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第2章

第299話 方針と大陸名決定

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 本日も総督達を集めた会議である。今回の議題は向こうの大陸の対応をどうするのかと、今いる俺達のいる大陸の名前の決定だ。向うの大陸の名も今俺達がいる大陸の呼び名が地方によってバラバラだった事が分かったのだ。 その為、内外共に統一した大陸名を決める。少なく共向こうの大陸をこちらがどう呼ぶか、それを話し合う事とした。 

 前回それとなく大陸名を決めるというような事を言ってあるので、皆が名前を持ち寄ってくれている事を祈っている。今まで呼ばれていた名は全て外す。採用された所とそうじゃないところでくだらない喧嘩を誘発し兼ねないので、全く別の名にする事とした。

 向こうの大陸だとかこちらの大陸だとか言い難くて仕方がないので、まずは名前を決める事とした。
 そういう言い方をしたのは、地方で呼び名が違うので仕方なくだった。 今いる俺達の大陸をヘイラニアとし、向こうの大陸をアルヒオーネにした。 中々皆から名前が出てこないので、俺がいくつか挙げた中から最終的にみんなで投票して決めてもらった。

 次に方針であるが、やはり皆の意見で多かったのが、先の魂食いとの戦いの傷跡がまだ癒えておらず、とてもではないがヘイラニアに移り住む為の住人を送り出す事はできないし、逆に我が国に移民を受け入れたい位だとなった。

 その為、魔王討伐を行った後は、アルヒオーネ大陸の各国に働き掛ける事とし、新たにあの滅びた国を領土とする国と貿易を行う。そう言う基本方針となった

 次に鉄道についての話をした。
 先に行ったミニチュアモデルでのテストの結果は皆知っている筈なので、今更言うまでもないが、今より格段に安全で、より早く、より多くの物資と人員を移送する手段ができる 。
 俺のゲートを使えば不要ではあるが、俺がいつまでも生きている訳でもないので、新技術の発展は必要である。

 本来は石炭という燃料を使ってボイラーの水を沸騰させ、それにより蒸気を得る。その蒸気を動力にして走ると、なるべく理解しやすい形で話をしたが 、初めて聞く者には分かり難いものである。

 今までにそういう発想がなかった為だ。幸い鉄を含めた金属の鉱脈は豊富にある為、金属の精製には事欠かないのは事前に分かっている。
 ヘイラニアは大陸が統一されている為、魔物と戦う軍用の武器や防具が必要ではあるが 、新たに大量に作る必要性がかなり低くなってきている。
 その為兵士に回していた金属類を鉄道に注力できる事が分かっている。

 俺は いよいよ3日後よりアルシオーネに赴き、魔王討伐の為に行軍を行う事とした。行軍といっても俺の妻達や隷属契約者の中の戦闘要員のみで行う。

  セレナは戦闘ができるが、彼女に関してはスキルの関係から戦闘には参加させない事としている。
 そうして主だった議題を終えようとした時に、ふと思い付いた事を総督達に伝えた。

 それは正確な人口を把握する為の戸籍制度を作る事の提案であった。
 人口がいわゆるという感じに曖昧な数字で言われていて、しかもその人数が無茶苦茶な数字であり、かなりの数に膨れ上がっているという事が分かっている。 例えば300万人いるといわれていると言っても、実態は30万人もいない。それぐらい誇張された人口の話になっており 、社会の発展の為には戸籍をきちんと作る必要を感じていて、日本人の妻達より各総督及び貴族の出身の妻達を含め、日本で学んだ事を教え、この世界の発展に活かす事の提案を行った。戸籍はその中の1つだ。
 そうやって本日の会議を終了としたのであった
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