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第1章

第412話 ジョンの支配下の町

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 打ち合わせ通りにジョンの所に着くと、これからジョンの妻達が俺と一緒に各町を訪れると言う。俺はどうしたものかと悩んだが、まずは1頭のメスに乗って最初の町に向かう。そこでゲートを繋げるのだが、その町のメスに次の町まで乗せて貰うような形になった。

 そこでその段階で用意されていた服を受け取り、一旦ヒナタの町に服を渡す。そして次の町に乗せてもらう。その町でまた別のメスに乗せてもらい、次の町に赴く。また、町に着くと俺を乗せたドラゴンは到着した町のドラゴンに、己の夫たるドラゴンの事、つまりジョンの事を伝えた。この者に負け、人間の形をした大天使の支配下に有る事、この後全ての町を回り、各々の町の領主、又は最高責任者を集め、会議を行う事となると説明し、会合に臨む準備をするようにとした。

 どうやって行くのかについては、特別な能力を持っているランスロットという天使が瞬間移動できる能力を持っていると説明し、妻のドラゴンの下で待つようにと言って準備をさせていた。俺はならばお昼を食べた後にすると話をし、それまでは政務に励むようにと伝えてある。そう複数の町を回るのに午前中一杯を必要としたからだ。

 いずれ俺がこの世界から旅立つ旨を説明してくれている。そしてジョンが新たな支配者として人間と共存し、人間の発展の為にお互いを共生者とし、協力者、仲間として過ごし、協力をする関係にと。色々な試みをして行くと。

 そして守護者として人間を守る約束をさせ、どちらも敵対行為をしない旨の確認をしていく。

 そういった事を話すようにすると。
 ドラゴンの妻達から説明をして貰っている。

 そしてジョンはヒナタの居る町に向かわせた。他の町の者は勿論ジョンの姿を知っているが、この町だけは知らない。その為、まずは町の入り口でジョンがドラゴンの姿、そしてその妻達も一斉に集う。ゲートを出し、一瞬だけ巣を留守にはさせたが、代わりにブラックスワンとナタリーを護衛に置いてきた。何かあれば念話で即時ゲートで戻る。 
 
 その後、ジョンの妻達は返してあげた。どれ位のドラゴンがこのジョンの配下にいるのかを認識させる為に、この町の支配者に見せたのだ。

 それはある意味圧巻な風景だった。
 ジョン、ヒナタ、そしてジョンの妻達の順番で大きさが違う。ヒナタも大きなドラゴンではあったが、並んで見ると良く分かったが、ジョンは1回り大きいのだ。

 そしてその妻達は皆ヒナタより1回り小さい。ドラゴンの強さはその大きさで大体決定していると言う。

 もしもジョンに対し、ジョンの妻達の全てが一斉に反旗を翻したとしても勝負にならないと言っていた。ジョンは10分もしないうちに全滅させる事ができるのだと言う。いかにヒナタが善戦していたのかが分かる。

 そう、ジョンが本気を出していなかったのだ。元々ヒナタも妻として迎え入れるつもりでねじ伏せに来たので、怪我は負わせても致命傷を負わせて殺さないようにしていたからだ。逆にヒナタはジョンを敵と認識し、殺そうとして必死に戦っていた。その為にある程度長い時間持ちこたえる事ができたのだ。

 そうして話し合いをするのに、さすがにドラゴンの姿のままではやり難いという事で、顧問や各町から招いた領主達の目の前で人の姿に化けさせた。今までは人の姿を晒した事がなかったと言う。

 あえて裸の姿を晒させていた。ドラゴンの姿から人間の姿になるとどうなるのかを見せる為で、1度粗末な服を着させてドラゴンの姿に戻させた。そしてもう1度人間の姿に戻すとバラバラになった服が足元にあり、ドラゴンの姿になった後人間の姿に戻っても裸であり、人間の姿からドラゴンになると服がボロボロになり、引きちぎられるという事を認識して貰ったのだ。

 もしもジョン達が町にいて、人間の姿に戻る時は服を提供してあげて欲しいと事を伝えた。

 見なくてはどういう事態になるのか分からないからだ。ただ、人間の姿に戻ると本来の強さの1/10位にまで落ちるとは言っても、本来であればありえない位の強さであるドラゴンの1/10だ。それでも災厄レベルで強い。人間の姿になっていても町の1つや2つ位、本気を出したのならば滅ぼす事は簡単なのだ。
 要はそれ位の強さなのだ。

 そうやって人の姿になってヒナタ  の町にある主席顧問の館にゲートを出し、会議を始めるのであった
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