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第1章
第525話 異様なボス
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寝る前に囮用の体を作り直した為か、体が結構しんどくなり早々に寝る事にした。
水樹は精神的な疲労感がかなりあるのが見て取れ、翌日は実験的な意味を込めて余程の事がない限り終始無言でパーティーのただの一員として過ごして貰う事にした。
ダンジョンが判断しているのは水樹が前日の寝る前に言った言葉で、【最大限の警戒をしなくてはならない!】というところが生きているようで、平和なダンジョンだった。
今は時間で言うと大体15時ぐらいだと思う時にボス部屋の入り口に着たが、ボス部屋をどうするか?となった。
しかし、小休止を挟んでからボス戦という事になり、掛けられるだけの補助魔法等を掛けてからボス戦に挑む事になった。
皆の体調次第なので全員がゴーサインを出さなければ無理な話だった。
だが、誰も迷う事なくハモって「はい!」と気持ち良い返事だった。
その為小休止の後補助魔法を皆で掛け合っていた。
今の所俺の時間停止まで必要とする状況ではないが、あれは俺の切り札だ。
だから可能な限り温存したい。
俺は囮隊を操作してボスの気を逸らす事にしている。
そしてボス部屋に入るも妙だった。
気配は有るのだが、存在を認識できない。
空気の流れ、臭い、殺気がないのだ。
視認すら出来ない・・・
そして異変があった。
水樹の囮体が俺のコントロールを外れ、他の囮体を攻撃し始めたのだ。
大半の囮体が切り刻まれたが、兼ねてから考えていた事を実行する事にした。
絶対防壁を展開し、そこに他の囮を体共々封じたのだ。
1辺4mの正方形だ。
そこに超高温のプラズマを発生させた。
しかし、それでもボスは生きている。
だが、この中にいるのは間違いない。
全ての囮体がバラバラになり、漸く蝿位の何かが中にいる事が分かった。
「何だあれは?蝿か!?」
しかし、皆分からなかったようだ。
仕方がないので次にその中に濃硫酸を発生させた。
使ったのは作成系のスキルだが、物質は触った事がある物か、化学式、元素記号が判れば生成出来る事が分かった。
H2SO4、これがあの恐ろしい硫酸だ。
だから金やプラチナも作る事が可能だ。
気が付いたのは最近だった。
大学の入試に備え勉強した甲斐が有ったと言うもんだ。。
だが、大学に通った最初の数か月位の事しか記憶に無いが、皆から俺は40歳をを超えたおっさんであったと聞いている。
己が間違いなく書いた日記等からそうだと認識してはいるのだが、実感はない。
それはともかく、驚いた事に硫酸に耐え抜いたのだ。
どうするか悩んだ末に純水で満たし様子を見ていたが、2時間程でようやく死んだのが分かった。
これまでこのような小型の魔物やボスを見た事が無かったのだが、最後は恐らく窒息死したのだと思う。
囮隊を作っていなければ今頃妻の誰かを殺さざるを得なかっただろう。
恐ろしき事かな。
絶対防壁の底部に穴を開け、そこから先に水の通路を作りボス部屋の外に排出して、それから中の沈殿物を粉々にして行く。
そうしてドロップ品を回収していった。
しかし、囮の体とは言え妻の体を硫酸漬けにしてしまい凹む俺であった。
だが、俺が何をしたのか理解出来たのは流石に水樹のみだった。
水樹は精神的な疲労感がかなりあるのが見て取れ、翌日は実験的な意味を込めて余程の事がない限り終始無言でパーティーのただの一員として過ごして貰う事にした。
ダンジョンが判断しているのは水樹が前日の寝る前に言った言葉で、【最大限の警戒をしなくてはならない!】というところが生きているようで、平和なダンジョンだった。
今は時間で言うと大体15時ぐらいだと思う時にボス部屋の入り口に着たが、ボス部屋をどうするか?となった。
しかし、小休止を挟んでからボス戦という事になり、掛けられるだけの補助魔法等を掛けてからボス戦に挑む事になった。
皆の体調次第なので全員がゴーサインを出さなければ無理な話だった。
だが、誰も迷う事なくハモって「はい!」と気持ち良い返事だった。
その為小休止の後補助魔法を皆で掛け合っていた。
今の所俺の時間停止まで必要とする状況ではないが、あれは俺の切り札だ。
だから可能な限り温存したい。
俺は囮隊を操作してボスの気を逸らす事にしている。
そしてボス部屋に入るも妙だった。
気配は有るのだが、存在を認識できない。
空気の流れ、臭い、殺気がないのだ。
視認すら出来ない・・・
そして異変があった。
水樹の囮体が俺のコントロールを外れ、他の囮体を攻撃し始めたのだ。
大半の囮体が切り刻まれたが、兼ねてから考えていた事を実行する事にした。
絶対防壁を展開し、そこに他の囮を体共々封じたのだ。
1辺4mの正方形だ。
そこに超高温のプラズマを発生させた。
しかし、それでもボスは生きている。
だが、この中にいるのは間違いない。
全ての囮体がバラバラになり、漸く蝿位の何かが中にいる事が分かった。
「何だあれは?蝿か!?」
しかし、皆分からなかったようだ。
仕方がないので次にその中に濃硫酸を発生させた。
使ったのは作成系のスキルだが、物質は触った事がある物か、化学式、元素記号が判れば生成出来る事が分かった。
H2SO4、これがあの恐ろしい硫酸だ。
だから金やプラチナも作る事が可能だ。
気が付いたのは最近だった。
大学の入試に備え勉強した甲斐が有ったと言うもんだ。。
だが、大学に通った最初の数か月位の事しか記憶に無いが、皆から俺は40歳をを超えたおっさんであったと聞いている。
己が間違いなく書いた日記等からそうだと認識してはいるのだが、実感はない。
それはともかく、驚いた事に硫酸に耐え抜いたのだ。
どうするか悩んだ末に純水で満たし様子を見ていたが、2時間程でようやく死んだのが分かった。
これまでこのような小型の魔物やボスを見た事が無かったのだが、最後は恐らく窒息死したのだと思う。
囮隊を作っていなければ今頃妻の誰かを殺さざるを得なかっただろう。
恐ろしき事かな。
絶対防壁の底部に穴を開け、そこから先に水の通路を作りボス部屋の外に排出して、それから中の沈殿物を粉々にして行く。
そうしてドロップ品を回収していった。
しかし、囮の体とは言え妻の体を硫酸漬けにしてしまい凹む俺であった。
だが、俺が何をしたのか理解出来たのは流石に水樹のみだった。
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