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第1章
第439話 帰れない日々
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俺達は帰れない日々を送り続けていた。
その間、研究に注力しており、お陰で研究所は軌道に乗っていた。
色々な開発品を世に送り出し、俺達の生活も安定していた。
そして時は流れ・・・この世界に来てから約20年が過ぎていた。
我が息子カイルは17歳になっており、最近結婚した。
俺の血を引いているからだろうか、やはり魔術と武術両面に優れている。
俺が色々なスキルを密かに与えたのもあり、この世界の人間で彼に適う者はいなくなっている状態である。
勿論俺よりは弱いが、俺はそもそも人間を辞めている。
また、彼は若くして剣聖と言われる存在にまでなっていた。
調子に乗って剣術レベルは高いのを付与しちゃったからな。てへ♪。
また、カイルの結婚式には俺とリギアが親類として、ヒナタがドラゴン族の代表として参加していた。
カイルが選んだ相手は元々ヒナタの屋敷にいた女性の娘さんだった。だからヒナタが参列しても不思議ではなかった。
ヒナタと離れてから1番遅い者でも5年で結婚していた。
また、カイルの妻はヒナタの所にいた女性の娘さんであり、教養もあり美しくもある。
誰もが羨む組み合わせだった。
カイルと彼女は俺達が作った学校の同級生だと言う。
大きなイベントといえば、そういったおめでとう系のイベントだけだった。
勿論老衰で亡くなった現役と元の町の代表者の葬儀もあるが。
探索班が探しているのは2つだ。
1つは向こうの世界に帰る手掛かり。
もう1つは今いる大陸は何者かに張られた結界がある。
残念ながら今のところその結界の外へ出る事が叶わなかった。
俺も別の大陸へ行きたかったのだが、俺の力をもってしてもこの大陸の周りに貼られている結界を出る事ができなかった。
結果はご丁寧に海中にも及んでいたのだ。水や空気は行き来できるが、生き物は死体も含め無理だった。
俺も時折探索を手伝ったが、一向に元凶が分からなかった。
単純に考えれば結界の中心に何かがあるのだろうが、結界の中心には何もなかった。
地中深くへと穴を開けたが何もないのだ。
結界の中心から離れたところに発生源があるのだろうと結論付けた。
そしてそれから長い年月が過ぎ、この世界に来てから約50年が過ぎていた。
俺は焦っていた。
向こうにまだ刻印を刻んでいない妻になるはずの者達がいるのだ。
生きてさえいれば若い体に作り替えたりと、何とどかでもなるが死ぬまでに何としても帰らなければならないと。
そんなある日、ついに待ちに待っていたモノが見つかった。
豪雨で土砂崩れが起こった時に、その山肌にダンジョンの入口が出現したのだ。
正確に言うと何百年も前からそこにダンジョンがあったようなのだが、山の中と言うか、地中に発生していた為に発見のしようがなかったのだ。
帰れない理由の1つにあの結界があるのだろうと思っていた。
ひょっとすると異世界召喚の為の魔方陣は結界の影響はないのかも分からないが、既に向こうでルシテルが発動してくれてはいるが、この結界により召喚が発動を阻まれている可能性が高い。
どちらにしろ俺達が帰る事が出来る可能性に繋がるものがあるとすれば、このダンジョンの中にしかないのであろうと判断した。
俺とブラックスワンで入る事になった。戦力的にはヒナタも連れていきたかったが、ヒナタには屋敷に残って貰う事にした。
気が早いが、向こうに戻れる可能性が出てきた為、念の為この世界からいつ去っても大丈夫なように準備を始めるのであった。
その間、研究に注力しており、お陰で研究所は軌道に乗っていた。
色々な開発品を世に送り出し、俺達の生活も安定していた。
そして時は流れ・・・この世界に来てから約20年が過ぎていた。
我が息子カイルは17歳になっており、最近結婚した。
俺の血を引いているからだろうか、やはり魔術と武術両面に優れている。
俺が色々なスキルを密かに与えたのもあり、この世界の人間で彼に適う者はいなくなっている状態である。
勿論俺よりは弱いが、俺はそもそも人間を辞めている。
また、彼は若くして剣聖と言われる存在にまでなっていた。
調子に乗って剣術レベルは高いのを付与しちゃったからな。てへ♪。
また、カイルの結婚式には俺とリギアが親類として、ヒナタがドラゴン族の代表として参加していた。
カイルが選んだ相手は元々ヒナタの屋敷にいた女性の娘さんだった。だからヒナタが参列しても不思議ではなかった。
ヒナタと離れてから1番遅い者でも5年で結婚していた。
また、カイルの妻はヒナタの所にいた女性の娘さんであり、教養もあり美しくもある。
誰もが羨む組み合わせだった。
カイルと彼女は俺達が作った学校の同級生だと言う。
大きなイベントといえば、そういったおめでとう系のイベントだけだった。
勿論老衰で亡くなった現役と元の町の代表者の葬儀もあるが。
探索班が探しているのは2つだ。
1つは向こうの世界に帰る手掛かり。
もう1つは今いる大陸は何者かに張られた結界がある。
残念ながら今のところその結界の外へ出る事が叶わなかった。
俺も別の大陸へ行きたかったのだが、俺の力をもってしてもこの大陸の周りに貼られている結界を出る事ができなかった。
結果はご丁寧に海中にも及んでいたのだ。水や空気は行き来できるが、生き物は死体も含め無理だった。
俺も時折探索を手伝ったが、一向に元凶が分からなかった。
単純に考えれば結界の中心に何かがあるのだろうが、結界の中心には何もなかった。
地中深くへと穴を開けたが何もないのだ。
結界の中心から離れたところに発生源があるのだろうと結論付けた。
そしてそれから長い年月が過ぎ、この世界に来てから約50年が過ぎていた。
俺は焦っていた。
向こうにまだ刻印を刻んでいない妻になるはずの者達がいるのだ。
生きてさえいれば若い体に作り替えたりと、何とどかでもなるが死ぬまでに何としても帰らなければならないと。
そんなある日、ついに待ちに待っていたモノが見つかった。
豪雨で土砂崩れが起こった時に、その山肌にダンジョンの入口が出現したのだ。
正確に言うと何百年も前からそこにダンジョンがあったようなのだが、山の中と言うか、地中に発生していた為に発見のしようがなかったのだ。
帰れない理由の1つにあの結界があるのだろうと思っていた。
ひょっとすると異世界召喚の為の魔方陣は結界の影響はないのかも分からないが、既に向こうでルシテルが発動してくれてはいるが、この結界により召喚が発動を阻まれている可能性が高い。
どちらにしろ俺達が帰る事が出来る可能性に繋がるものがあるとすれば、このダンジョンの中にしかないのであろうと判断した。
俺とブラックスワンで入る事になった。戦力的にはヒナタも連れていきたかったが、ヒナタには屋敷に残って貰う事にした。
気が早いが、向こうに戻れる可能性が出てきた為、念の為この世界からいつ去っても大丈夫なように準備を始めるのであった。
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