異世界召喚された俺は余分な子でした

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第1章

第394話 カグヤとオルフィーネ

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 目覚めた時に、俺の隣に2人の愛する女性がいる事が分かった。ただひとつ言えるのはまだ意識がはっきりしていなかったが、愛する女性がそこにいるという事だ。

 暗かったのもあるが、彼女達から2人一緒に激しく荒々しく抱いてくださいと言われ、裸で寝ている2人に対し俺の理性が持つ筈もなく、2人を同時に激しく求めてしまった・・・

 途中で気付いたというよりも、気付いた時には既に遅かったのだが、彼女達が生娘だったという事が分かった。

 あくまでも事後である。そして行為の最中に自分がどういう状況にあったのかを急激に思い出した。しかし、もう彼女達と1つになってしまった後で生娘だった証に気が付いたのだ。そう、意図せずに刻印の儀を始めてしまった後だった。

 なので、もうどうする事も出来ず後戻り出来ない段階になっていたのだ。問題なのは意図せずに刻印の儀式を始めた事は今までにもあったのだが、2人同時に刻印の儀を行った事はないのだ。果たしてちゃんとできるのか少し不安があったが、それでも途中で止められる筈もなく、夢中になり3人で愛し合った。

 昨日ヒナタには言ってあるが、俺と誰かが愛し合う様を俺の許可なく誰かに見せるなと言ってあるので、今の様子を誰かが見ているという事は流石に無いとは思う。まあ、親代わりな為ヒナタだけは仕方がないのかなとは思うし、恐らく親として子の初夜に立ち会う代わりに見ているのだとなんとなく分かった。

 俺はハッとなり2人の体をまじまじと確認していた。きちんと体が修復した状態で生きている事が確認できたので涙が出てきた。
 
 俺が落ち着いたのを見て、2人から死者蘇生を行った後の顛末を教えて貰った。2人を生き返らせた後、俺の心臓が止まってしまったそうだ。死者蘇生をした後、彼女達はきちんと起き上がる事ができたが、口から血を吐き出しながら俺が死んで行くのを見て驚いたそうだ。

 トリシア達が懸命に、そう、懸命に代わる代わる俺の蘇生を試みていたそうだ。

 そうしてリギアが心臓マッサージをしている最中に、俺がナタリーに念話を飛ばして自らに死者蘇生を行うように言われ、分かったと言った途端に心臓が動き出したと言っていた。

 段々思い出してきた。そういえば確かにナタリーと念話をした記憶が蘇ってきた。その後死者蘇生を自らに掛けたが、発動後に意識を無くした。そして先程意識を取り戻した時に、意識の混濁から俺が彼女達を求めたという事だ。

 だが彼女達は刻印の儀がどのような事なのかをリギアとナタリーに説明をして貰い、ちゃんと理解した上で皆に刻印が欲しいと頼んだと言う。

 そして意識を取り戻した直後ではないと俺が乱暴に女性を扱わないと皆に言われ、それが分かったから意識を取り戻した直後の俺に対し、激しく荒々しく抱いてくれとお願いをし、そう仕向けたと言っていた。

 俺は刻印の儀と分かっていればちゃんと一人ずつ、それも丁寧に扱ったのにと言うが、俺が一緒に生き返らせてくれた姉妹と2人一緒にして欲しいと望んだ事だという。しかも乱暴に扱われたかったと皆にもカミングアウトしたし、自分達はそういう性質だから気にしないでくれと言われた。

 彼女達には刻印の義と分かった後はそれはそれは丁寧に扱っていたので、乱暴に扱ってしまい嫌な思いをしたという事はないはず?と気を揉んでいたのは考え過ぎだった。

 彼女達が生き返ってから半日が経っていた。その為か俺のお腹がかなり減っていたので、ナタリーを呼んで食べ物を持ってきて貰った。

 当たり前だが、俺達の様子を見て何があったかは一目瞭然である。ナタリーは2人を祝福し、3人分の食事を用意してくれた。

 まず彼女達は俺に対して食事を食べさせてくれた。4時間の縛りがあるので俺は彼女達を触り続けている。なので基本的に彼女達が俺に食べさせてくれていた。彼女達に俺を触ってくれと言ったが、お礼に食べさせてくれと、病み上がりの体に悪いのでと訳の分からないお願いをされた。

 だが彼女達の魅力に俺は勝てず、頼まれたら分ったと言ってしまうのだ。それで今は食べさせて貰っていたのである。彼女達は自分が死ぬ時の事を覚えていなかった。

 もう何日も前から意識があるのかないのか分からない状態だったと言う。

 名前は黒髪の方がカグラだった。そしてフランス人に見える方がオルフィーネだった。

 俺の刻印が刻まれるのがどういう事になるのかは、もう皆から聞いているので覚悟はできていたと。俺に刻印を刻んに貰う為にベッドの中に入っていたと言っていた。

 まったりしていたが、彼女達はやっぱり自分の足で歩きたいと言っていたので、3人で手を繋ぎ裸のまま部屋の中をうろうろしていた。あまり無理をするなと言うが、ずっと寝たきりだったのが、10年振りに歩く事ができるのだ。寝ていろというのは無理な話だった。

 そうやって刻印の儀の直後に部屋の中とはいえ、動き回る事は体に対して負担が大きい事をしているにも関わらず、彼女達はそんな事には構わずにずっと喜んで一緒に歩いていた。

 流石に30分も歩けば単調だし、体の負担が感じられだるくなって来たのか大人しくベッドで寝てくれた。

 刻印の可否が確認できるまでの4時間がいつもより長く感じてはいたが、まるで時間が短く足らなく感じるように3人でずっとおしゃべりに興じているのであったが、俺はその間時折ステータスを見ていて、刻印がまだ無い事に焦りを感じていたが、遂に4時間が経過したようで、何故か何処からともなく4時間が経過した旨の声が聞こえたのであった。
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