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第1章
第248話 夢の中の彼女
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ふと目覚めると俺は床で寝ていた。
顔を洗い朝食を食べる。ぼーっとしていたが段々と意識がはっきりしてきた。
そう、ヒロミを失ったのだ。まさかの事態だ。
一人で落ち込みながら食べ物を無理矢理に喉へと押し込む。食べ終わると体の調子を確かめたりしていた。まだ頭が回っていない。
シェルターの入り口にはヒロミの装備が転がっており、取り敢えず収納に入れようとした時にふと気が付いた。
後で処分しようとして処分していなかった、じゃなくてすっかり忘れていたヒロミの腕が確か有った筈だと思い出した。その為、収納を確認する、あっさりと見つかったのだ。
思わず小躍りして涙が出た。
「ふははははは!有るじゃないかぁ!体の一部があぁ!欠損修復で再生しちゃる!あんた何度死ねば気が済むんだよ!」
気が付くとそう叫んでいた。復活出来る筈だと確信したからだ。蘇生を行うと俺は気絶すると思うから、ヒロミの食事と着替え、風呂に入るかもだからバスタオル等も準備しておいた。そして嫌味ったらしい内容のメモを置いておく。
死んでしまうとは何事ぢゃー!俺がいなかったら本当に死んどるぞ!生き返らせちゃるからありがたく思えよ!ふふふふふ。
P.S 気絶している俺の体を労るように。魔力切れで気絶している筈だからね!
こんな感じだ。
そして欠損修復を行う直前に、人間だった時の体を思い描くとどうなるかと想い、まずは今の部位のみの欠損修復を行う。すると妙に細い人間の体の一部に変質した。念の為、半分に切断して半分は収納に入れた。万が一の時に再チャレンジする為にだ。
そうして欠損修復と蘇生を同時に行う決断をする。
出来る筈だと認識し、本格的な欠損修復を開始する。一気に魔力が吸い取られ、欠損修復の段階で意識が朦朧としている。細身の体が出来つつある。
「ヒロミって小柄だったんだな」
そうぼやいていた。そして意識が本格的に朦朧としてきたが、ある程度欠損修復も進んできたので死者蘇生を行った。やはり残りの魔力がぐいっと吸われ、俺は口から血を吹き出しながら気絶していった。負担が大き過ぎたのだ。
俺は夢を見ていたようだ。泣いている彼女が俺を抱きしめて感謝をしているのだが、何故か裸だった。
また現れてくれたんだな!夢だけど俺は喜んでいた。
キスをされまくり、俺もその唇を貪った。
10分以上が過ぎたが、いつもと違いまだいてくれた。
そうか夢だからだよな!?と思う不思議な状況だ。
彼女と致し始めようとするとまだ駄目と言われた。今合体したら刻印が失敗すると言われ、俺は引いた。
「貴方はまだ魔力の枯渇の影響下にあるのだから、ちゃんと休んでください!愛しているわ」
そう言われ、彼女は膝枕をしてくれた。俺は優しく頭を撫でられていた。裸の女に膝枕をされているのだから絶景だ。手を伸ばすとぴしゃっと手を叩かれた。大人しくしろ!と言わんばかりで無言だが怒られた。だが、俺は諦めない。せめてと思い、目視で堪能していると、彼女は子守唄を歌い出した。まるで母親に抱かれているかのような心地良さに瞼が段々と閉じていき、やがて再びブラックアウトした。
そして夢が終わってしまい、本格的な眠りについたので有った。
宣伝です。
ざまぁから始まるモブの成り上がり!~現実とゲームは違うのだよ!~
https://www.alphapolis.co.jp/novel/440688029/341624301
GWに向けて書いてきた新作を公開しました。
ブクマをどうか宜しくお願いします。
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そう、ヒロミを失ったのだ。まさかの事態だ。
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後で処分しようとして処分していなかった、じゃなくてすっかり忘れていたヒロミの腕が確か有った筈だと思い出した。その為、収納を確認する、あっさりと見つかったのだ。
思わず小躍りして涙が出た。
「ふははははは!有るじゃないかぁ!体の一部があぁ!欠損修復で再生しちゃる!あんた何度死ねば気が済むんだよ!」
気が付くとそう叫んでいた。復活出来る筈だと確信したからだ。蘇生を行うと俺は気絶すると思うから、ヒロミの食事と着替え、風呂に入るかもだからバスタオル等も準備しておいた。そして嫌味ったらしい内容のメモを置いておく。
死んでしまうとは何事ぢゃー!俺がいなかったら本当に死んどるぞ!生き返らせちゃるからありがたく思えよ!ふふふふふ。
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こんな感じだ。
そして欠損修復を行う直前に、人間だった時の体を思い描くとどうなるかと想い、まずは今の部位のみの欠損修復を行う。すると妙に細い人間の体の一部に変質した。念の為、半分に切断して半分は収納に入れた。万が一の時に再チャレンジする為にだ。
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「ヒロミって小柄だったんだな」
そうぼやいていた。そして意識が本格的に朦朧としてきたが、ある程度欠損修復も進んできたので死者蘇生を行った。やはり残りの魔力がぐいっと吸われ、俺は口から血を吹き出しながら気絶していった。負担が大き過ぎたのだ。
俺は夢を見ていたようだ。泣いている彼女が俺を抱きしめて感謝をしているのだが、何故か裸だった。
また現れてくれたんだな!夢だけど俺は喜んでいた。
キスをされまくり、俺もその唇を貪った。
10分以上が過ぎたが、いつもと違いまだいてくれた。
そうか夢だからだよな!?と思う不思議な状況だ。
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「貴方はまだ魔力の枯渇の影響下にあるのだから、ちゃんと休んでください!愛しているわ」
そう言われ、彼女は膝枕をしてくれた。俺は優しく頭を撫でられていた。裸の女に膝枕をされているのだから絶景だ。手を伸ばすとぴしゃっと手を叩かれた。大人しくしろ!と言わんばかりで無言だが怒られた。だが、俺は諦めない。せめてと思い、目視で堪能していると、彼女は子守唄を歌い出した。まるで母親に抱かれているかのような心地良さに瞼が段々と閉じていき、やがて再びブラックアウトした。
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