異世界召喚された俺は余分な子でした

第１章

第431話 レフト・アイ

　ライトアイに無事刻印が刻まれた事を確認した後、彼女をお姫様抱っこして風呂場に向かっていた。
　そう、彼女の体を洗う為だ。

　向こうでは刻印の儀を始める前に体を洗っていたが、こちらの世界に来てからは刻印の儀を終えてから体を洗うようになっていた。
　ライによるとやはり俺は妻となった者、つまり刻印の儀の前後どちらかに身体を洗わねばならないと。

　ただライはあまりに恥ずかしがり、刻印の儀を始める前に体を洗うという事が出来なかった。
　風呂場に連れて行ったが、明るい所で見られるのは恥ずかしいと半泣きだった。
　その為、後にして欲しいとお願いされていたのだ。

　そう、この世界に来てからは偶々刻印が刻まれた後に体を洗うような事をしていたから、彼女の要望を受け入れた。
　別に洗わなくても良いと伝えたが、皆がやっている儀式だから必要と、そこは譲らなかった。
　だが、儀式の後なら大丈夫と言っていたが、今までしてきた誰よりも恥ずかしがり、それは俺も恥ずかしくなる位だった。

　しかし、俺の手は神の手と言われているらしく、とても気持ち良いらしい。
　そうしていると彼女は気持ち良かったのか、体を洗っている最中に眠ってしまった。

　そして俺は意地悪である。
　朝起きた後シーツの１点を見つめながら、おはようの挨拶をしていた。ライは真っ赤になり慌ててシーツをを引き剥がしていたものだ。
　彼女の行動のひとつひとつが愛おしく、新鮮な反応だった。
　しっかり者の慌てる姿は嗜虐心をそそる物だ。

　それは兎も角、朝食の時に皆に祝福されていた。

「いよいよあなたの番ね。頑張ってね」

　とライはレフに声を掛けていた。
　何を頑張るのやら？

　食事の後は日課の稽古をし、軽く汗を流す為にシャワーを浴びたが、その後からがレフとのデートになる。

　彼女の服は短パンにシャツ、シャツの上にカーディガンの袖を通さずに袖の部分を体の前で縛っている、そんな感じだ。
　つまりカーディガンを首から引っ掛けている。
　短パンを履いている所為か彼女のボディーラインがはっきり分かる。
　うん。実に素晴らしい！

　髪の毛だが、今では腰の辺りまで伸びており、それは見事なストレートだ。
　かなり手入れがされており、超がつく程のサラサラヘアーだ。
　以前は短かったが、ロングヘアーに憧れていて、ずっと伸ばしていたのだ。

　そして彼女の髪は俺が解いている。
　彼女もそうだが、俺の日課の１つは誰かの髪を解く事だ。１日１人限定だ。勿論誰かがローテーションを作り、不公平にならないようにしている。

　そしてレフトアイが求めたのは・・・普通のデートプラス俺と一緒に空を飛びたいと言っていた。

　そして大いにはしゃいでいた。
　レフは基本的に真面目と言うか、堅物なのだが、今日はまるで少女のようにきゃっきゃきゃっきゃとはしゃいでいた。
　上空から一気に落下するスカイダイビングを楽しんでいたからだ。

　勿論俺がしっかり彼女の身体を抱き上げ、地上に激突する寸前にまた上空に舞い上がるというのを繰り返していた。
　楽しい！楽しいようランス！とこれでもかという位にはしゃいでいたのだ。
　普段は胸を触ると怒られるのだが、今日は思いっきり揉んでいたが怒られなかった・・・