異世界召喚された俺は余分な子でした

KeyBow

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第1章

第496話 女神?

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 今更なのだが、俺はいつになく興奮していた事に気が付いた。
 どうやらクレアに対して少しやり過ぎてしまったようだ。

 クレアと言うか、クレアに憑依している者を見ると、ゼーゼーハーハーと息を切らせながら呻き、恍惚に浸っていた。

 そう、肉体的には満足したはずなのである。

「このばか者が!我になんて事をするのじゃ。お主は我の事を何だと思うのじゃ!その前に落ち着かぬから、まずはせめて服を着させてくれぬか?それとクレアの預言をき、聞かぬのか?このバカタレが!」

 こんな感じでクレアの口から出ないような喋り方をしている。

 勿論クレアの声、クレアの顔、そこから発する別の者の言葉である。

「こら!クレア!この口からそんな言葉を発しているなんて、らしくないじゃないか。これはお仕置きが必要だな!」

 俺は彼女の体を攻め立てた。勿論暴力ではない。
 クレアの体の事は隅々まで知り尽くしている。
 当然どこが弱いのかについてだ。
 有無を言わせず弱いところを攻めるのだが、俺がそこを攻める毎にあうぅ!とか、ああん!と嬌声喘ぎ声をあげていたが・・・やがて折れた。

「やめておくれ!やめてたもれ。我が悪かった」

 ついに謝罪までしてきた。

「た、頼むから、頼むからどうかそこはやめてたもれ!」

 そんな感じで涙を流していた。
 ちょっと心が痛むが、ここは心を鬼にしてどちらの立場が上なのかを決める必要があり、大事な事なんだ。

 クレアの肉体を今はその何かが使っている。
 なので肉体的な事は全てクレアそのものである。
 当然弱い所も変わってなどいない。

 クレアは項を触られるともの凄く弱く、かなりくすぐったがるのだ。

 そんな彼女と言うか、クレアの肉体に対し俺は情け容赦なく弱いところを攻めていく。

「そこはだめよ!やめてたもれ!そこはだめ!はう!」

 等、かなりセクシーな声をあげていた。
 クレアの声でクレアではない喋り方なので、余計に興奮すりる。

 そう、俺は益々ヒートアップし、攻める手を緩めなかった。

 さすがにガクガクしてきたので俺も止めたが、彼女は恨めしそうに俺の事を睨んでいた。

「この人でなしが!」

 そう言うので俺は更に突っ込んだ。
 息子の方ではなくてボケとツッコミの方ね。

「俺、人間じゃないから。だって大天使だもん!」
 
「ああ、そうであったな。今では天使の長でもあったな。あったのであったじゃなくて、本当に頼むから、頼むから、本当にもうやめてたもれ。大事な話があるのじゃ!聞いてたもれ」

 段々本当に彼女が泣いているように感じ、俺は心が痛くなった。
 ウソ泣きかと思っていたら、本当に泣いているようだった。
 どうやら刺激が強すぎたようだ。

 そっと涙を拭き、バンザイをさせて服を着せてあげた。
 背中を擦り話ができるように落ち着かせていき、ぎゅっと抱きしめた。

「ごめん。クレアではなく魂が違うのだと分かったよ。クレアの言質がいつもと違い新鮮だったからつい興奮しちゃった。てへっ!あっ、その、ちゃんと君がクレアじゃないと分かったから、その、話を聞くから。ちなみに君の名前は何て言うんだい?クレアは2重人格でしたとかではないよね?魂が違うのが分かるから」

「ほう、さすがにそなたには見えておるのだな。ふふふ、聞いて驚いても良いのだぞ。我が名はイリーナ。女神イリーナじゃ!どうじゃ驚いたか!」

 俺はポカンとしたが、それは女神って何の女神なんだ?というような形だった。

「ふふふ聞いて驚くがよい。我は処女神である」

 俺はその頭を拳で横からグリグリする感じでアイアンクロー状態にしていた。

「何が処女神だ。このバカタレが。さっき俺と愛し合って悶えてただろうに。何が処女神だ!たわけがあぁ!」

「こ、これはクレアの体であって、我の体ではない。我の封印されし体はまだ処女じゃ!」

「じゃあ処女じゃなくなったらどうするんだよ!」

「そうであるな・・・その場合、愛の女神となろう!」

 クレアに憑依しているこのイリーナと名乗った者が残念さん以外の何者でもないと確信した。

「お前・・・一体何をしたいんだよ?ひょっとしてさあ、俺の奥さんになりたかったのか?そうなんだな。さっき抱いた時に俺の虜になったんだな!?」

「な、な、な、何を馬鹿な事を言うのか!我を愚弄するな!そなたが我にひれ伏して、どうぞ夫にしてくださいと言うのであれば考えなくもない」

 俺はピキーンとなり、再び弱いポイントを攻め始めた。

「やめ、やめてたもれ。我が悪かった、我が悪かったからお願いだからやめてたもれ!」

 必死に懇願してくるので、そろそろどちらが上なのか認識したかな?と思い、渋々だが許してやる事にしたのであった。
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