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第3章

第339話 進軍

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 天界の領地を取り戻すべく、少し進んではウォールを展開し、また進むのを繰り返していた。

 一応順調に進んでいる筈なのだが、遅々として進んでいない気がする。

 そう言えば敵に遭遇しない日もある。全滅させるのも時間の問題か?

 そして日に日に赤ちゃん返りが酷くなっているが、天界に行かない訳にはいかない。ゲートを出して男性陣を送り出し、彼らが部屋を出てから女性陣を送り出す。

 リリィはいつの間にか天界での俺の守護者になっており、俺の側を片時も離れようとはしなかった。

 ワーグナーに戻るのもリリィ同伴の為、屋敷に着いた時には真っ先に装備を剥ぎ取り、胸をしゃぶるターゲットになっていたようだ。覚えがないのだ。

 リリィは驚いていてはいたが、オリヴィアから聞かされていたので黙って受け入れていた。

 そして俺は目覚めた。目の前にあるのは知らないパイ乙だ。

 俺は、ばぶーとか言いながらモミモミしている。この胸は国宝級だなとか思いつつ、バブリーモード中になっていると装い、ただ単に堪能していた。

 しかし、息子さんが起きてしまい、バレてしまいました。

 リリィに頭を叩かれたのだ。

「めっ!ちょっと志郎さん?貴方起きていますよね?駄目です!めっ!ですよ!?」

 俺が物凄く残念そうにしているが、まだモミモミするのを止めなかったので怒られた。

「流石に怒るわよ!駄目でチュよ!」

 一瞬意識が飛び、またチュパチュパしていた。

 はっとなり、態度を改めて姿勢正しく布団の上に正座をした。彼女もつられて座る。

「ごめんなさい」

 一言のみ謝る。潔いよね?

「ちょっと?私の胸に向かって謝っても駄目よ。ちゃんと態度で示してよ」

 俺はリリィにキスをする。

「えっ!?」

「愛している。君が欲しい。今直ぐ妻になってくれ」

「あの、その、まだ、心の準備が…」

 俺はリリィを押し倒し、胸をモミモミし始めた。止まらない。

「分かったわ。おいで坊や」

 リリィがわざとなのか、知らずなのか禁止ワードを発した・・・

 気が付いたらリリィの胸を吸っており、朝になっていた。

 ばぶりながら寝ていたのだ。

【おいで坊や】

 このワードは、ほぼ100%赤ちゃん返りになるので、妻達の中では禁句として定着していた。しかし、まだリリィは妻ではないので知らなかったのだ。おまけにメイドがノックし、朝食の準備が出来たのでソロソロ起きる時間ですよと起こしに来たのでタイムアウトだ。

 今朝の訓練に姿を見せなかったから起こしに来たのだ。
 流石に今はリリィを抱けない。リリィには別段刻印の儀をする必要がない。天使なので寿命が長いのだ。

 だから例え刻印が失敗したとしても、念話が使えない意外は特に痛くはないのだ。

 残念!無念!だった。新たにハーレム入りを完了出来たのに、実行出来なかったのだ。

 朝食の後は、今日も天界だ。

 最近の俺は元気がないと皆心配してくれていた。天界に行きたくなかったのだ。それが顔に出ていたようだ。

 天界の業務は無事再開していたが、戦闘訓練の方はのらりくらりと言った感じだった。戦闘センスが無い者があまりにも多く、オリヴィアが苦労していた。

 そして今日も代わり映えのしない上級エリアに繰り出すのであった。
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