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第1章
第251話 弱者
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目覚めるとまずは刻印の有無を確めた。
ステータスと念話とでだ。
抱きしめて刻印がちゃんとあると報告するも、刻印の事は以前の俺と似たり寄ったりの知識しかなく、寿命の事を話すと口をポカーンと開いてトリップしていた。
「ソロソロ戻っておいで!ふう」
耳に息を吹きかけると呻いた。
「ひぃーやー」
「なあ、そう言えば人間に戻った裕美って、戦闘能力はどんな感じなんだ?」
因みに名前は先程漢字を聞いて判明っす。
「それを私に聞く?」
「うん!教えてね!」
「十分に足を引っ張る自信があってよー!私を守るのよ!!!」
「えっ?ひょっとして弱いのか?」
ドヤ顔で頷いた・・・
「はう!裕美の戦闘力を頼りにしようと尋ねたのに!」
「てへ♡」
「まじでか!?」
「ええそうよ!それがどうしたの?ふふふ」
「まあ、ダンジョンを出た先の事はいい。でもな、今をどうするのかだよ!レベルとかステータスってどうなっているんだ?何故かヒロミの時から見られないんだよな」
「ふふふ。レベルは100でカンストね!ステータスは2項目共に150よ!魔力は文字化けでよく分からないわね。キングの時は魔力0で強さは10万位はあった筈だけど、そんなのは面倒臭くていちいち覚えていないわね」
俺は頭を抱えて唸っている。
「ギフトはどんなのだ?」
「重量操作と、ゲートオブヘブンじゃなくてエンジェルね。魔王として召喚されたのに、何故か天界へのゲートを開けられるみたいなの。ここでは無理だけれどもね。正確には天使がいる所にゲートを開けられるの」
色々繋がった。俺がオリヴィアの権利を天界で回復するのだが、裕美のお陰っぽい。その後俺の隷属化とレベルリセットの能力について話し、更に転移を含めスキルを可能なだけ与え、生き残りを図る算段をしていった。
失禁や気絶程度で何とか済み、俺は何があろうとも裕美を守ると誓った。
勢いで刻印を刻んでしまったが、裕美は後悔していないと、むしろずっと望んでいた事だと言っていた。この後何度死んでも絶対に生き返らせると話をした。
無事に地上への向かう為の戦略を話していくが、裕美は何故か俺をうっとりと見つめているだけだ。キングの体での強者ではなく、見た目通りのか弱き女に戻り、戦士の心はもう持っていなかった。
元々心優しい闊達な女性のようだ。希望の髪型を聞くと、肩まで位の髪型が好きだとだ言うので、ショートカットだったのを欠損修復で伸ばしてあげた。
剣術のスキルだけはかなりの物で、俺のよりスキルは上だ。但し、実技が無いので修行を積んだ者の前だと苦戦は必死となりそうだった。
今日はまだまだ辛いというので、部屋でいちゃいちゃして、まったりと過ごす事にした。疲れもかなりあったので、休養日とし明日からのダンジョンに備える。ダンジョンで出たドロップで装備一式は揃うが、当面は軽量のドラゴニックメイルを装着する。本来の体での戦闘に慣れてから別の装備品にチェンジの予定だ。
彼女は美しい。年齢はよくわからない。20歳位にしか見えず、キングになっている期間を除けば今は20歳になったばかりだという。まあ大人の女性の体で年齢が固定されたのだ。彼女はそれはそれは喜んだ。
顔つきはキリッとした麗人で、宝塚チックな男装の似合いそうな美人さんだ。
元々男勝りな性格でサバサバしている。それとテニスをやっていたといい、高校の時はインターハイ予選で決勝までいったと言っていた。短大に入ってからは何をしていたか覚えていないと、記憶の曖昧さが分かったりした。生年月日と死んだ筈の日から20歳で間違いないようだ。
彼女が好きだ。キングの外観が浮かばなくはないが、まあ忘れよう。
今は愛する女性がここにいる!それで十分だ。そうやって時間が過ぎていき、やがて夜を迎えて眠りにつくのであった。
ステータスと念話とでだ。
抱きしめて刻印がちゃんとあると報告するも、刻印の事は以前の俺と似たり寄ったりの知識しかなく、寿命の事を話すと口をポカーンと開いてトリップしていた。
「ソロソロ戻っておいで!ふう」
耳に息を吹きかけると呻いた。
「ひぃーやー」
「なあ、そう言えば人間に戻った裕美って、戦闘能力はどんな感じなんだ?」
因みに名前は先程漢字を聞いて判明っす。
「それを私に聞く?」
「うん!教えてね!」
「十分に足を引っ張る自信があってよー!私を守るのよ!!!」
「えっ?ひょっとして弱いのか?」
ドヤ顔で頷いた・・・
「はう!裕美の戦闘力を頼りにしようと尋ねたのに!」
「てへ♡」
「まじでか!?」
「ええそうよ!それがどうしたの?ふふふ」
「まあ、ダンジョンを出た先の事はいい。でもな、今をどうするのかだよ!レベルとかステータスってどうなっているんだ?何故かヒロミの時から見られないんだよな」
「ふふふ。レベルは100でカンストね!ステータスは2項目共に150よ!魔力は文字化けでよく分からないわね。キングの時は魔力0で強さは10万位はあった筈だけど、そんなのは面倒臭くていちいち覚えていないわね」
俺は頭を抱えて唸っている。
「ギフトはどんなのだ?」
「重量操作と、ゲートオブヘブンじゃなくてエンジェルね。魔王として召喚されたのに、何故か天界へのゲートを開けられるみたいなの。ここでは無理だけれどもね。正確には天使がいる所にゲートを開けられるの」
色々繋がった。俺がオリヴィアの権利を天界で回復するのだが、裕美のお陰っぽい。その後俺の隷属化とレベルリセットの能力について話し、更に転移を含めスキルを可能なだけ与え、生き残りを図る算段をしていった。
失禁や気絶程度で何とか済み、俺は何があろうとも裕美を守ると誓った。
勢いで刻印を刻んでしまったが、裕美は後悔していないと、むしろずっと望んでいた事だと言っていた。この後何度死んでも絶対に生き返らせると話をした。
無事に地上への向かう為の戦略を話していくが、裕美は何故か俺をうっとりと見つめているだけだ。キングの体での強者ではなく、見た目通りのか弱き女に戻り、戦士の心はもう持っていなかった。
元々心優しい闊達な女性のようだ。希望の髪型を聞くと、肩まで位の髪型が好きだとだ言うので、ショートカットだったのを欠損修復で伸ばしてあげた。
剣術のスキルだけはかなりの物で、俺のよりスキルは上だ。但し、実技が無いので修行を積んだ者の前だと苦戦は必死となりそうだった。
今日はまだまだ辛いというので、部屋でいちゃいちゃして、まったりと過ごす事にした。疲れもかなりあったので、休養日とし明日からのダンジョンに備える。ダンジョンで出たドロップで装備一式は揃うが、当面は軽量のドラゴニックメイルを装着する。本来の体での戦闘に慣れてから別の装備品にチェンジの予定だ。
彼女は美しい。年齢はよくわからない。20歳位にしか見えず、キングになっている期間を除けば今は20歳になったばかりだという。まあ大人の女性の体で年齢が固定されたのだ。彼女はそれはそれは喜んだ。
顔つきはキリッとした麗人で、宝塚チックな男装の似合いそうな美人さんだ。
元々男勝りな性格でサバサバしている。それとテニスをやっていたといい、高校の時はインターハイ予選で決勝までいったと言っていた。短大に入ってからは何をしていたか覚えていないと、記憶の曖昧さが分かったりした。生年月日と死んだ筈の日から20歳で間違いないようだ。
彼女が好きだ。キングの外観が浮かばなくはないが、まあ忘れよう。
今は愛する女性がここにいる!それで十分だ。そうやって時間が過ぎていき、やがて夜を迎えて眠りにつくのであった。
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