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第1章

第470話 パーティー

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 パーティーといっても俺と妻達のみのパーティーである。

 俺はタキシードを着て、セレナとシェリーの2人と腕を組んでパーティー会場に入った。

 俺と一緒にお祝いや歓迎をされる妻達は既にテーブルに座っており、周りの者と歓談しながら飲み物を飲んでいたりした。

 俺が案内されたのは、ユリア達新たな刻印者が座っているテーブルだった。

 俺が席に着くとどうやら司会の担当をしているナンシーがパーティーの開催を宣言していた。

 俺をエスコートした2人は俺の後ろで待機し、俺が声を掛ければ直ぐに俺の指示を受けて動いたり、世話をしようと待機していた。

 よくよく見るとウエイトレスをしている者も妻達である。
 セレナに確認すると、交代交代でパーティー自体への参加やダンス、楽器の演奏、メイドなどを班ごとに交代していくと言う。
 誰が何をやるのかについては宮廷料理を作れる者や、セチアのように美的センスの大きい者が会場全体のコーディネートや花を逐次変えていく等、替えの効かない係以外はくじ引きで決めたと言う。

 妻達の意向で屋敷で雇っているメイドや執事は今回は除外していた。
 完全に俺と妻達のみのパーティーにしたかったと言う。
 訳はこのあとの踊りにあった。

 妻達の誰かの故郷に伝わる伝統の踊りだったり、歌などを披露してくれていた

 皆綺麗なドレスに着飾っており、俺の目を楽しませてくれた。
 また、妻達の生まれ故郷に伝わる民謡や踊りなどを順次民族衣装に着替えて披露してくれる。

 途中でセレナとシェリーに代わり何人かが、俺の控え兼世話人を担当する者と変わっていった。

「じゃあ次は私が歌いますね!」

 シェリーが離れる時にそう言って民族音楽を披露してくれていたが、飛び入りで百合亜がアイドルをしていた頃に歌っていた歌を披露してくれたりと、大いに盛り上がった。

 レニスに至っては昔の格好で剣舞を披露していた。
 そうかなりセクシーな際どい戦闘衣装だ。
 こういう場ではいいが普段は露出の少ない服を着てもらい、肌の露出を避けさせていた。


 そう俺が嫉妬深いからである。
 他の男に妻達の肌を出来る限り見られたくないという想いがあるのだ。

 ドロシーやルシテルなどの王族組は、競技用の社交ダンスを披露をしていた。
 そう、国を挙げての社交ダンスの競技会なるものがあるのだ。

 途中で交代をしているが、タキシードを着た男装組がパートナーとして皆で披露していたものである。
 皆途中途中で着替えてから戻ってきたりしていたが、結局フィナーレは全員参加で社交ダンスを踊る事になり、楽器を演奏する者なども交代交代で社交ダンスに加わっていた。

 結局俺は全員と1分ずつ社交ダンスを踊る羽目になり、社交ダンスの苦手な俺は何人の足を踏んでしまった事だろうか。
 それでも俺の下手くそな社交ダンスを皆がフォローし、求めてくれたので俺も苦手ながら彼女達の手をとり一緒に踊っていた。

 苦手な事の1つや2つ位ああった方が妻達は喜ぶものだ!という事にし、平和な楽しい夜が終わろうとしていたのであった。
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