異世界召喚された俺は余分な子でした

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第1章

第411話 救援物資

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 翌朝町にて提供される服を確認すると、少女達の服がある程度準備されていた。俺は感謝をしつつ対価を払って行く。

 遠慮をされたが、受け取って貰わないとこちらも困ると話をして半ば強引に対価を渡していく。頼まれてもいなかったのだが、元々ヒナタのところに少女達を引き渡す時に持参金を渡されていたのだという。

 つまり結局のところそのお金を返す形になる。

 そして女性達が着られる服もある程度用意されていた。古着もあるが、新品を含め用意されていた。緊急だからと、古着でも構わないから着替えが欲しいといい、ただ無理矢理接収してしまうと恨まれるだけなので、それはやめてくれとお願いをし、売ってくれる分限定にした。対価を適切に支払えば文句を言う者はまずいないからだ。

 実際に本当に常識的な数だけの服が揃えられた。1人1式が何とかあるような形だが、かなり助かるのでお礼を言う。

 ゲートで服を屋敷に運ぶ。また誰も住んでいない屋敷があり、痛みは激しいが修繕すれば何とかなるというような屋敷があるというので、急ぎ修繕をお願いし、提供して貰った。町中で管理している屋敷で、ヒナタが来る前に貴族が住んでいた屋敷らしい。
 一家惨殺事件があり、その後は誰も住みたがらなかったらしいが、俺達にとってそれは関係ない。

 町の者総出で大工仕事ができる者が優先的に直してくれると言う。
 その為町に返す女性達全員を1度この町に連れて来て、弱っている者や欠損修復から治したばかりの者達は、念の為療養とし部屋に押し込んでおくようにお願いをしている。

 また学校を開く為の準備も合わせてする事になった。この先この世界の発展に寄与する事になるであろうと半ば確信している。学校を開く場所を確保しなければならないが、その為の建物も作って貰うようにお願いをした。

 当面は提供して貰う屋敷の一角に学校を開く。仮校舎として開く事として話を進めていた。そう女性達だけで住むには広いからだ。勿論1人に1部屋と個室を与えてしまうと部屋は足りないのだが、当面は4人で1部屋になる形になる。勿論独立したりして空き部屋が出てきたりはするが、取り敢えず当面はそのような形で行く。

 勿論いずれは1人1部屋で住まわせてあげたいので、彼女達が住まう屋敷を新たに建てて貰う。それをするには時間もお金も掛かるが、ヒナタによって今まで貯められていたお金を全部投入する事と、学校を作ってくれるお礼として町ぐるみで準備をする事となった。

 実際問題文字の読み書きを含め、識字率があまりにも低い。約1割の者しか文字の読み書きもできないし、簡単な足し算、引き算しかできない者があまりにも多かったのだ。
 残念ながらこの状態では町の発展はあまり見込めない。

 ガラの悪い奴が多いのはこの事も要因であろうと判断していた。ただ現実問題として、ある程度の年齢になると労働力として家計を担う役割を持たされている者があまりにも多いので、集中的に教育する事ができない。

 その為、仕事を持つ者達は休みの日だとか、ちょっとした時間に教育をする、そういったような形になる。そのような話をしていたが、小さい子供達に対しては食う事にも困る者が多いと言うので、無料で昼食を出す事にする。また、その者が夜に食べられる食料位は持たせられるようにと、毎回夜に食べる分のパンと、ちょっとしたおかずを持たせる事にする。

 その食料を目当てに、仕事させる代わりに子供を学校に入れる親も出てくるだろうという判断だ。勿論ある程度の収入がある家庭に対し、希望すれば一段上等な教育を施す。その為に上級教育に関しては成績上位者、もしくはお金を持っている者からは授業料を貰い教える話になった。

 この辺りのルールは追々決めて行って貰うが、皆が最低限の教育を受けられるようにしていき、いずれは義務教育と化すような話もしている。そう、俺のいた世界での義務教育の話を説明しておいたのだ。

 目を輝かせる者、そういう事が可能なのか!?と疑問視しする者など反応は様々だったが、教育により町の、いや、この世界の発展が可能なのだと力説をした。そうやって町から女性達への服の受け取り等が終わった後、今度はジョンの所に向かうのであった。
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