上 下
291 / 566
第2章

第290話 結果発表

しおりを挟む
 死者蘇生の成否について結果発表をするまでもないが、ちゃんと成功していた。
 セレーシャは俺の左隣で寝息を立てていたが、何故か反対側の右隣には裕美がいる。

 セレーシャの状況が良く分からなかったので肩を揺すり起こしに掛かる。
 しかし中々起きないので、裕美を起こして説明をして貰った。

 ちゃんと生き返ったが、もう2時間はスリープの影響で起きない筈だと。
 俺は死者蘇生の影響でまだきつかったので、セレーシャのその綺麗な顔にドキドキしながら寝る事にした。もろ好みの顔なのだ。かつての憧れの金髪のお姉さんである。ぱつきんだ。おふらんすの人だ。この世界の者と違い、本物の外国人だ。萌えます!

 そして朝になると俺はセレーシャとだけ寝ていた。何故かもう裕美がいない。
 セレーシャがもぞもぞし始めたので起きた事が分かる。

「セレーシャさん、おはよう。体は辛くないかい!?」

「あ、あのなんで私達一緒に寝ているのですか!?」

「大丈夫そうだね。うん、俺はね、死者蘇生を行うと気絶するんだ。気絶した後に裕美が一緒の布団に押し込んだのだろう。体に異常はないか!?」

 セレーシャはガバッと起きて俺にお辞儀をし、泣きながら抱きついてきた。そして感謝の言葉を述べ始めたが、話をしている最中に己の破廉恥な格好に気が付いたようだ。

「最早人間の体に戻れへんと思うし、女に戻れへんと覚悟をしなさっておりましたのです。この度はお救い頂き感謝しまっすって、キャー何この格好!いやーん!あり得えまへん!」

 かなりセクシーな格好で、スカートは半分下着が見える位短い。
 上も下乳が見える位に短く、当然お腹丸見えだ。下着も何故か乳首が見える代物だ。それよりまだ翻訳機能が上手く働いていないようで、胡散臭い外国人チックになっている。
 そうしていると裕美が戻ってきた。

「良かった!セレーシャ!意識が戻ったのね。ああ!懐かしいセレーシャの声だ。良かった!その服似合っているわよ!志郎はそういうの好きだから!いっぱい愛して貰いなさいね!私ってお邪魔かしら!?今からあれでしょう?」

「いや、流石に駄目だぞ。刻印が刻められないぞ。もう少しお互いを知って好意を持っていないとだから、まだまだ後だよ。一応俺が暴走したら抑えてくれ。セレーシャ、悪いが一度服を脱いでくれ。体に異常がないか確かめよう」

「そ、その恥ずかしいです。どうしてもですか!?」

「恥ずかしがるな。既に君の裸は欠損修復の時に見ているよ。異常が有れば手を打つから」

 セレーシャは渋々服を脱ぎ、俺に裸体を見せて異常の有無を確認している。

「その、乳房は大丈夫か?元の大きさが写真からではよく分からなかったから、乳首の感じも想像で再建しているんだ。もし大きさや感じが違っていて駄目なら、1度乳房を切り取り、セレーシャのイメージ通りに再度再建するけど、どうだろうか?」

 セレーシャは鏡を出して自分自身を確認し、胸の大きさを確かめていた。

「あ、あの、その、胸が大きくなっているの!私ね、胸が小さいのが嫌で嫌で仕方がなかったの。クラスの中には絶壁って言う子もいたのよ。ああ!胸が大きくしかも綺麗な形です!感謝してまふ。一番心配なのはあなたの好みかどうかなの。揉んで確かめて下らはい」

 言われるがままに揉んだが、まさかフランス人の胸を揉む日が来るとは!と思っているが、特にシコリもなく健康な胸だ。不思議と欲望が沸かなかった。彼女があまりに純真無垢に見えて、欲望のままに触ってはいけない聖女に感じたからかもしれなかった。

「しこりとかなさそうだけど、違和感はないのか!?」

「はい!違和感だらけです!私の胸がこんなに大きく柔らかになる日が来るとは!じゃなくて、異常は無いですよ!あいつの元で耐え抜いた甲斐がありました!一生ついて行きます!どうか妾にでも性奴隷にでもしてください!人間に戻れて良かった!ううう」

 彼女が感動で泣いていているので、裕美が貰い泣きをしだし、俺もついでにこみ上げてしまい、3人で抱きしめ泣き合った。2人は同じ家に短期留学していてとても仲が良かったのだ。
 セレーシャの裸体は破壊力が有り過ぎて理性が飛びそうなので、ワンピースを着させた。先ずは落ち着くのを待ってから、改めて皆に紹介をしていくのであった。
しおりを挟む
感想 64

あなたにおすすめの小説

[鑑定]スキルしかない俺を追放したのはいいが、貴様らにはもう関わるのはイヤだから、さがさないでくれ!

どら焼き
ファンタジー
ついに!第5章突入! 舐めた奴らに、真実が牙を剥く! 何も説明無く、いきなり異世界転移!らしいのだが、この王冠つけたオッサン何を言っているのだ? しかも、ステータスが文字化けしていて、スキルも「鑑定??」だけって酷くない? 訳のわからない言葉?を発声している王女?と、勇者らしい同級生達がオレを城から捨てやがったので、 なんとか、苦労して宿代とパン代を稼ぐ主人公カザト! そして…わかってくる、この異世界の異常性。 出会いを重ねて、なんとか元の世界に戻る方法を切り開いて行く物語。 主人公の直接復讐する要素は、あまりありません。 相手方の、あまりにも酷い自堕落さから出てくる、ざまぁ要素は、少しづつ出てくる予定です。 ハーレム要素は、不明とします。 復讐での強制ハーレム要素は、無しの予定です。 追記  2023/07/21 表紙絵を戦闘モードになったあるヤツの参考絵にしました。 8月近くでなにが、変形するのかわかる予定です。 2024/02/23 アルファポリスオンリーを解除しました。

異世界でぺったんこさん!〜無限収納5段階活用で無双する〜

KeyBow
ファンタジー
 間もなく50歳になる銀行マンのおっさんは、高校生達の異世界召喚に巻き込まれた。  何故か若返り、他の召喚者と同じ高校生位の年齢になっていた。  召喚したのは、魔王を討ち滅ぼす為だと伝えられる。自分で2つのスキルを選ぶ事が出来ると言われ、おっさんが選んだのは無限収納と飛翔!  しかし召喚した者達はスキルを制御する為の装飾品と偽り、隷属の首輪を装着しようとしていた・・・  いち早くその嘘に気が付いたおっさんが1人の少女を連れて逃亡を図る。  その後おっさんは無限収納の5段階活用で無双する!・・・はずだ。  上空に飛び、そこから大きな岩を落として押しつぶす。やがて救った少女は口癖のように言う。  またぺったんこですか?・・・

実力を隠し「例え長男でも無能に家は継がせん。他家に養子に出す」と親父殿に言われたところまでは計算通りだったが、まさかハーレム生活になるとは

竹井ゴールド
ライト文芸
 日本国内トップ5に入る異能力者の名家、東条院。  その宗家本流の嫡子に生まれた東条院青夜は子供の頃に実母に「16歳までに東条院の家を出ないと命を落とす事になる」と予言され、無能を演じ続け、父親や後妻、異母弟や異母妹、親族や許嫁に馬鹿にされながらも、念願適って中学卒業の春休みに東条院家から田中家に養子に出された。  青夜は4月が誕生日なのでギリギリ16歳までに家を出た訳だが。  その後がよろしくない。  青夜を引き取った田中家の義父、一狼は53歳ながら若い妻を持ち、4人の娘の父親でもあったからだ。  妻、21歳、一狼の8人目の妻、愛。  長女、25歳、皇宮警察の異能力部隊所属、弥生。  次女、22歳、田中流空手道場の師範代、葉月。  三女、19歳、離婚したフランス系アメリカ人の3人目の妻が産んだハーフ、アンジェリカ。  四女、17歳、死別した4人目の妻が産んだ中国系ハーフ、シャンリー。  この5人とも青夜は家族となり、  ・・・何これ? 少し想定外なんだけど。  【2023/3/23、24hポイント26万4600pt突破】 【2023/7/11、累計ポイント550万pt突破】 【2023/6/5、お気に入り数2130突破】 【アルファポリスのみの投稿です】 【第6回ライト文芸大賞、22万7046pt、2位】 【2023/6/30、メールが来て出版申請、8/1、慰めメール】 【未完】

特殊部隊の俺が転生すると、目の前で絶世の美人母娘が犯されそうで助けたら、とんでもないヤンデレ貴族だった

なるとし
ファンタジー
 鷹取晴翔(たかとりはると)は陸上自衛隊のとある特殊部隊に所属している。だが、ある日、訓練の途中、不慮の事故に遭い、異世界に転生することとなる。  特殊部隊で使っていた武器や防具などを召喚できる特殊能力を謎の存在から授かり、目を開けたら、絶世の美女とも呼ばれる母娘が男たちによって犯されそうになっていた。  武装状態の鷹取晴翔は、持ち前の優秀な身体能力と武器を使い、その母娘と敷地にいる使用人たちを救う。  だけど、その母と娘二人は、    とおおおおんでもないヤンデレだった…… 第3回次世代ファンタジーカップに出すために一部を修正して投稿したものです。

孤高のミグラトリー 〜正体不明の謎スキル《リーディング》で高レベルスキルを手に入れた狩人の少年は、意思を持つ変形武器と共に世界を巡る〜

びゃくし
ファンタジー
 そこは神が実在するとされる世界。人類が危機に陥るたび神からの助けがあった。  神から人類に授けられた石版には魔物と戦う術が記され、瘴気獣と言う名の大敵が現れた時、天成器《意思持つ変形武器》が共に戦う力となった。  狩人の息子クライは禁忌の森の人類未踏域に迷い込む。灰色に染まった天成器を見つけ、その手を触れた瞬間……。  この物語は狩人クライが世界を旅して未知なるなにかに出会う物語。  使い手によって異なる複数の形態を有する『天成器』  必殺の威力をもつ切り札『闘技』  魔法に特定の軌道、特殊な特性を加え改良する『魔法因子』  そして、ステータスに表示される謎のスキル『リーディング』。  果たしてクライは変わりゆく世界にどう順応するのか。

俺が死んでから始まる物語

石のやっさん
ファンタジー
パーティでお荷物扱いされていたポーター(荷物運び)のセレスは、とうとう勇者でありパーティーリーダーのリヒトにクビを宣告されてしまう。幼馴染も恋人も全部リヒトの物で、居場所がどこにもないことは自分でも解っていた。 だが、それでもセレスはパーティに残りたかったので土下座までしてリヒトに情けなくもしがみついた。 余りにしつこいセレスに頭に来たリヒトはつい剣の柄でセレスを殴った…そして、セレスは亡くなった。 そこからこの話は始まる。 セレスには誰にも言った事が無い『秘密』があり、その秘密のせいで、死ぬことは怖く無かった…死から始まるファンタジー此処に開幕

母親に家を追い出されたので、勝手に生きる!!(泣きついて来ても、助けてやらない)

いくみ
ファンタジー
実母に家を追い出された。 全く親父の奴!勝手に消えやがって! 親父が帰ってこなくなったから、実母が再婚したが……。その再婚相手は働きもせずに好き勝手する男だった。 俺は消えた親父から母と頼むと、言われて。 母を守ったつもりだったが……出て行けと言われた……。 なんだこれ!俺よりもその男とできた子供の味方なんだな? なら、出ていくよ! 俺が居なくても食って行けるなら勝手にしろよ! これは、のんびり気ままに冒険をする男の話です。 カクヨム様にて先行掲載中です。 不定期更新です。

チートな嫁たちに囲まれて異世界で暮らしています

もぶぞう
ファンタジー
森でナギサを拾ってくれたのはダークエルフの女性だった。 使命が有る訳でも無い男が強い嫁を増やしながら異世界で暮らす話です(予定)。

処理中です...