310 / 567
第3章
第309話 破壊を確認するが
しおりを挟む
俺は攻城組にセレーシャを追加し、破壊した魔王城を確認しに行く事にした。
臨戦体制にてアリゾナを先頭としてゲートをくぐる。
周辺に少し魔物がいたが、強いのはいないとの初期評価をした。
「よし、破壊した城の瓦礫から何か手掛かりが無いか調べよう!」
そう言いゲートを出し、待機させていたセレーシャに城側に来て貰った。
まずは邪魔なアイスボールの塊を収納に入れたが、少しだけ溶けただけだった。
周辺に直径50m位のクレーターが出来ていた。
しかしセレーシャがキョトンとしていた。
「ねえ志郎さん、魔王城を先に壊するのではーなかったのでーすかぁ?」
「へ!?ほら!ちゃんと破壊したよ!」
俺は指をさして、昨日破壊した城を示したが、発音のおかしなセレーシャが面白かった。
セレーシャは呆れた感じで話した。
「地図にも書きましたが、魔王城は最後の町からは70km有るのですけれどよ、ここは10kmしか離れていないのでーすよ。それにこの場所は魔王が1番最初に拠点にした城跡よう!」
「へっ?だって、ほらここに10kmって有るよ。俺はこれを目指したけど」
「ほら、こっちに70Kmって有りますわよ。ちゃんと魔王城とも。10kmの方には魔王城跡って書いて有るわよう」
俺はフランス語が読めず、星マークのここを魔王城と判断していた。口頭で確かめなかったのだ。
「えー!まじか!?無駄足か?フランス語なんて読めないやん。聞けばよかった・・・」
セレーシャが頷く。そして仕切り直しになり、皆をゲートで待機場所に送り帰してからセレーシャを抱っこし、魔王城へ向かい始めた。何故かセレーシャの場合変な喋り方に聞こえる。意味は通じるのが幸いだが。
こうしてセレーシャと空を飛んで過ごすのは初めてだ。
緊張感のないセレーシャは、はしゃいでいた。
俺はまた、お姫様抱っこでゆっくり飛んでセレーシャの温もりを愉しんだ。じゃなくて、あまり早く飛ぶと風圧でセレーシャが可哀想だからだ。でもセレーシャは風で髪がバタついて大変そうだったが、空から見る景色が気に入ったようだ。
ゆっくりと言っても時速60キロは出ているから1時間で目的地の上空に着くのだが。
「ねーねー、志郎さん!しーろーうーさん、見て!見て!あれ!凄く綺麗な湖ね!あっ!あっちには滝が見えるよ!ねえねえ・・・」
そんな感じで興奮して中々大変だ。もみもみしても反応が無いくらいに。
そして城の上空に辿り着き、俺は転移で城の近くに降り、セレーシャを待機スポットに送り返した。
そして上空に、それも数千mへ飛び、一度ゲートで皆の所に戻るのであった。
皆の所から城が見えるポイントに行き、セレナも連れてきた。
「これから魔法を使わず一度攻めてみるよ。色々な意味で上から目線でね」
そうやってゲートを城の上空に出し、手だけを出して収納から先のアイスボールと、以前収納した岩やら何やらをポポイのぽいと落とし始め、一通り出してからゲートを閉じ、皆と落下物の行く末を見守るのであった。
臨戦体制にてアリゾナを先頭としてゲートをくぐる。
周辺に少し魔物がいたが、強いのはいないとの初期評価をした。
「よし、破壊した城の瓦礫から何か手掛かりが無いか調べよう!」
そう言いゲートを出し、待機させていたセレーシャに城側に来て貰った。
まずは邪魔なアイスボールの塊を収納に入れたが、少しだけ溶けただけだった。
周辺に直径50m位のクレーターが出来ていた。
しかしセレーシャがキョトンとしていた。
「ねえ志郎さん、魔王城を先に壊するのではーなかったのでーすかぁ?」
「へ!?ほら!ちゃんと破壊したよ!」
俺は指をさして、昨日破壊した城を示したが、発音のおかしなセレーシャが面白かった。
セレーシャは呆れた感じで話した。
「地図にも書きましたが、魔王城は最後の町からは70km有るのですけれどよ、ここは10kmしか離れていないのでーすよ。それにこの場所は魔王が1番最初に拠点にした城跡よう!」
「へっ?だって、ほらここに10kmって有るよ。俺はこれを目指したけど」
「ほら、こっちに70Kmって有りますわよ。ちゃんと魔王城とも。10kmの方には魔王城跡って書いて有るわよう」
俺はフランス語が読めず、星マークのここを魔王城と判断していた。口頭で確かめなかったのだ。
「えー!まじか!?無駄足か?フランス語なんて読めないやん。聞けばよかった・・・」
セレーシャが頷く。そして仕切り直しになり、皆をゲートで待機場所に送り帰してからセレーシャを抱っこし、魔王城へ向かい始めた。何故かセレーシャの場合変な喋り方に聞こえる。意味は通じるのが幸いだが。
こうしてセレーシャと空を飛んで過ごすのは初めてだ。
緊張感のないセレーシャは、はしゃいでいた。
俺はまた、お姫様抱っこでゆっくり飛んでセレーシャの温もりを愉しんだ。じゃなくて、あまり早く飛ぶと風圧でセレーシャが可哀想だからだ。でもセレーシャは風で髪がバタついて大変そうだったが、空から見る景色が気に入ったようだ。
ゆっくりと言っても時速60キロは出ているから1時間で目的地の上空に着くのだが。
「ねーねー、志郎さん!しーろーうーさん、見て!見て!あれ!凄く綺麗な湖ね!あっ!あっちには滝が見えるよ!ねえねえ・・・」
そんな感じで興奮して中々大変だ。もみもみしても反応が無いくらいに。
そして城の上空に辿り着き、俺は転移で城の近くに降り、セレーシャを待機スポットに送り返した。
そして上空に、それも数千mへ飛び、一度ゲートで皆の所に戻るのであった。
皆の所から城が見えるポイントに行き、セレナも連れてきた。
「これから魔法を使わず一度攻めてみるよ。色々な意味で上から目線でね」
そうやってゲートを城の上空に出し、手だけを出して収納から先のアイスボールと、以前収納した岩やら何やらをポポイのぽいと落とし始め、一通り出してからゲートを閉じ、皆と落下物の行く末を見守るのであった。
1
お気に入りに追加
1,826
あなたにおすすめの小説
異世界でぺったんこさん!〜無限収納5段階活用で無双する〜
KeyBow
ファンタジー
間もなく50歳になる銀行マンのおっさんは、高校生達の異世界召喚に巻き込まれた。
何故か若返り、他の召喚者と同じ高校生位の年齢になっていた。
召喚したのは、魔王を討ち滅ぼす為だと伝えられる。自分で2つのスキルを選ぶ事が出来ると言われ、おっさんが選んだのは無限収納と飛翔!
しかし召喚した者達はスキルを制御する為の装飾品と偽り、隷属の首輪を装着しようとしていた・・・
いち早くその嘘に気が付いたおっさんが1人の少女を連れて逃亡を図る。
その後おっさんは無限収納の5段階活用で無双する!・・・はずだ。
上空に飛び、そこから大きな岩を落として押しつぶす。やがて救った少女は口癖のように言う。
またぺったんこですか?・・・
[鑑定]スキルしかない俺を追放したのはいいが、貴様らにはもう関わるのはイヤだから、さがさないでくれ!
どら焼き
ファンタジー
ついに!第5章突入!
舐めた奴らに、真実が牙を剥く!
何も説明無く、いきなり異世界転移!らしいのだが、この王冠つけたオッサン何を言っているのだ?
しかも、ステータスが文字化けしていて、スキルも「鑑定??」だけって酷くない?
訳のわからない言葉?を発声している王女?と、勇者らしい同級生達がオレを城から捨てやがったので、
なんとか、苦労して宿代とパン代を稼ぐ主人公カザト!
そして…わかってくる、この異世界の異常性。
出会いを重ねて、なんとか元の世界に戻る方法を切り開いて行く物語。
主人公の直接復讐する要素は、あまりありません。
相手方の、あまりにも酷い自堕落さから出てくる、ざまぁ要素は、少しづつ出てくる予定です。
ハーレム要素は、不明とします。
復讐での強制ハーレム要素は、無しの予定です。
追記
2023/07/21 表紙絵を戦闘モードになったあるヤツの参考絵にしました。
8月近くでなにが、変形するのかわかる予定です。
2024/02/23
アルファポリスオンリーを解除しました。

(完結)魔王討伐後にパーティー追放されたFランク魔法剣士は、超レア能力【全スキル】を覚えてゲスすぎる勇者達をザマアしつつ世界を救います
しまうま弁当
ファンタジー
魔王討伐直後にクリードは勇者ライオスからパーティーから出て行けといわれるのだった。クリードはパーティー内ではつねにFランクと呼ばれ戦闘にも参加させてもらえず場美雑言は当たり前でクリードはもう勇者パーティーから出て行きたいと常々考えていたので、いい機会だと思って出て行く事にした。だがラストダンジョンから脱出に必要なリアーの羽はライオス達は分けてくれなかったので、仕方なく一階層づつ上っていく事を決めたのだった。だがなぜか後ろから勇者パーティー内で唯一のヒロインであるミリーが追いかけてきて一緒に脱出しようと言ってくれたのだった。切羽詰まっていると感じたクリードはミリーと一緒に脱出を図ろうとするが、後ろから追いかけてきたメンバーに石にされてしまったのだった。

はずれスキル『本日一粒万倍日』で金も魔法も作物もなんでも一万倍 ~はぐれサラリーマンのスキル頼みな異世界満喫日記~
緋色優希
ファンタジー
勇者召喚に巻き込まれて異世界へやってきたサラリーマン麦野一穂(むぎのかずほ)。得たスキルは屑(ランクレス)スキルの『本日一粒万倍日』。あまりの内容に爆笑され、同じように召喚に巻き込まれてきた連中にも馬鹿にされ、一人だけ何一つ持たされず荒城にそのまま置き去りにされた。ある物と言えば、水の樽といくらかの焼き締めパン。どうする事もできずに途方に暮れたが、スキルを唱えたら水樽が一万個に増えてしまった。また城で見つけた、たった一枚の銀貨も、なんと銀貨一万枚になった。どうやら、あれこれと一万倍にしてくれる不思議なスキルらしい。こんな世界で王様の助けもなく、たった一人どうやって生きたらいいのか。だが開き直った彼は『住めば都』とばかりに、スキル頼みでこの異世界での生活を思いっきり楽しむ事に決めたのだった。

巻き込まれ召喚されたおっさん、無能だと追放され冒険者として無双する
高鉢 健太
ファンタジー
とある県立高校の最寄り駅で勇者召喚に巻き込まれたおっさん。
手違い鑑定でスキルを間違われて無能と追放されたが冒険者ギルドで間違いに気付いて無双を始める。
欲張ってチートスキル貰いすぎたらステータスを全部0にされてしまったので最弱から最強&ハーレム目指します
ゆさま
ファンタジー
チートスキルを授けてくれる女神様が出てくるまで最短最速です。(多分) HP1 全ステータス0から這い上がる! 可愛い女の子の挿絵多めです!!
カクヨムにて公開したものを手直しして投稿しています。
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
異世界で穴掘ってます!
KeyBow
ファンタジー
修学旅行中のバスにいた筈が、異世界召喚にバスの全員が突如されてしまう。主人公の聡太が得たスキルは穴掘り。外れスキルとされ、屑の外れ者として抹殺されそうになるもしぶとく生き残り、救ってくれた少女と成り上がって行く。不遇といわれるギフトを駆使して日の目を見ようとする物語
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる