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第1章

第432話 刺繍

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 レフがスカイダイビングの後に服を選びたいと言うので、一緒に買い物をしていた。

 そして夕方になり屋敷に戻ってからは、そのままレフの部屋に向かった。
 そこで激しく愛し合った・・・訳ではなく恥ずかしそうに、見事な刺繍の入ったエプロンを1着出してきた。

 エプロン自体は何の変哲もない市販されている普通のだ。
 薄いブルーで無地のエプロンなのだが、そこには1輪の大輪の花が咲いている。

 レフトアイは幼少の頃から父親に似ており、男勝りなところがあった。
 当然ガサツな性格に母親は苦心していた。
 せめて少しは女の子らしい事をしなさいと言われ、母親が得意だった刺繍を教えられていたと言う。
 ライは刺繍に興味を示す代わりに料理の方に興味があり、今では料理が趣味になっている。

 そしてレフが俺にお願いしてきたのが、先のエプロンに強化を施して欲しいと言う。
 いざとなった時にこのエプロンが鎧代わりになるようにと。
 俺は可能な限り目一杯の強化を施し、レフトアイに持たした。
 俺は素直に褒めちぎっていた。

 例えば俺が喉をつまらせて水を欲しがるとすると、普通は小さな湯呑に半分位入れてくるが、今までだとレフとトリシアはジョッキに一杯に入れてくる感じだった。
 意外な才能に思わず抱きしめていた。
 彼女の体は細く良い香りがする。
 いつのまにかレディになっていたのだ。

 レフはトリシアと一緒に淑女化教育なるものを受けていて、今ではすっかり淑女だ。
 時折以前の言動に戻る事があるが、黙っていればか弱い女性にしか見えない。

 それでも鍛えられた身体はすらっとしており、見ていて気持ちがいいものである。
 思わず後ろから抱きついていたが、ついつい胸を揉んでいた。
 カミングアウトするが、俺は勿論胸が大好きなおっぱい星人である。えっ?今更だって?そういう事もあるさ。

 レフは普段は妻達の前で胸を触ろうとすると頑に拒否をしてくるのだが、2人きりの時は触らせてくれる。
 ただ、服の上から短時間だけだ。

 だが、今のレフは上半身が開け、ベッドに横になっていた。
 俺はひたすら胸を揉んでいた。
 少し文句を言われたが、半分は真面目に触診していたのだ。
 少なくともレフは触診を頼んできた。

 彼女の胸を再建してからというのも、彼女は再び胸が潰れてしまう事を極端に恐れており、時折胸は大丈夫か確かめるのに俺に触診を求めている。
 実はこの触診の時以外に彼女の胸を直接触った事が今日までなかった。
 今日は時折服の中に手を入れても文句を言わずに、触るに任せていた。

 俺は気持ちが高ぶってしまっていて服を半ば脱がせ、そしてそのまま刻印の儀を始めようとしたが、ハッとなったレフに止められた。

 「ねえランス、折角なのだから食事をしてお風呂に入ってから、お迎え用の服に着替えてからにしようね」

 この服のままでは嫌だというのだ。

 俺も正気に戻り、彼女の服を整えて食事をする事にした。
 どうせ裸になるのだから何を着ていても一緒だろ?と女心を理解していない俺である。

 夕食の時に誕生日のプレゼントを皆が渡していた。
 まずはレフトアイがエプロンをライトアイに装着してあげた。
 その見事な刺繍に皆驚きの声が漏れていた。
 トリシアが裸にエプロンだろ!と言っていて、ライトアイの服を脱がしに掛かっていたので、トリシアはリギアに叩かれていた。

 そしてライトアイからレフトアイへ贈られたのは髪飾りだ。
 普段あまり髪に飾りをつけるような性質ではなかったが、それを見兼ねて髪飾りにしたようだ。  

 派手なものではなく、上品な小さな髪飾りである。さり気ないワンポイントがあるだけになる。それが良い。

 他はセクシーな下着とネックレスのプレゼントだ。
 いっておくが、セクシーな下着は俺からのプレゼントではない。
 妻達からのプレゼントである。
 それを見た2人が真っ赤になり俯き、更にうろうろしていて可愛かった。

 俺が贈ったのは首飾りで、俺自身がコツコツと時間を掛けて作った首飾りだった。

 食事も終わり、俺の自室にて刻印の儀を行う事になった。
 そしてレフを見て俺はかなり興奮していた。
 先程のセクシーな下着を早速身に着けていたからだ。
 レフの躰は引き締まっており、お尻も小さいが、きゅっと上向きで形が良い。
 彼女の体は俺の好みの体を体現しているようなものだ。
 胸は1度潰れた胸を再建する時に、俺の好みの胸に作り変えている。
 それがそのまま大人の女性に成長しているのだから芸術品といってもいいような体だった。

 性格の違いだろうか?同じ顔をしているが、ライと違い積極的に俺を求めてくれた。

 刻印の儀が終わり、4時間のクールタイムに入っている時に、彼女は母親の事をずっと話してくれていた。
 既に亡くなっているのだが、いかに素晴らしい母親だったというのをずっと語っていたが、お互い話の途中で疲れからか眠りに落ちるのであった。

 何故疲れたか?先程はっちゃけたからさ・・・
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