異世界召喚された俺は余分な子でした

第１章

第509話 防具作り

　武器を作った翌日は防具作りに励んでいた。

　予め戦闘系の者には今使ってる防具を出してもらい、屋敷の広間にずらっと並べていた。
　流石にどれが誰の物なのかよく分からなくなるので、札を置いて貰っていた。

　非戦闘系の者については普段着ている服を置いて貰った。
　というよりも屋敷の中で主に着ている服だ。

　人数が多いのでそれなりに大変な作業になるとは思うが、基本的に並べられている順番でやって行く。
　なので自分の装備が作られる番が来る者を含め常に３、４人が見ている状態だ。

　今回は作った先から着替えて貰い手直し等も行っていった。
　初めからそうすれば良かったのだが、元の装備の内側に関しては基本的に同じ物を作っている。
　だからサイズが合うはずである。

　デザインもロゴとか何か入れたい物があれば絵図を一緒に置いて貰い、装備の絵柄として使っていたりする。

　非戦闘系の者の分は正直楽だった。
　パーティー用のドレスだけはどうしようもなかったが、非戦闘系は基本的に屋敷の運営要員や俺の代理として動いて貰う事がある。
　そこで政治的な活動時に着る服を選んだ。
　その為ういう時に着る服と、普段買い物に行ったりする時のちょっとしたお出掛け服を強化服として作っていた。

　見た目は殆ど普通の服なのだが耐衝撃等の物理防御や、魔法防御力等を高めた。
　結果的に町中の店で売っているちょっとした鎖帷子程度の防御力が有る形になっている。

　そうそう、全員のメイド服も忘れてはいけない。
　何故か皆着たがるのだ。

　アトランジェがずっと作業を見ていたのだが、彼女は俺の汗を拭ったり時折お菓子を口の中に入れていたりと何かと世話を焼きたがっていた。
　最後の１人が終わると漸く話し掛けてきた。

「あのう、ランスロット様？妻の分しか作らないのでしょうか？」

「どうしたの？」

「羨ましいなあって思って！」

　俺は何かを忘れていたのだと気が付いた。
　そう、ずっと彼女の装備を作るのを失念していたのだ。

「悪い悪い。アトランジェのを作っていなかったな。既に作ってあるやつの作り直しだったね。よし、武器は槍だよな？それと服を脱いで。装備がないなら身体をちゃんと見ないと作れないから」

　アトランジェは嬉しそうにし、妻達同様に堂々と素っ裸になった。
　俺はしまったと、妻達と同じ扱いについしてしまったが、俺が照れると彼女も照れるだろうから、何食わぬ顔をして防具を作って行く。
　防具を作り終わったので次に進む。

「じゃあ大人の姿になって」

　槍はともかく、防具は体格が変わってしまうので变化した時の姿も確認する必要がある。

　彼女が大人の姿になると背が伸び、胸はワンカップ大きくなる。
　ヒップとウエストは引き締まり、モデル並みに細い。
　つい裸の彼女に抱きついてしまった。

「ラ、ランスロット様？は、恥ずかしいです・・・」

「す、すまない。君が魅力的過ぎてつい抱きついてしまった。もう大丈夫だ。真面目にやるから」

　彼女は心配そうにしていた。
　それは俺が無意識に乳首を吸ったからだ。
　女としてではなく、赤ん坊のようにだ。
　つまり今抱きついたのは抱きしめたのではなくバブったのだ。
　確かに抱きついた記憶があるが、気がついたら彼女の乳首が俺の口に含まれていたのだ。

　しかしその時の俺は、ついついむしゃぶりついちゃったな！！てへっ！位にしか思っていなかった・・・