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第1章

第395話 成否と性教育

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 俺は謎のアナウンスをというよりも、多分ナタリーの念話かなとは思ったが、会話をしてる最中だったのでよく分からなかった。「時間です」と短く言われただけだった。

 確かに4時間経ったような気がしたので恐る恐るカグラとオルフィーネを見たが、無事刻印が刻まれている事が分かった。

 俺は2人に刻印がきちんと刻まれたという安堵感から思わず泣いてしまい、二人に抱き着いていた。
 2人は優しく俺の背中等を撫でてくれていた。

「ランスロット様?どうされたのですか?大丈夫ですか?」

 心配そうに聞いてくれる。

「うん。うん。君達に、君達2人にちゃんと刻印が、刻印が刻まれたんだ!」

 2人は改めて正座をした

「ランスロット様改め宜しくお願い致します。これから長きに渡り、貴方の良き妻となり、貴方の助けになれる存在になっていきたいと思います」

 俺はありがとうありがとうと言いつつ、大いに泣いていた

「自分の為にも生きるんだぞ。これからは好きな事をしてもいいんだぞ!」

 俺はすっかり涙腺が弱くなってしまっていた。2人はどうやらナタリーから念話について聞いていたようで、ナタリーが入ってきた。2人に何度も良かったねと泣きながらやはり俺達に抱きついて4人で泣いていた。

 少しして落ち着いたのだが、3人共未だに裸だという事に気が付き、今更だが恥ずかしくなっていた。

「男性のそこは、ふむふむ、なる程、こんな風になっておるのですね」

 ナタリーが真面目に股間をガン見しながら言っている。俺はヘ?っとなった。

「まさか、男性器がどういったものなのかを君達は全く知らないのか?」

 カグヤもオルフィーネもまじまじと不思議そうに見ている。俺は恥ずかしさがあるのだが、恥ずかしさとは別種の感情があった。全く知らないと言っていたからだ。男性と女性の体の作りの違いが良く分からないと言っているのだ。

 好きに見させたり触らせたりと、刺激は強いがひたすら我慢で質問に答えていた。思い思いに観察したりして、こうなってるのですねという一言が頭にこびりついていた。 

 とりあえず服を着るのだが、ナタリーにヒナタを呼んで貰った。するとやはり何も教えていないと言う。

 そしてトリシアに男と女の体の作りの違いが分かるか?子作りの仕方が分かるか?と真面目に聞くと、知っていると、元々村の婦人会からそういう教育はされていると言う。実物は風呂場なので俺のを見た事があるだけで、実際の男の人のは俺以外のは見た事がないと言っていたが、本や絵図等で教育を受けているという。

 そうヒナタはこういう必要な性教育をしてこなかったのだ。一生この屋敷で過ごすならそれも良いだろう。ただ、今からではどうにもならないのだ。町に返すからだ。

 そしてトリシアに一言言われた。


「ねえランス。恥ずかしいかもだけども、ヒナタさんの力でランスロット様の体の隅々を皆に見て貰い、その時にナタリーさんと愛し合う様を見せてあげれば?勿論教育として解説をしながらするのはどうかしら?」

 と言われた。近日中に殆どの者を村に返す予定になるので、その前にきちんと性教育をして送り出してあげないと、向こうで困るだろうという事になった。俺は少し考えさせてくれと、結果を1日か2日だけではあるが先送りにする事にしたのであった。
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