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第1章

第392話 2人同時にXXXX

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 俺は皆にこれからする事について話していく。

「今からこの子達の体を作る。まずは体を作ってあげないと死者蘇生ができないからね。今から体を切り刻むが、見るに耐えられそうに無い者は出て行った方が良い」

 そう言うと皆首を振る。また、ナタリーは何故か落ち着いていて、俺の後ろに控えていた。

「ランスロット様、どうかこの2人をお願いします。2人 がまだランスロット様に名を名乗っておりませんから、今は名を呼びません。私は彼女達が直接ランスロット様に名を告げる事を確信しております」

「勿論彼女達の口からちゃんと自身の名前を聞くさ。だから誰もカノシ達の名前を言うなよ。直接聞きたいんだ」

 誰も口にするなよと俺が言うと、周りの者達が涙を流して頷いていた。それはともかくとして、ベッドの並びは年齢順だと言っていたので、年齢の高い子の方から体を切り刻む。継に欠損修復を実行し、修復した部分を即時切り落としたりと予備の体を作っていった。やはり彼女達の体はナタリーと似たりよったりで生きる屍と化しており、かなり酷かった。

 普通であれば服を着せてられる余裕があったのだろうが、誰も余裕がなかった。同じ人物の体が2体寝かされているシュールな状況だ。元の体は既に俺の収納の中だ。

 先程死者蘇生を試みる前段階で1度2人を触っているのだが、その時に幻影が見えていた。今作った体というのは、その時に幻影で見た彼女達をイメージしながら作ったので、幻影で見た通りの彼女達が出来上がった。やはり俺の欲望サイズで、ナタリーを含めると俺の好みの範囲での大中小といった感じになっていた。

 俺は新たな体の出来栄えに満足し、これなら彼女達も喜ぶとニコニコしながら、よし!と頷いた。

「彼女達の服を持って来てくれ」

 そう言い準備された服を受け取ると、先に収納に入れて置く予備にする彼女達の体に服を着せて行く。メイド達は泣いており、とてもではないが服を着せて行く事が困難だった。その為に俺が1人で着せていくのだが、相変わらず自らの意思で動く事のない体に服を着せるのは大変だった。

 そして服を着せた後1体ずつ収納に入れて行った。そして今回は余裕がなかった為、蘇生させる体には服を着せていなかった。蘇生したら皆が面倒を見てくれるし、自分で着られるだろうとそのままにしていたのだ。そして2体の新たな体を俺の前に座らせる形で置き、各人の左胸を鷲掴みにした。

「もう少しの辛抱だからな」

 既に元の体は収納に入れてあるので準備完了だ。念の為ヒナタが来るのを待つ。そうしていると慌てたヒナタが丁度入って来た。レイナ達もいたようで一緒に入って来た。2人が死んでいる状況に彼女達は狼狽えて泣き始めた。

「気が散るから黙るんだ。落ち着け。心配しなくても2人同時に死者蘇生が可能になったはずだから。彼女達が生きている幻影を見たから必ず成功するんだ。お前達も彼女達の元気な姿を見たのだろう?俺を信じろ!」

 1人はフランス人としか思えないような、そういう外観の女性だ。もう1人はどう見ても日本人だよな?というような外観だった。

「それじゃあいつもの如く、気絶した俺を宜しく頼むよ!トリシア、くれぐれもいたずらすんなよ!」

 皆が頷いている。そして俺は死者蘇生と唱えた。名前が分からなかったからか、2人は死者Aと死者Bとなっており、蘇生対象として2人を選択し、2人がちゃんと選択されている事を確認してから死者蘇生を実行した。すると、やはり魔力が一気に持っていかれている事が感じ取れた。まあいつもの事だよなと思いつつ、気持ち悪くなってきており、やがて限界が来たのが分かった。

「頑張って生き返るんだ!」

 そう2人に告げ、俺は口から血を吐き出しながら意識を手放したのであった。
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