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第4章
第356話 議会
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当たり前の話だが、議会場は大騒ぎになり、ありきたりなつまらないセリフが飛び交う。
「お前ら何者だ!」
「襲撃者だ!」
「どうやって来たのだ!」
兵士達が一気に議会場と議事堂の外周を取り囲み、全ての出入り口を固める。勿論ゲートから出てきたワーグナーの兵士達だ。
俺はわざと貴族や王族が着る上等な服を着ている。それとなく権力者と分かるような服を着るようにしていたのだ。本来俺の趣味ではないのだが、ルシテル達王族出身者から、権力者というのはこの手の格好をした者に弱いから、そういった者達を相手にする時に必要になる場合があるからと、以前作っていたのだ。まさかこんなに早く出番が来るとは思わなかった。
俺は捕らえた提督を連れており、議事堂の壇上に向かう。
「この者はお前達の国の提督の1人だな。この顔に見覚えのある奴はいるか?」
そう問うと、ざわめきが起こった。何故あの者がここに!?というような声が聞こえて来たので、俺はニコッとしながら告げる。
「分かったようだな。こいつが何をしにどこに向かって出港し、今この場にいないはずなのに、彼が今ここにいる事にお前達が驚いているというのは見て取れるぞ」
俺はレーザー銃を構え、壇上にある演説用の台へ発射し、さくっと破戒した。
「見ての通り、お前達の武器よりも遥かに高度な物を持っている。俺はお前達が攻め、占領しようとした国の皇帝ランスロットだ。さて今回の顛末を誰か説明できるかな?見ての通り、我々の方が戦力が上である。このままこの国を攻め滅ぼす事なぞ、赤子の手を捻る位に簡単だぞ」
皆静まり返っていた。
「確かこの国は大統領制度を敷いているのだったな。誰だ?」
「こんな横暴が許されると思っているのか?この野蛮人め!」
そう聞こえたが、俺はすかさずそいつの足元にレーザー銃を撃ち込む?本当はこういうような脅しはやりたくはないのだが、この手の奴には効果的面である。そしてビビったからか、股間が濡れたのが分かる。
「お前はバカか!?我らに宣戦布告すらせず、いきなり攻めてきたのはお前達の方だ!今は戦争中だぞ。自分達が攻めて行くのはいいが、攻められるのは駄目ってか?そんな都合の良い話はないぞ。勝てると思っていたのならおめでたいぞ。本当にバカだな。お前達は何者に喧嘩を売ったのか分かっているのか?言っておくが、こんなチンケな火縄銃程度、俺の魔法を使えば一瞬で消し炭に出来るんだぞ。その気になれば一昼夜と掛からずにこの都市程度であれば滅ぼす事もできる。最も一般市民に手を掛ける訳にはいかないから、そういった真似をするつもりはない。だが、俺はお前達政治犯に対して情けを掛けてやる必要性は微塵も感じないぞ」
強制返還された兵士から報告を受けていたはずだ。ようやく事の重大さ及び、自分達がどれ程の実力を持った相手に対し、喧嘩を売ったのか段々理解してきたようだ。
まさに今政治生命どころか、己の命に関わる状況にあるというのが、今頃分かっただろう。
「政治生命どころではないぞ!貴様様達の命そのものが風前の灯になっていると思え。さて、そろそろトップ会談をしたいのだが、大統領は誰だ?いないのであれば今すぐここに呼んでくるんだ」
すると1人の壮年が手を上げた。
「私がこの国の大統領です。申し訳ないが、私はイマイチ状況が理解できないでいる。我々が攻めたというのか?」
俺は呆れ返った。
「あんた、まさかこの国のトップなのに軍部を把握できていないのか?愚かな」
俺はタブレットを取り出した。なけなしのバッテリーを消費してしまうが、船団が集結し、ワーグナーに攻め行く様子を見せてやった。
「俺は異世界人だ。異世界から俺の意思に反し召喚されてきたのだが、これは俺の世界で使っていた道具だ。向こうでは誰でも普通に買え、どこででも使える物であり、純粋な文明の利器だ。見ての通り、お前達より遥かに進んだ文明から来た。文明の違いから言えば、数百年は進んでいるところにいた。見ての通りお前達の国の船が、我が国に大挙して押し寄せており、ワーグナー地方の海岸に乗り込んで来たんだ。しかも建物に対し攻撃や破壊、制圧をして行ったんぞ。俺には見ての通り、何処にでも開く事ができるゲートを持っており、別の場所から目的の場所にゲートを開き、いつでも移動ができる。そうやってワーグナーからこちらへ兵士達を連れてきた」
大統領は震えながら頷き、確かに写真からこの国の船であるという事を認めた。
「誰だ?私に無断で兵を送り出したのは。彼の地は昔から渡航禁止となっていたはずだ。それでこの禁忌を犯した者がこの中にいるのか?お前に命令をした者は誰だ?」
大統領が問うも、提督は語らなかった。だが目が語っていた。そして提督が見ていた者が命じた者だと皆が理解し、皆の目が向くのは大臣の1人だった。さあ、こいつに大統領が言う説明とやらをしてもらおう!
そして皆が注目する中、1人の中年の者が悪態をつきながら発言を始めるのであった。
「お前ら何者だ!」
「襲撃者だ!」
「どうやって来たのだ!」
兵士達が一気に議会場と議事堂の外周を取り囲み、全ての出入り口を固める。勿論ゲートから出てきたワーグナーの兵士達だ。
俺はわざと貴族や王族が着る上等な服を着ている。それとなく権力者と分かるような服を着るようにしていたのだ。本来俺の趣味ではないのだが、ルシテル達王族出身者から、権力者というのはこの手の格好をした者に弱いから、そういった者達を相手にする時に必要になる場合があるからと、以前作っていたのだ。まさかこんなに早く出番が来るとは思わなかった。
俺は捕らえた提督を連れており、議事堂の壇上に向かう。
「この者はお前達の国の提督の1人だな。この顔に見覚えのある奴はいるか?」
そう問うと、ざわめきが起こった。何故あの者がここに!?というような声が聞こえて来たので、俺はニコッとしながら告げる。
「分かったようだな。こいつが何をしにどこに向かって出港し、今この場にいないはずなのに、彼が今ここにいる事にお前達が驚いているというのは見て取れるぞ」
俺はレーザー銃を構え、壇上にある演説用の台へ発射し、さくっと破戒した。
「見ての通り、お前達の武器よりも遥かに高度な物を持っている。俺はお前達が攻め、占領しようとした国の皇帝ランスロットだ。さて今回の顛末を誰か説明できるかな?見ての通り、我々の方が戦力が上である。このままこの国を攻め滅ぼす事なぞ、赤子の手を捻る位に簡単だぞ」
皆静まり返っていた。
「確かこの国は大統領制度を敷いているのだったな。誰だ?」
「こんな横暴が許されると思っているのか?この野蛮人め!」
そう聞こえたが、俺はすかさずそいつの足元にレーザー銃を撃ち込む?本当はこういうような脅しはやりたくはないのだが、この手の奴には効果的面である。そしてビビったからか、股間が濡れたのが分かる。
「お前はバカか!?我らに宣戦布告すらせず、いきなり攻めてきたのはお前達の方だ!今は戦争中だぞ。自分達が攻めて行くのはいいが、攻められるのは駄目ってか?そんな都合の良い話はないぞ。勝てると思っていたのならおめでたいぞ。本当にバカだな。お前達は何者に喧嘩を売ったのか分かっているのか?言っておくが、こんなチンケな火縄銃程度、俺の魔法を使えば一瞬で消し炭に出来るんだぞ。その気になれば一昼夜と掛からずにこの都市程度であれば滅ぼす事もできる。最も一般市民に手を掛ける訳にはいかないから、そういった真似をするつもりはない。だが、俺はお前達政治犯に対して情けを掛けてやる必要性は微塵も感じないぞ」
強制返還された兵士から報告を受けていたはずだ。ようやく事の重大さ及び、自分達がどれ程の実力を持った相手に対し、喧嘩を売ったのか段々理解してきたようだ。
まさに今政治生命どころか、己の命に関わる状況にあるというのが、今頃分かっただろう。
「政治生命どころではないぞ!貴様様達の命そのものが風前の灯になっていると思え。さて、そろそろトップ会談をしたいのだが、大統領は誰だ?いないのであれば今すぐここに呼んでくるんだ」
すると1人の壮年が手を上げた。
「私がこの国の大統領です。申し訳ないが、私はイマイチ状況が理解できないでいる。我々が攻めたというのか?」
俺は呆れ返った。
「あんた、まさかこの国のトップなのに軍部を把握できていないのか?愚かな」
俺はタブレットを取り出した。なけなしのバッテリーを消費してしまうが、船団が集結し、ワーグナーに攻め行く様子を見せてやった。
「俺は異世界人だ。異世界から俺の意思に反し召喚されてきたのだが、これは俺の世界で使っていた道具だ。向こうでは誰でも普通に買え、どこででも使える物であり、純粋な文明の利器だ。見ての通り、お前達より遥かに進んだ文明から来た。文明の違いから言えば、数百年は進んでいるところにいた。見ての通りお前達の国の船が、我が国に大挙して押し寄せており、ワーグナー地方の海岸に乗り込んで来たんだ。しかも建物に対し攻撃や破壊、制圧をして行ったんぞ。俺には見ての通り、何処にでも開く事ができるゲートを持っており、別の場所から目的の場所にゲートを開き、いつでも移動ができる。そうやってワーグナーからこちらへ兵士達を連れてきた」
大統領は震えながら頷き、確かに写真からこの国の船であるという事を認めた。
「誰だ?私に無断で兵を送り出したのは。彼の地は昔から渡航禁止となっていたはずだ。それでこの禁忌を犯した者がこの中にいるのか?お前に命令をした者は誰だ?」
大統領が問うも、提督は語らなかった。だが目が語っていた。そして提督が見ていた者が命じた者だと皆が理解し、皆の目が向くのは大臣の1人だった。さあ、こいつに大統領が言う説明とやらをしてもらおう!
そして皆が注目する中、1人の中年の者が悪態をつきながら発言を始めるのであった。
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