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第6章
第228話 決着
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謁見の間の扉を開けるとそこは地獄絵図だった。
辺り一面死体だらけだったのだ。
先程のホーリーで殆どの魂喰いを倒したからだろうか?
だが、数名がレジストしたようで、俺を視認するなり即斬り掛かってきた。全員高校生の女の子だ。
俺は動く事が出来なかった。ホーリーは使えたが、女子高生の体を切る事はとてもではないが俺には無理だった。この子達も魂が0だ。俺は涙を流し固まってしまっており、首筋を斬られ首を切断される所だったが、フレデリカが辛うじて剣を受け止めて阻止し、返す刀で体を突き刺す。アリゾナが間髪入れず首を刎ねて倒した。
他の奴も動けた者は全て高校生だ。アリゾナとオリヴィアで首を刎ねて決着した。俺はその様子を呆然自失な状態で見ていたが、クレアに頬を引っ叩かれしっかりなさいときつく言われ、何とか現実に引き戻され、ヒールとクリーンを掛けて立ち上がった。
そして王座を見ると息絶えている国王がいた。どうしてかあっさりと死んでいたのだ。
生きている者は城内には俺達以外はもういない。
念の為にもう一度広範囲にホーリーを掛ける。更にもう一度ホーリーを唱え、範囲を王都の町全体にまで広げるも、新たに魂食いはいなかった。つまり完全に制圧したのだ。
俺は高校生の死体を集めさせた。首を切断された者の首をヒールで繋げ、せめてもの情けと皆にクリーンを掛けて綺麗にする。念の為に魂の残量を見るも全て0だ。その後トマス率いる兵団を城内に引き入れ、死体を全て回収していった。
最終的に高校生の死体は79名と、俺が召喚された時に一緒にいた者はセリカを除き全員揃ってしまった。
結局の所、俺にはセレナしか救えなかったという事が分かった。別室に全ての高校生を移し、他の死体は外の広間に移動させた。
ゲートを出してセリカを初め皆に来てもらった。
トマスとチャカハーンを筆頭に兵士にて王都の町を掌握させ、王城の安全と王都の町の治安回復に奔走して貰った。
俺の妻達の中で戦闘可能なメンバーと兵士とが一緒になってチームを組み、町の見回りをして貰い、政治力のあるメンバーに政権を樹立する土台を作ってもらっている。特にアリアやロトナといった面々にだ。
そしてルシテルには酷な事を頼まざるを得ない。王族と貴族の死体のリストを作る事と、死体の検分だ。
ルシテルの兄弟姉妹は決局全滅だった。
何故かルシテルは淡々と検分をこなしているが、次々と死体が見付かり、結局一族郎党揃ってしまった。両親を見ても、死体をただ確認し涙一つ見せなかった。
セリカは既に覚悟を決めていたので多少は泣きはしたが、高校生達にお別れの言葉を一人ひとりに掛け、皆の髪を少し切り分けると小袋に入れ、誰のか分かる様に日本語とこの国の文字で名前と死亡日、召喚された日を記載しつつ収納に入れていた。もし万が一地球に戻る事が出来て収納が使えるようなら、せめて遺髪を遺族にとの配慮だ。だが、ショックで打ちひしがれた俺には出来なかった。
俺は高校生を救えなかったショックで暫くすると床に伏せてしまい、何とか一通りこの後の事についての命令を出した後で意識を手放してしまった。心がオーバーヒートしてしまったのだ。それと魔力の使い過ぎだ。
妻達は俺の事についてチャカハーンやトマス達には、魔法を多用した為、魔力切れを起こしたと。それ程厳しい戦いだったと報告し、事実を隠し、公式記録として残すように計らってくれた。
キングのおっさんに言われていた事が意図せず守れなかった。
殺しちゃいかんと言われていたのだが、まさかこんなにあっさりと死ぬとは思わなかった。
だがしかし、別の見方をすれば俺は、いや、俺達は誰一人として人を殺さなかった。倒したのは全て魂喰いだけだ。
また、どう足掻いても魂喰いを生きたまま捕らえ、あまつさえ尋問を行う事は結局の所実行できなかった。その為、ルシテルが王都を離れた後の事を知る者が誰一人としておらず、事の真相は分からず仕舞いで、歯切れの悪い幕切れとなったのであった。
辺り一面死体だらけだったのだ。
先程のホーリーで殆どの魂喰いを倒したからだろうか?
だが、数名がレジストしたようで、俺を視認するなり即斬り掛かってきた。全員高校生の女の子だ。
俺は動く事が出来なかった。ホーリーは使えたが、女子高生の体を切る事はとてもではないが俺には無理だった。この子達も魂が0だ。俺は涙を流し固まってしまっており、首筋を斬られ首を切断される所だったが、フレデリカが辛うじて剣を受け止めて阻止し、返す刀で体を突き刺す。アリゾナが間髪入れず首を刎ねて倒した。
他の奴も動けた者は全て高校生だ。アリゾナとオリヴィアで首を刎ねて決着した。俺はその様子を呆然自失な状態で見ていたが、クレアに頬を引っ叩かれしっかりなさいときつく言われ、何とか現実に引き戻され、ヒールとクリーンを掛けて立ち上がった。
そして王座を見ると息絶えている国王がいた。どうしてかあっさりと死んでいたのだ。
生きている者は城内には俺達以外はもういない。
念の為にもう一度広範囲にホーリーを掛ける。更にもう一度ホーリーを唱え、範囲を王都の町全体にまで広げるも、新たに魂食いはいなかった。つまり完全に制圧したのだ。
俺は高校生の死体を集めさせた。首を切断された者の首をヒールで繋げ、せめてもの情けと皆にクリーンを掛けて綺麗にする。念の為に魂の残量を見るも全て0だ。その後トマス率いる兵団を城内に引き入れ、死体を全て回収していった。
最終的に高校生の死体は79名と、俺が召喚された時に一緒にいた者はセリカを除き全員揃ってしまった。
結局の所、俺にはセレナしか救えなかったという事が分かった。別室に全ての高校生を移し、他の死体は外の広間に移動させた。
ゲートを出してセリカを初め皆に来てもらった。
トマスとチャカハーンを筆頭に兵士にて王都の町を掌握させ、王城の安全と王都の町の治安回復に奔走して貰った。
俺の妻達の中で戦闘可能なメンバーと兵士とが一緒になってチームを組み、町の見回りをして貰い、政治力のあるメンバーに政権を樹立する土台を作ってもらっている。特にアリアやロトナといった面々にだ。
そしてルシテルには酷な事を頼まざるを得ない。王族と貴族の死体のリストを作る事と、死体の検分だ。
ルシテルの兄弟姉妹は決局全滅だった。
何故かルシテルは淡々と検分をこなしているが、次々と死体が見付かり、結局一族郎党揃ってしまった。両親を見ても、死体をただ確認し涙一つ見せなかった。
セリカは既に覚悟を決めていたので多少は泣きはしたが、高校生達にお別れの言葉を一人ひとりに掛け、皆の髪を少し切り分けると小袋に入れ、誰のか分かる様に日本語とこの国の文字で名前と死亡日、召喚された日を記載しつつ収納に入れていた。もし万が一地球に戻る事が出来て収納が使えるようなら、せめて遺髪を遺族にとの配慮だ。だが、ショックで打ちひしがれた俺には出来なかった。
俺は高校生を救えなかったショックで暫くすると床に伏せてしまい、何とか一通りこの後の事についての命令を出した後で意識を手放してしまった。心がオーバーヒートしてしまったのだ。それと魔力の使い過ぎだ。
妻達は俺の事についてチャカハーンやトマス達には、魔法を多用した為、魔力切れを起こしたと。それ程厳しい戦いだったと報告し、事実を隠し、公式記録として残すように計らってくれた。
キングのおっさんに言われていた事が意図せず守れなかった。
殺しちゃいかんと言われていたのだが、まさかこんなにあっさりと死ぬとは思わなかった。
だがしかし、別の見方をすれば俺は、いや、俺達は誰一人として人を殺さなかった。倒したのは全て魂喰いだけだ。
また、どう足掻いても魂喰いを生きたまま捕らえ、あまつさえ尋問を行う事は結局の所実行できなかった。その為、ルシテルが王都を離れた後の事を知る者が誰一人としておらず、事の真相は分からず仕舞いで、歯切れの悪い幕切れとなったのであった。
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