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第2章
第546話 ここは!?
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どれ位の間気絶していたのだろうか?俺が意識を取り戻した時に何やら柔らかい感触があり、イリーナに覆いかぶさるようにしている事に気が付いた。
とりあえずイリーナは生きており怪我をしている様子はない。
まだ意識を手放したままではあるが。
それと今いるのは外だ。
しかも見たことのないような景色であり、周りを見るとイリーナしかおらず妻達の気配がしない。
そして愕然とする事に気が付いた。
ダンジョンに一緒に入った者達の気配が少し離れたところからはするが、他の妻達、つまりナンシー達の気配が全くしない。
ただ、ステータスを見ると隷属契約者の欄に全員の、勿論イリーナ以外の名前がある事が確認できた。
全員へ念話を送るも反応がない。
まだ気絶しているのだろう。
それともう確信はしているが、気配からして少なくともナンシー達は念話のできる範囲にいない。
それと屋敷どころか、どこにもゲートを出せなかった。
ヒナタ達のいる世界に飛ばされた時と同じだ。
但し、俺の側には1人しかいない。
アトランジェ達は勝手が違う。
彼女達と同じ人数の気配からして、ダンジョン攻略組と判断するのが自然だ。
気配は感じるが、誰のかとまでは分からない。
だが、まずは気配を感じる者達と合流しなければならない。
それとイリーナを見て驚いた。
彼女に残された時間は殆どない。
約1日しか無いのだ。
あと18時間以内に目覚めなければ、同意がないまま刻印を刻まねばならない。
流石に想定外だ。
その為、皆を探すのは取り敢えず18時間のタイムリミットを気にしなければならない。
しかも今はイリーナを1人にはできない。
シェルターに入れる手も有るが、目覚めた時に1人だとパニックを起こすだろう。
揺すったり声を掛けたり、更に頬を叩いても今は目覚めない。
勿論キスも試した。
飛ばされる前と違い、胸も上下しているし、なにより体温を感じる。
単に気絶しているか、まだ体に魂が定着していないのかだったりが考えられ、何故かは分からない。
だが、何もしない訳にもいかず、俺はイリーナを抱き抱えて空へと舞い上がった。
皆散り散りになっているが、取り敢えず10分位飛べば1番近い者がいるところに辿り着く。
本気を出せば3分もあれば行けるが、流石に気絶している者を1人抱えているので無理だ。
そして先ずは2人目が見付かった。
切り立った崖の上の方に人1人が辛うじて横になれる岩が飛び出しており、寝返りをすれば落ちるような狭さだ。
また、不安定そうで上からは小石が転げてくる。
そこにいたのは水樹だ。
気絶しており、横たわっていたが胸が上下しているから大丈夫そうだ。
急ぎ水樹を抱え、両脇に1人ずつ抱える形でその場を離れた。
取り敢えず地上に向かい降下していたが、目覚めた水樹がパニックを起こした。
意識を取り戻した時に見えたのは、自分が高い所におり、おまけに手足が硬い所にないからパニックになったのだ。
「落ち着け。俺が抱えているから大丈夫だ。今から安全なところに降りるから」
「ご、ごめんなさい。いったい何が?」
「分からない。ダンジョンアタック組の人数しか気配を感じない。それよりも皆が散り散りになっているから、先ずは合流が先だ」
「うん。分かったわ」
それからは大人しくしてくれた。
地上に降りたが、あまり良くない場所なので先程俺が飛ばされた場所にゲートを出し、そこにシェルターを出した。
また、シェルターの入り口近くに出したベッドにイリーナを寝かせた。
「悪いがイリーナの世話を頼むよ。俺もよく分からない。ドア番も水樹にお願いをするしかない。あの時俺はイリーナを抱きかかえていたから飛ばされても一緒にいたようだ。それと、彼女が起きたら残りの寿命が1日を切っているから、もし生きながらえたいなら俺が刻印の儀をするしかないし、別の手段は俺にはない。イリーナに有れば別だが、それを伝えてくれ。全員が見つからなくてもイリーナへの刻印が間に合う間に戻るから」
「分かったわ。皆の事をお願いね」
「じゃあ近くに感じる気配の方から順に向かうよ」
そうして俺は1番近くで気配がする所に向かうのであった。
とりあえずイリーナは生きており怪我をしている様子はない。
まだ意識を手放したままではあるが。
それと今いるのは外だ。
しかも見たことのないような景色であり、周りを見るとイリーナしかおらず妻達の気配がしない。
そして愕然とする事に気が付いた。
ダンジョンに一緒に入った者達の気配が少し離れたところからはするが、他の妻達、つまりナンシー達の気配が全くしない。
ただ、ステータスを見ると隷属契約者の欄に全員の、勿論イリーナ以外の名前がある事が確認できた。
全員へ念話を送るも反応がない。
まだ気絶しているのだろう。
それともう確信はしているが、気配からして少なくともナンシー達は念話のできる範囲にいない。
それと屋敷どころか、どこにもゲートを出せなかった。
ヒナタ達のいる世界に飛ばされた時と同じだ。
但し、俺の側には1人しかいない。
アトランジェ達は勝手が違う。
彼女達と同じ人数の気配からして、ダンジョン攻略組と判断するのが自然だ。
気配は感じるが、誰のかとまでは分からない。
だが、まずは気配を感じる者達と合流しなければならない。
それとイリーナを見て驚いた。
彼女に残された時間は殆どない。
約1日しか無いのだ。
あと18時間以内に目覚めなければ、同意がないまま刻印を刻まねばならない。
流石に想定外だ。
その為、皆を探すのは取り敢えず18時間のタイムリミットを気にしなければならない。
しかも今はイリーナを1人にはできない。
シェルターに入れる手も有るが、目覚めた時に1人だとパニックを起こすだろう。
揺すったり声を掛けたり、更に頬を叩いても今は目覚めない。
勿論キスも試した。
飛ばされる前と違い、胸も上下しているし、なにより体温を感じる。
単に気絶しているか、まだ体に魂が定着していないのかだったりが考えられ、何故かは分からない。
だが、何もしない訳にもいかず、俺はイリーナを抱き抱えて空へと舞い上がった。
皆散り散りになっているが、取り敢えず10分位飛べば1番近い者がいるところに辿り着く。
本気を出せば3分もあれば行けるが、流石に気絶している者を1人抱えているので無理だ。
そして先ずは2人目が見付かった。
切り立った崖の上の方に人1人が辛うじて横になれる岩が飛び出しており、寝返りをすれば落ちるような狭さだ。
また、不安定そうで上からは小石が転げてくる。
そこにいたのは水樹だ。
気絶しており、横たわっていたが胸が上下しているから大丈夫そうだ。
急ぎ水樹を抱え、両脇に1人ずつ抱える形でその場を離れた。
取り敢えず地上に向かい降下していたが、目覚めた水樹がパニックを起こした。
意識を取り戻した時に見えたのは、自分が高い所におり、おまけに手足が硬い所にないからパニックになったのだ。
「落ち着け。俺が抱えているから大丈夫だ。今から安全なところに降りるから」
「ご、ごめんなさい。いったい何が?」
「分からない。ダンジョンアタック組の人数しか気配を感じない。それよりも皆が散り散りになっているから、先ずは合流が先だ」
「うん。分かったわ」
それからは大人しくしてくれた。
地上に降りたが、あまり良くない場所なので先程俺が飛ばされた場所にゲートを出し、そこにシェルターを出した。
また、シェルターの入り口近くに出したベッドにイリーナを寝かせた。
「悪いがイリーナの世話を頼むよ。俺もよく分からない。ドア番も水樹にお願いをするしかない。あの時俺はイリーナを抱きかかえていたから飛ばされても一緒にいたようだ。それと、彼女が起きたら残りの寿命が1日を切っているから、もし生きながらえたいなら俺が刻印の儀をするしかないし、別の手段は俺にはない。イリーナに有れば別だが、それを伝えてくれ。全員が見つからなくてもイリーナへの刻印が間に合う間に戻るから」
「分かったわ。皆の事をお願いね」
「じゃあ近くに感じる気配の方から順に向かうよ」
そうして俺は1番近くで気配がする所に向かうのであった。
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