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第3章
第325話 残党探索
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早苗とお互いに記憶が無くなっている話をした翌日、残党を狩る為に2班に分かれて行動開始だ。片方にはセレナをテレポーターとし、レニス、レーヴエン、裕美、アリゾナ、ドラゴニュートの部隊とし、主力をアリゾナに率いさせた。
俺の方はオリヴィアを抱き抱えて飛んで索敵と攻撃だ。つまり2班に別れると言っても主力に対し、俺の方は別働隊だ。オリヴィアは索敵中に注意散漫になる俺の護衛を兼ねている。
まあ慣れたもので、取り敢えず街道沿いを進み、分岐路をスタート地点にして探していく。
不思議な事に初日は全く見付からなかった。
大陸の主要な町を漏れなく確認していったが、魔物の大群の気配はない。
各町には既に魔王討伐の報せが伝わっている。これはクロエに頼んで、こちらの大陸の主要なギルドから発信してもらったのだ。
幾つかの町を見たが、ちゃんと魔王討伐のが伝わっていて、周辺の探索に出る騎士団をちょこちょこ見掛けていた。
地元でも探索部隊を出して、魔王の驚異が無くなったのを確認しようとしていた。
何故かセレナ達の方も、獣型の魔物以外に出くわさずに小さな村や街町を通り過ぎている。
翌日には指輪で姿を変えた早苗も同行して探索に加わるが、早苗の知っている情報を元にしてもやはり見付からない。
1週間探すも手掛かりすらない。おかしな話だが、もう一度ギルドの通信網を使い、魔物の一団が現れたら守りを固め、救援を要請して欲しいと伝えた。
そうして1週間で探索を打ち切ったのだ。
その後更に1週間、午後からだけだが、俺がオリヴィアを抱えて各地を飛んでパトロールした。街道から外れた所も見て回ったが、痕跡すら見付からなかった。
気味が悪いが、忽然と総数20万匹以上の魔物が姿を消した。数百ならいざ知らず、万を越えた数だ。そう簡単には全部を隠す事は出来ない。
どうしたらこんな事が出来るのか?質問を投げ掛けても誰も分からなかった。そう、出来るとしたら俺位だ。
セレナだと一度に頑張っても数体で、1日に数百体程度だ。
ゲート持ちか、超強力な空間魔法で作った場所に隠れているか?分からない。
ただ、それも予測でしかない。俺は厭な予感しかしないが、見付からないものは見付からない。仕方がないので俺の探索も止める事になった。
アルヒオーネ大陸各地の王族は城単位で皆殺しにあっていた。王を殺された国は今は行政のトップが仕切っているが、占拠していた魔王軍が消えて、町を何とか復興させようとしていた。
難を逃れて生きている国王は魔王を討伐した俺に王権を譲渡するとなり、実質2つ目の大陸を支配下に置いた。
各地の総督に、アルヒオーネ大陸にて総督の任に着く事が可能な程に能力のある者を選定して貰う。一人は俺が既に決めていた。勿論本人が望まなくてはならない。押し付けは駄目だ。
そう、俺が推薦するのはエレクトラの父親だ。公明で不正を是としないし、先を見る目がある。勿論補佐は付ける。
当面エレクトラを連絡役に据えなければだが、復興優先で色々しなければならない事が急に増えて、魔王討伐後のご褒美にある筈の自堕落な生活とは反対の精力的に活動せざるを得なくなりつつあるのであった。
俺の方はオリヴィアを抱き抱えて飛んで索敵と攻撃だ。つまり2班に別れると言っても主力に対し、俺の方は別働隊だ。オリヴィアは索敵中に注意散漫になる俺の護衛を兼ねている。
まあ慣れたもので、取り敢えず街道沿いを進み、分岐路をスタート地点にして探していく。
不思議な事に初日は全く見付からなかった。
大陸の主要な町を漏れなく確認していったが、魔物の大群の気配はない。
各町には既に魔王討伐の報せが伝わっている。これはクロエに頼んで、こちらの大陸の主要なギルドから発信してもらったのだ。
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地元でも探索部隊を出して、魔王の驚異が無くなったのを確認しようとしていた。
何故かセレナ達の方も、獣型の魔物以外に出くわさずに小さな村や街町を通り過ぎている。
翌日には指輪で姿を変えた早苗も同行して探索に加わるが、早苗の知っている情報を元にしてもやはり見付からない。
1週間探すも手掛かりすらない。おかしな話だが、もう一度ギルドの通信網を使い、魔物の一団が現れたら守りを固め、救援を要請して欲しいと伝えた。
そうして1週間で探索を打ち切ったのだ。
その後更に1週間、午後からだけだが、俺がオリヴィアを抱えて各地を飛んでパトロールした。街道から外れた所も見て回ったが、痕跡すら見付からなかった。
気味が悪いが、忽然と総数20万匹以上の魔物が姿を消した。数百ならいざ知らず、万を越えた数だ。そう簡単には全部を隠す事は出来ない。
どうしたらこんな事が出来るのか?質問を投げ掛けても誰も分からなかった。そう、出来るとしたら俺位だ。
セレナだと一度に頑張っても数体で、1日に数百体程度だ。
ゲート持ちか、超強力な空間魔法で作った場所に隠れているか?分からない。
ただ、それも予測でしかない。俺は厭な予感しかしないが、見付からないものは見付からない。仕方がないので俺の探索も止める事になった。
アルヒオーネ大陸各地の王族は城単位で皆殺しにあっていた。王を殺された国は今は行政のトップが仕切っているが、占拠していた魔王軍が消えて、町を何とか復興させようとしていた。
難を逃れて生きている国王は魔王を討伐した俺に王権を譲渡するとなり、実質2つ目の大陸を支配下に置いた。
各地の総督に、アルヒオーネ大陸にて総督の任に着く事が可能な程に能力のある者を選定して貰う。一人は俺が既に決めていた。勿論本人が望まなくてはならない。押し付けは駄目だ。
そう、俺が推薦するのはエレクトラの父親だ。公明で不正を是としないし、先を見る目がある。勿論補佐は付ける。
当面エレクトラを連絡役に据えなければだが、復興優先で色々しなければならない事が急に増えて、魔王討伐後のご褒美にある筈の自堕落な生活とは反対の精力的に活動せざるを得なくなりつつあるのであった。
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