上 下
320 / 566
第3章

第319話 淫魔の処遇

しおりを挟む
 淫魔を一旦連れ帰るのと、このダンジョンになり掛けの場所にちょっとしたトラップを仕掛けた。

 入り口に簡単な落とし穴を仕掛けたのだ。落ちると肥溜めに浸かる感じの地味に嫌なトラップだ。勿論警報が俺に届くようにし、魔王が現れたら即向かう。

 淫魔に聞くと完成は約2週間位先だった。
 なので次に魔王が現れるのはその頃だと予測しているという。

 一端捜索を打ち切って戻る事にした。

 淫魔は自分は一種の使い魔だといい、主人からの魔力を糧に生きる生き物らしい。前のダンジョンでは、ダンジョンを主人とさせられていて、詳しい事は教えられずに過ごしてきたらしい。記憶が曖昧だというのだ。誰があのダンジョンを主人にするように手配をしたのか、記憶にないのだ。淫魔は俺を見ると駆け寄ってきたが、動きがキモい。イチイチくねくねとしているのだ。

「やあご主人様ご機嫌よう!僕と遊ぶ?遊ぼうよ!ご主人様好みの穴を用意したよ!僕の穴に魔力をガンガンぶちこんで、補充しておくれ!前のご主人様から貰った魔力がそろそろ切れるので、今からちょうーだい♪勿論、穴にね!けけけけ」

「お前に命令する。次に許可なく卑猥な事を言いうのを禁ずる。魔力は補充してやるが、体の一部に触れていれば可能だからな。真面目に生きろ。流石に殺さないが、まあ真面目に働けないならピエロにでもなるんだな。勿論誰かを性的に誘うのも駄目だ」

「そんな!殺生な!あっしから卑猥な事を取ったら何も残らないよ!淫魔ってそういうものなのに!ぐすん。魔王ちゃんより酷いよ!」

 この淫魔にはポチと名付けた。
 向こうでの犬によく付けられる名前だと言うと更にいじけていて、さすがに俺でもちょっと悪い事をしたかもと思う位にだ。

 色々な事を尋ねたが、魔王にもあしらわれていて、体の関係に至れなくて悔しかったとか。
 因みにポチには性別はない。両性具有者でもないなどと、よく分からない。

 生殖は他の仲間とまぐわえば身籠るのだと。それも参加者全員が誰か他の者の性的に発生する体液を交換し、遺伝子を貰うというのだ。卑猥な事を言うのを禁止したので、かなり言葉を選んで話しており、結局まどろっこしいので、会話の中で必要な場合に都度許可してやった。
 今までに性的に依存して廃人になった者が多々いるそうだ。奴の手練手管で快楽に溺れるそうだ。

 そういえば何処かの総督が性犯罪が多い地区があり、泣き寝入りする者が多く、犯人がずっと捕まらずに困り果てているという話を聞いた事が有ったな。

「そうだな。お前好みの任務をやるよ。お前はセクシーな美女の姿になれるよな?」

「はい!勿論なれます!ご主人様にご奉仕するのですか!?」

「生憎だが、間に合っている。任務だと言っただろう?お前にうってつけだよ。そうだな、綺麗だが地味な見た目の女になり、夜の街を彷徨って犯されてこい。お前そう言うの好きだろう?で、お前を犯した奴を殺せ!声を掛けられても嫌がって断れ。同意した奴は殺しちゃいかん」

 俺は性犯罪を許すつもりはない。被害者が時に自殺をするからだ。

「良いのですか?勿論やられてきまぷ♪。で、どんなふうに殺すかご指示はありまぷ?」

「性犯罪をしたと認定した途端に、まず修羅のごとく恐ろしい面になり、その男の男性のシンボルを喰い千切って・・・」

 ポチはノリノリで、時々そういう性犯罪の報告があったエリアにポチを派遣し、犯罪者を抹殺していく事にした。ご褒美として、嫌がる奴になら罰として掘っても良いとも伝えた。だが、妻達には伝えなかった。俺がこんな奴を手駒にしているとは知られたくはなかったからだ。
しおりを挟む
感想 64

あなたにおすすめの小説

[鑑定]スキルしかない俺を追放したのはいいが、貴様らにはもう関わるのはイヤだから、さがさないでくれ!

どら焼き
ファンタジー
ついに!第5章突入! 舐めた奴らに、真実が牙を剥く! 何も説明無く、いきなり異世界転移!らしいのだが、この王冠つけたオッサン何を言っているのだ? しかも、ステータスが文字化けしていて、スキルも「鑑定??」だけって酷くない? 訳のわからない言葉?を発声している王女?と、勇者らしい同級生達がオレを城から捨てやがったので、 なんとか、苦労して宿代とパン代を稼ぐ主人公カザト! そして…わかってくる、この異世界の異常性。 出会いを重ねて、なんとか元の世界に戻る方法を切り開いて行く物語。 主人公の直接復讐する要素は、あまりありません。 相手方の、あまりにも酷い自堕落さから出てくる、ざまぁ要素は、少しづつ出てくる予定です。 ハーレム要素は、不明とします。 復讐での強制ハーレム要素は、無しの予定です。 追記  2023/07/21 表紙絵を戦闘モードになったあるヤツの参考絵にしました。 8月近くでなにが、変形するのかわかる予定です。 2024/02/23 アルファポリスオンリーを解除しました。

異世界でぺったんこさん!〜無限収納5段階活用で無双する〜

KeyBow
ファンタジー
 間もなく50歳になる銀行マンのおっさんは、高校生達の異世界召喚に巻き込まれた。  何故か若返り、他の召喚者と同じ高校生位の年齢になっていた。  召喚したのは、魔王を討ち滅ぼす為だと伝えられる。自分で2つのスキルを選ぶ事が出来ると言われ、おっさんが選んだのは無限収納と飛翔!  しかし召喚した者達はスキルを制御する為の装飾品と偽り、隷属の首輪を装着しようとしていた・・・  いち早くその嘘に気が付いたおっさんが1人の少女を連れて逃亡を図る。  その後おっさんは無限収納の5段階活用で無双する!・・・はずだ。  上空に飛び、そこから大きな岩を落として押しつぶす。やがて救った少女は口癖のように言う。  またぺったんこですか?・・・

勇者召喚に巻き込まれ、異世界転移・貰えたスキルも鑑定だけ・・・・だけど、何かあるはず!

よっしぃ
ファンタジー
9月11日、12日、ファンタジー部門2位達成中です! 僕はもうすぐ25歳になる常山 順平 24歳。 つねやま  じゅんぺいと読む。 何処にでもいる普通のサラリーマン。 仕事帰りの電車で、吊革に捕まりうつらうつらしていると・・・・ 突然気分が悪くなり、倒れそうになる。 周りを見ると、周りの人々もどんどん倒れている。明らかな異常事態。 何が起こったか分からないまま、気を失う。 気が付けば電車ではなく、どこかの建物。 周りにも人が倒れている。 僕と同じようなリーマンから、数人の女子高生や男子学生、仕事帰りの若い女性や、定年近いおっさんとか。 気が付けば誰かがしゃべってる。 どうやらよくある勇者召喚とやらが行われ、たまたま僕は異世界転移に巻き込まれたようだ。 そして・・・・帰るには、魔王を倒してもらう必要がある・・・・と。 想定外の人数がやって来たらしく、渡すギフト・・・・スキルらしいけど、それも数が限られていて、勇者として召喚した人以外、つまり巻き込まれて転移したその他大勢は、1人1つのギフト?スキルを。あとは支度金と装備一式を渡されるらしい。 どうしても無理な人は、戻ってきたら面倒を見ると。 一方的だが、日本に戻るには、勇者が魔王を倒すしかなく、それを待つのもよし、自ら勇者に協力するもよし・・・・ ですが、ここで問題が。 スキルやギフトにはそれぞれランク、格、強さがバラバラで・・・・ より良いスキルは早い者勝ち。 我も我もと群がる人々。 そんな中突き飛ばされて倒れる1人の女性が。 僕はその女性を助け・・・同じように突き飛ばされ、またもや気を失う。 気が付けば2人だけになっていて・・・・ スキルも2つしか残っていない。 一つは鑑定。 もう一つは家事全般。 両方とも微妙だ・・・・ 彼女の名は才村 友郁 さいむら ゆか。 23歳。 今年社会人になりたて。 取り残された2人が、すったもんだで生き残り、最終的には成り上がるお話。

生贄にされた少年。故郷を離れてゆるりと暮らす。

水定ユウ
ファンタジー
 村の仕来りで生贄にされた少年、天月・オボロナ。魔物が蠢く危険な森で死を覚悟した天月は、三人の異形の者たちに命を救われる。  異形の者たちの弟子となった天月は、数年後故郷を離れ、魔物による被害と魔法の溢れる町でバイトをしながら冒険者活動を続けていた。  そこで待ち受けるのは数々の陰謀や危険な魔物たち。  生贄として魔物に捧げられた少年は、冒険者活動を続けながらゆるりと日常を満喫する!  ※とりあえず、一時完結いたしました。  今後は、短編や別タイトルで続けていくと思いますが、今回はここまで。  その際は、ぜひ読んでいただけると幸いです。

特殊部隊の俺が転生すると、目の前で絶世の美人母娘が犯されそうで助けたら、とんでもないヤンデレ貴族だった

なるとし
ファンタジー
 鷹取晴翔(たかとりはると)は陸上自衛隊のとある特殊部隊に所属している。だが、ある日、訓練の途中、不慮の事故に遭い、異世界に転生することとなる。  特殊部隊で使っていた武器や防具などを召喚できる特殊能力を謎の存在から授かり、目を開けたら、絶世の美女とも呼ばれる母娘が男たちによって犯されそうになっていた。  武装状態の鷹取晴翔は、持ち前の優秀な身体能力と武器を使い、その母娘と敷地にいる使用人たちを救う。  だけど、その母と娘二人は、    とおおおおんでもないヤンデレだった…… 第3回次世代ファンタジーカップに出すために一部を修正して投稿したものです。

おっさんの神器はハズレではない

兎屋亀吉
ファンタジー
今日も元気に満員電車で通勤途中のおっさんは、突然異世界から召喚されてしまう。一緒に召喚された大勢の人々と共に、女神様から一人3つの神器をいただけることになったおっさん。はたしておっさんは何を選ぶのか。おっさんの選んだ神器の能力とは。

母親に家を追い出されたので、勝手に生きる!!(泣きついて来ても、助けてやらない)

いくみ
ファンタジー
実母に家を追い出された。 全く親父の奴!勝手に消えやがって! 親父が帰ってこなくなったから、実母が再婚したが……。その再婚相手は働きもせずに好き勝手する男だった。 俺は消えた親父から母と頼むと、言われて。 母を守ったつもりだったが……出て行けと言われた……。 なんだこれ!俺よりもその男とできた子供の味方なんだな? なら、出ていくよ! 俺が居なくても食って行けるなら勝手にしろよ! これは、のんびり気ままに冒険をする男の話です。 カクヨム様にて先行掲載中です。 不定期更新です。

せっかくのクラス転移だけども、俺はポテトチップスでも食べながらクラスメイトの冒険を見守りたいと思います

霖空
ファンタジー
クラス転移に巻き込まれてしまった主人公。 得た能力は悪くない……いや、むしろ、チートじみたものだった。 しかしながら、それ以上のデメリットもあり……。 傍観者にならざるをえない彼が傍観者するお話です。 基本的に、勇者や、影井くんを見守りつつ、ほのぼの?生活していきます。 が、そのうち、彼自身の物語も始まる予定です。

処理中です...