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第1章
第367話 歩いた
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俺達はひたすら歩いていた。この世界がどういう世界かよく分からないので、俺だけでの単独行動が出来ずにいた。
やろうと思えばシェルターに4人を置いて俺だけ飛んで行き、ある程度進んでからゲートを出し、更に同じ事を繰り返して進むという手も有った。それをする事自体が良いのか悪いのか、その判断が付かなかったのだ。なのでまずは自らの足で歩く事にしたのだ。誰かを抱えて飛ぶと言う手もあったが、同じ理由で止めており、4人と行動を共にする事にした。
上空に飛ぶとどうなるか分からず、試しに1度飛んでみようかという話をしたが、4人共不安がっていた。まだここがどういう所なのか分からず、皆不安で仕方がないのだ。
よくよく考えてみれば無理はない。まだ高校生の年齢で異世界に飛ばされたのだ。いくら俺がいるからとはいえ、不安なのは当たり前なのだ。
1度魔法を使ってみたのだが、 きちんと発動するし、その後は順調に魔力も回復しているので、この世界にも魔力があるという事が判る。
この世界に来てからかれこれ4時間程歩いただろうか?流石にお腹が減ってきたので、休憩を兼ねて食事をする事にした。シェルター内で食事をする事にし、周りに何かの気配がしない事を確認してからシェルターを出した。うん、安全第一だ。
そう、何があるかまだ判断がつかないので、念の為シェルターの中で食事をしている。
俺の収納の中には、この人数であれば数年は食い繋げられるだけの量の食事や食材が入っている。その為、食べる事に関しては当面困らないのだ。
食事が終わった後、サラマンダーを展開していく。俺の持っている魔法の中で、色々なプログラムや命令を行って自動で動いてくれるのがこれしかない。本当は魔法自体は他にもあるのだが、少なくとも俺は勉強して覚えようとしたが無理だった。
殺した奴のスキルを奪うのが俺の力だったはずだ。それ以外でスキルや魔法を得る事は俺には皆無に等しいのだ。そうやって覚えたスキルの中に、何か良いのがないかな?と探ってはいたが、特にこれといったのがなかったのだ。サラマンダーには攻撃をされたら反撃せずに逃げ戻ってくるようにとインプットする等、知的生命体を探すように命令を出しておいた。また、ある程度の時間捜索すると1度俺の所に戻るようにしている。それは報告や魔力を補充したり、新たな命令がある場合命令の上書きをする為だ。
しかしひたすら歩いたが、いくら進んでも特に何もなく、延々と草原が続いていたのだ。
サラマンダーの状態を見ているが、特に攻撃されるでもなく、順調に飛び回っている。その為に方針を変える事を考えていた。このままだと埒が明かないから、休憩から1時間程進んだ時に決断をした。
「このまま歩いていても仕方がない。いたずらに体力を削るのと、無駄に時間を食ってしまう。悪いが4人には一旦シェルターに入って貰い、俺が戻るまでロックを掛けて出てこないようお願いをしたい。俺が飛翔して何かないか、特に知的生命体を探す事にする」
「ラ、ランス、頼むから1人で行かないで!アタイ等だけにしないで!」
意外だったのは行かないで欲しいとトリシアが泣いていた事だ。トリシア以外は賛成だった為、皆に説得され、結局俺がキスをし、必ず戻ると約束する事で手打ちになった。サラマンダーでは何も発見する事が出来なかったのだ。
まず上空に上がり、攻撃をされないかを確認したが、特に何事もなかった。次に上空を行き交う者等が何かないか確認したが、動物も魔物の類も特に飛んでいない。ただ高高度に飛ぶと、何やら少し離れた所に村か町と推測される姿が確認出来た。
ただ、あまりにも遠いので集落か町なのか分からないが、取り敢えずそちらに飛んで行く事にした。今は俺1人なので、かなりの速度で飛んでいた。すると30km 位進んだ辺りで、漸く村か町のようなものが見えてきた。
よし!と思い、町のすぐ近くにゲートポイントを設定し、もう1度上空に上がり、空から町の中への侵入を試みる。これも何事もなくあっさり行けた。
町に入ったが、そこに見える景色というのはワーグナー等の建物とそう大差のないレベルの建築物だ。
町並みもワーグナーと大差はなく、似たような建物が並んでいた。
文字は流石に読めないが、普通の町にしか見えなかった。店先でもお金を払い、物を買っている感じだった。
ただ、そこにいる人々を見るとエルフやハーフエルフといった種族に見え、ぱっと見ではヒューマンは見当たらない。
暫く観察していると、ヒューマンもいた。但し、肌の色が真っ白だった。地球での白人のそれではなく、とにかく白いのだ。白人の白さとは別で、その白さを超えているようなのとは別で、青白いと言った方が良かったかも分からない。取り敢えず町の外にいた方が良いかと思い、人の気配がしない所でゲートを出し、1度4人の所に戻るのであった。
やろうと思えばシェルターに4人を置いて俺だけ飛んで行き、ある程度進んでからゲートを出し、更に同じ事を繰り返して進むという手も有った。それをする事自体が良いのか悪いのか、その判断が付かなかったのだ。なのでまずは自らの足で歩く事にしたのだ。誰かを抱えて飛ぶと言う手もあったが、同じ理由で止めており、4人と行動を共にする事にした。
上空に飛ぶとどうなるか分からず、試しに1度飛んでみようかという話をしたが、4人共不安がっていた。まだここがどういう所なのか分からず、皆不安で仕方がないのだ。
よくよく考えてみれば無理はない。まだ高校生の年齢で異世界に飛ばされたのだ。いくら俺がいるからとはいえ、不安なのは当たり前なのだ。
1度魔法を使ってみたのだが、 きちんと発動するし、その後は順調に魔力も回復しているので、この世界にも魔力があるという事が判る。
この世界に来てからかれこれ4時間程歩いただろうか?流石にお腹が減ってきたので、休憩を兼ねて食事をする事にした。シェルター内で食事をする事にし、周りに何かの気配がしない事を確認してからシェルターを出した。うん、安全第一だ。
そう、何があるかまだ判断がつかないので、念の為シェルターの中で食事をしている。
俺の収納の中には、この人数であれば数年は食い繋げられるだけの量の食事や食材が入っている。その為、食べる事に関しては当面困らないのだ。
食事が終わった後、サラマンダーを展開していく。俺の持っている魔法の中で、色々なプログラムや命令を行って自動で動いてくれるのがこれしかない。本当は魔法自体は他にもあるのだが、少なくとも俺は勉強して覚えようとしたが無理だった。
殺した奴のスキルを奪うのが俺の力だったはずだ。それ以外でスキルや魔法を得る事は俺には皆無に等しいのだ。そうやって覚えたスキルの中に、何か良いのがないかな?と探ってはいたが、特にこれといったのがなかったのだ。サラマンダーには攻撃をされたら反撃せずに逃げ戻ってくるようにとインプットする等、知的生命体を探すように命令を出しておいた。また、ある程度の時間捜索すると1度俺の所に戻るようにしている。それは報告や魔力を補充したり、新たな命令がある場合命令の上書きをする為だ。
しかしひたすら歩いたが、いくら進んでも特に何もなく、延々と草原が続いていたのだ。
サラマンダーの状態を見ているが、特に攻撃されるでもなく、順調に飛び回っている。その為に方針を変える事を考えていた。このままだと埒が明かないから、休憩から1時間程進んだ時に決断をした。
「このまま歩いていても仕方がない。いたずらに体力を削るのと、無駄に時間を食ってしまう。悪いが4人には一旦シェルターに入って貰い、俺が戻るまでロックを掛けて出てこないようお願いをしたい。俺が飛翔して何かないか、特に知的生命体を探す事にする」
「ラ、ランス、頼むから1人で行かないで!アタイ等だけにしないで!」
意外だったのは行かないで欲しいとトリシアが泣いていた事だ。トリシア以外は賛成だった為、皆に説得され、結局俺がキスをし、必ず戻ると約束する事で手打ちになった。サラマンダーでは何も発見する事が出来なかったのだ。
まず上空に上がり、攻撃をされないかを確認したが、特に何事もなかった。次に上空を行き交う者等が何かないか確認したが、動物も魔物の類も特に飛んでいない。ただ高高度に飛ぶと、何やら少し離れた所に村か町と推測される姿が確認出来た。
ただ、あまりにも遠いので集落か町なのか分からないが、取り敢えずそちらに飛んで行く事にした。今は俺1人なので、かなりの速度で飛んでいた。すると30km 位進んだ辺りで、漸く村か町のようなものが見えてきた。
よし!と思い、町のすぐ近くにゲートポイントを設定し、もう1度上空に上がり、空から町の中への侵入を試みる。これも何事もなくあっさり行けた。
町に入ったが、そこに見える景色というのはワーグナー等の建物とそう大差のないレベルの建築物だ。
町並みもワーグナーと大差はなく、似たような建物が並んでいた。
文字は流石に読めないが、普通の町にしか見えなかった。店先でもお金を払い、物を買っている感じだった。
ただ、そこにいる人々を見るとエルフやハーフエルフといった種族に見え、ぱっと見ではヒューマンは見当たらない。
暫く観察していると、ヒューマンもいた。但し、肌の色が真っ白だった。地球での白人のそれではなく、とにかく白いのだ。白人の白さとは別で、その白さを超えているようなのとは別で、青白いと言った方が良かったかも分からない。取り敢えず町の外にいた方が良いかと思い、人の気配がしない所でゲートを出し、1度4人の所に戻るのであった。
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