異世界召喚された俺は余分な子でした

第５章

第358話 ダンジョン発見

　大統領から説明された町の場所について、地図で指し示して貰い、町の名前や規模を確認した。

　直ぐにアルフレッド、レニス、レーヴェン、ドラゴニュート達を引き連れて広間に向かう。そして目的の町の中へ直接ゲートを出した。即ドラゴニュート達が入って行き、魔物との戦闘が始まった。そう、以前立ち寄った事が有り、セリカも転移ポイントを持っている町だった。

　最近メキメキと頭角を現し始めたアルフレッドが、自ら集め、そして鍛え上げた仲間を率いて陣頭指揮を取っている。勿論総大将は俺だが、今回はアルフレッドに任せた。町を奪還するか、原因を掴むまでを！と指示をしていた。俺は別働隊、つまり遊撃部隊として動くので、勘定に入れるなと言ってある。しかし、当初は俺も乱戦に対処するから、皆の戦い振りが見えた。

　アルフレッドが独自に集めたパーティは目を見張る活躍をしていた。
　ヒーラーもいて、適時回復をしていたりと安心して任せられる。
　以前は兄貴！兄貴！とお調子者だったが、今では仲間から兄貴と呼ばれ、俺の事も陛下やランスロット様と少なくとも人前では言えるようになっていた。まあ、俺達だけの時は兄貴だが、死ぬまでそうなるんだろうな。

　勿論彼の仲間も、ドラゴニュート達も俺と契約をしている。

　特にアルフレッドは、俺が自堕落に振る舞っていてサボっていた時期も、仲間とダンジョンに籠もったりと修行に熱心だった。今ではＳＳＳ級の実力者で、パーティーメンバーも全員Ｓランク以上だ。

　俺の周りにはホーネットやフレデリカを護衛として配置していた。レニス、レーヴェンは町の中心部の探索に出て貰っているからだ。

　オークを中心とした中にミノタウロスの群れ等もいた魔物を達だが、俺達は１時間位で駆逐していったが、その殆どが魔石に化けていった。
　つまりダンジョンから出て来たばかりだったのだ。ダンジョンから這い出た魔物は基本的に死ぬと魔石を残すのと、時折武器を始めアイテムをその場に残し、体は霧散する。

　取り敢えず魔物の駆逐が終わり、町を取り戻したので、町の周辺探索をアルフレッドに新たな指令としてお願いした。多分ダンジョンがあるはずなので、ダンジョンの探索だ。彼には念話の指輪を渡した。

　又、周辺の魔物の駆除はサラマンダーに託して１００体位を放った。

　町は全滅は免れていた。今では歴史資料館となっている古城があり、そこに市民が逃げ込んでおり、固く扉を閉ざして籠城していたのだ。

　レニスから報告があり、俺達は言われた場所に向かった。アルフレッドには念話の指輪を通して俺が古城に向かう旨を伝えた。

　しかし、道中町の中にいた魔物は殲滅したはずだが、魔物と遭遇したのだ。奴らが来た方向を調査すると、程なくして怪しげな地下への入り口が見えてきた。いかにもな入り口だ。

　その入り口からは魔物が湧いてきていた。つまりここが魔物の発生源である、ダンジョンの入り口だったのだ。

　アルフレッドを呼び戻し、町とダンジョンの入り口を任せ、親衛隊たるプレヤデス、久し振りにブラックスワン、レニス、レーヴェンを率いて急遽ダンジョン？の調査殲滅に乗り出すのであった。