
そうそう、俺はアホだった。
隷属か刻印者の位置は半径100m程に絞り込める。
つまり平坦な所であれば、90m程の高度にて気配を探れば面積的に直径10m程の範囲にいる事が判るのだ。
但し、距離、この場合高度が増えるとその分の精度が落ちる。
そうして気配を探る事10分程で漸く反応のある位置が分かった。
地上に降りたが、上からは全く見えない場所だった。
ピンポイントで誰かがいるはずの場所が分かったので、地上に降り立ってから周りを見渡して行く。
・
・
・
5分程探すとようやく発見できた。
水樹の時のような危ない場所ではないが、ちょっとした窪みがあり、上からでは絶対に見えない位置にて横になっていた。
ひょっとすると岩が有る所に無理やり転移させられ、その周辺の空間はどこかに行っただけかも分からないような不自然な場所に見えなくもない。
そこにいたのはオリヴィアだった。
軽く頬をたたくと「うーん」とうなりながら目覚めた。
即時にゲートを出してシェルターに戻ったが、オリヴィアはまだ意識が朦朧としているのでお姫様抱っこで連れて行った。
「最後の1人を探しに行くよ」
水樹とイリーナにオリヴィアを託し、俺はそう言うと右腕を上に突き出した。
「シュワッチ!」
自分であほな事を言っているなぁと自覚を持ちつつ、飛んで行くのであった。
「水樹、レイナに説明を頼む。残りはオリヴィアとアトランジェだ。悪いが時間がないから行ってくる」
レイナが何か言い掛けたが、水樹に腕を掴まれたうえに首を振って止められていた。
「レイナ、申し訳ないがまだ2人の安全が確保出来ていない。だから行って来る。水樹を手伝ってやって欲しい」
レイナは頷くしかなく、俺を1度ギュッと抱きしめ、それから行ってらっしゃいと言ってくれた。
急ぐとは言え1分1秒を争う程ではないだろう。
別段低空を高速で移動しても良かったのだが、確かめたい事もありそうしなかった。
そう、あの光の正体を知りたいと言うか、やはりある程度の高度になると攻撃を受けるか否かについて確認したいからだ。
2回だと偶然と言う事もあり得る。
だが3度目は偶然ではなく必然的だから確認するんだ。
そうして俺はまたもや高高度へ向かって飛んでいく!
やはりもうそろそろダイブする頃だという高さでゾクッと来た。
レイナの時と同じでダメージの軽減を図ったが、やはりヘルムにビームか熱線が当たった。
ヘルムの力でカウンターとなるビームで反撃といっても、自動であり制御できないんだ
やはり上空?ひょっとすると成層圏かその上で発光現象があり、何かが爆裂したと判断する。
そして俺は次なる目的地に向けてダイブを始めた。
両手を脇にピタッと当て、掌を微妙に動かして飛ぶ方向をコントロールしていく。
耳を劈く音に辟易とするが、あのヘルムはスカイダイビングを考慮してはいない。
目を開く時だけは速度にロスが出るが、風魔法で顔の周辺だけ空気の泡を纏わせ、俺の目で直接周りを見る事にしている。
しかし・・・眼前には赤茶けた荒野しか見えない。
だが、後10秒程で制動を掛けるなりして着地に備えなければならない。
目を瞑りカウントダウンをする。
そして両手両足を開き、空気抵抗を増やす。
顔に空気の膜を張り視界を確保だ。
飛行魔法が使えるようになる程度に減速した所で急に閃いた。
そうそう、俺はアホだった。
隷属か刻印者の位置は半径100m程に絞り込める。
つまり平坦な所であれば、90m程の高度にて気配を探れば面積的に直径10m程の範囲にいる事が判るのだ。
但し、距離、この場合高度が増えるとその分の精度が落ちる。
そうして気配を探る事10分程で漸く反応のある位置が分かった。
地上に降りたが、上からは全く見えない場所だった。
ピンポイントで誰かがいるはずの場所が分かったので、地上に降り立ってから周りを見渡して行く。
・
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5分程探すとようやく発見できた。
水樹の時のような危ない場所ではないが、ちょっとした窪みがあり、上からでは絶対に見えない位置にて横になっていた。
ひょっとすると岩が有る所に無理やり転移させられ、その周辺の空間はどこかに行っただけかも分からないような不自然な場所に見えなくもない。
そこにいたのはオリヴィアだった。
軽く頬をたたくと「うーん」とうなりながら目覚めた。
即時にゲートを出してシェルターに戻ったが、オリヴィアはまだ意識が朦朧としているのでお姫様抱っこで連れて行った。
「最後の1人を探しに行くよ」
水樹とイリーナにオリヴィアを託し、俺はそう言うと右腕を上に突き出した。
「シュワッチ!」
自分であほな事を言っているなぁと自覚を持ちつつ、飛んで行くのであった。
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