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第6章
第196話 ダンジョン攻略へ
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気持ち良い目覚めだった。
ユリアを抱き枕にしていたようだ。
いや違う。俺が抱き枕にされていたのだ。
何故か裸の胸元に抱き寄せられていて、心臓の鼓動を感じていたから、落ち着いていたようだ。
脚でしっかりホールドされていた。
声を掛けるも反応がない。いや、心臓の鼓動が早くなったから狸寝入りだ。
「起きないならペロペロするよ」
起きない。仕方がないのでペロペロした。すると、ああんっ!と反応があった。
「キャーごめんなさい。調子に乗りました!」
漸く起きたようだ。
どこをペロペロしたかは内緒です。
朝食を済ませて96階層に進むが、拍子抜けした。ボス部屋だったのだ。
分かっているのは、部屋に入ると中央に光の玉が現れてからボスが動き出すまで約20秒位掛かる。
直径30m位の円形の闘技場の様な作りだ。そう、95階とそっくりなよのだ。
黙って奴が動き出すのを待つ必要はない。
なのでいつもの如くアイスウォールで囲み、魔力を流して補強をしつつ、中に熱湯を入れる。これでいつもなら溺死だ。
ボスの顕現が終わり、ボスが動き出すと熱湯漬けだ。ご丁寧に蓋もしたのだ、何が起きたか分からぬまま大ダメージを受け、溺死するであろう。
閉じ込められているボスは暫くアイスウォールをびしばしと叩いていたが、やがてそれもなくなり、中が光って終わりを告げる。
呆気ないものだ。
何が出たか確かめる前に倒したので、強敵かどうかも不明だ。
俺はダンジョンボスキラーのようだ。
シカゴに合いそうな真っ黒な鎧が出た。ちょっと格好良いかも。
でも俺の鎧は如何にも覇者って感じで、アダマンタイトメイルと違い神々しさが有る。
呆気なかったので次に進む。魔力もまだまだ余裕だ。
97階層もボス部屋だ。しかも96階層と同じような部屋だ。
扉を少し開けてボスの出没予測位置に強く魔力を込めたアイスウォールを展開し、予めファイアーフォールを中心部に発動しておく。
そして俺達はボス部屋に入る。
ボスの出没位置はドンピシャで、顕現と同時に焼かれていく。
肉の焦げる匂いがし出し、もうちょいで動き出す時に熱湯を注ぎ蓋をした。
そして少しすると、ボスが倒れた事が分かった。
ドロップの黒鎧をオリンズに渡した。
あっという間の出来事だが、魔力はまだまだ余裕があるので先に進み、98,99階層もボス部屋のみで、やはりあっさり終わり、いよいよ100階層だ。俺達は意気揚々とボス部屋へと向かった。
ここでも必殺技を試みる。
しかし、相手が予想外だった。
ドラゴンだ。西洋風の緑色をした奴だ。
大きさは体高10m位とデカかった。なのでいつもの感じで出したアイスウォールよりも体が大きい。アイスウォールが体内に喰い込んでいて大ダメージを与えるも、ブレスを吐いてきた。
俺は咄嗟にアイスウォールを強く出して防いだ。
俺はドラゴンの上に飛び、アイスアローをとにかくドドドドドドドドドと連続発射し、ダメージを重ねていき、やがて両腕を吹き飛ばしてやった。そしてアイスウォールの檻を発生させる。
但し、相手が相手だけにかなり強く魔力を込め、次に熱湯を注いでから蓋をする。維持の為に大魔力をアイスウォールに注ぎ込み続ける。
どうやら尻尾で叩き続けていて、6回程の攻撃でアイスウォールにヒビが入った。その度に俺も負けじと更に強く魔力を込めて補強していく。そして20分位で決着した。スキルを取得したが、ブレスだ。任意の属性のブレスを口から出せるらしい。流石にこれはちょっと…
流石の俺も魔力を使い過ぎてフラフラだった。男衆が支えようとするもそこは俺の意地だ、女性陣の方へ倒れ込む。誰かの胸に飛び込んだ形で意識を失った。
後で聞いたが、俺が気絶した直後が大変だったと。俺が意識を失うとアイスウォールが消え、熱湯が放出されて皆火傷を負っていき、オリヴィアが治していたそうだ。ドロップは魔石と復活石だった。これは俺の死者蘇生と同じ効果を持つアイテムだ。オリヴィアが持つ事になったと聞いた。それとドラゴンシールド。そのポテンシャルは俺が今使っている盾の比ではない。
防御力もさる事ながら、ダメージ反射が50%だ。しかも右肩に装着できるからこれで両肩に装備できる。
俺は意識を取り戻しつつあった。誰かの膝枕だ。
夢を見ていた。子供のおむつを替えている。男の子だ。運が悪く、おむつを外したタイミングでおしっこがぴゅーっと出てきて、慌てておむつをお股に戻す。ぎりぎり間に合った。危なかった!もうちょいで絨毯がおしっこで汚れるところだった!たまにあるんだよね。今回は大ではなくてよかった臭いんだよな。おむつを替える時には気を・・・
子供の世話をしている夢をていたようだが、途中で意識が覚醒してきたが、誰かが俺の頭を撫でていた。
「子供の夢を見たよ。俺がね、おしめを替えているんだ。未来の子だろうか?それとも元の世界の子だろうか?」
皆が慌てて涙を拭き始めた。
ドロシーの膝枕だった。後で聞いたが、じゃんけんで勝ち取ったらしい。俺は1時間位気を失っていたという。
今はボス部屋の隣だ。宝箱があり報酬のアイテムが入っていて、中が空間拡張された家と言うか、シェルターだ。
外観は岩だ。これが何か認識している人以外は岩としか見えず、安全にこの中で過ごす事が出来る。中からロックを掛けられるので、全員で入れば完全に雲隠れ出来る。
因みに宝箱は止める暇もなくホーネットが開けたという。
中から玉を出すとボンっと音がして大きな岩が現れたのだと言う。
俺が起きるまで岩と思い込んでいたと。
扉よ開け念じるとドアが開いた。中はリビングと食堂、風呂、トイレ、居室4つと一軒家位の大きさだ。有り難い。大きさと中の広さが合わない。
そしてここが到着点だと分かった。何故ならば扉があり、中を覗くとワーグナーのダンジョンより一回り大きなコアが有ったからだ。さあ出ようとなり、皆に戦闘準備をさせてコアを回収した。
外に転移したが、特に何もなかった。取り敢えず王城にゲートを出して帰還する事となり、その前にクロエにダンジョン攻略が無事に完了した事が100階層だった事を伝えておいた。
そして帰還の為に、即時にゲートを出すのであった。
ユリアを抱き枕にしていたようだ。
いや違う。俺が抱き枕にされていたのだ。
何故か裸の胸元に抱き寄せられていて、心臓の鼓動を感じていたから、落ち着いていたようだ。
脚でしっかりホールドされていた。
声を掛けるも反応がない。いや、心臓の鼓動が早くなったから狸寝入りだ。
「起きないならペロペロするよ」
起きない。仕方がないのでペロペロした。すると、ああんっ!と反応があった。
「キャーごめんなさい。調子に乗りました!」
漸く起きたようだ。
どこをペロペロしたかは内緒です。
朝食を済ませて96階層に進むが、拍子抜けした。ボス部屋だったのだ。
分かっているのは、部屋に入ると中央に光の玉が現れてからボスが動き出すまで約20秒位掛かる。
直径30m位の円形の闘技場の様な作りだ。そう、95階とそっくりなよのだ。
黙って奴が動き出すのを待つ必要はない。
なのでいつもの如くアイスウォールで囲み、魔力を流して補強をしつつ、中に熱湯を入れる。これでいつもなら溺死だ。
ボスの顕現が終わり、ボスが動き出すと熱湯漬けだ。ご丁寧に蓋もしたのだ、何が起きたか分からぬまま大ダメージを受け、溺死するであろう。
閉じ込められているボスは暫くアイスウォールをびしばしと叩いていたが、やがてそれもなくなり、中が光って終わりを告げる。
呆気ないものだ。
何が出たか確かめる前に倒したので、強敵かどうかも不明だ。
俺はダンジョンボスキラーのようだ。
シカゴに合いそうな真っ黒な鎧が出た。ちょっと格好良いかも。
でも俺の鎧は如何にも覇者って感じで、アダマンタイトメイルと違い神々しさが有る。
呆気なかったので次に進む。魔力もまだまだ余裕だ。
97階層もボス部屋だ。しかも96階層と同じような部屋だ。
扉を少し開けてボスの出没予測位置に強く魔力を込めたアイスウォールを展開し、予めファイアーフォールを中心部に発動しておく。
そして俺達はボス部屋に入る。
ボスの出没位置はドンピシャで、顕現と同時に焼かれていく。
肉の焦げる匂いがし出し、もうちょいで動き出す時に熱湯を注ぎ蓋をした。
そして少しすると、ボスが倒れた事が分かった。
ドロップの黒鎧をオリンズに渡した。
あっという間の出来事だが、魔力はまだまだ余裕があるので先に進み、98,99階層もボス部屋のみで、やはりあっさり終わり、いよいよ100階層だ。俺達は意気揚々とボス部屋へと向かった。
ここでも必殺技を試みる。
しかし、相手が予想外だった。
ドラゴンだ。西洋風の緑色をした奴だ。
大きさは体高10m位とデカかった。なのでいつもの感じで出したアイスウォールよりも体が大きい。アイスウォールが体内に喰い込んでいて大ダメージを与えるも、ブレスを吐いてきた。
俺は咄嗟にアイスウォールを強く出して防いだ。
俺はドラゴンの上に飛び、アイスアローをとにかくドドドドドドドドドと連続発射し、ダメージを重ねていき、やがて両腕を吹き飛ばしてやった。そしてアイスウォールの檻を発生させる。
但し、相手が相手だけにかなり強く魔力を込め、次に熱湯を注いでから蓋をする。維持の為に大魔力をアイスウォールに注ぎ込み続ける。
どうやら尻尾で叩き続けていて、6回程の攻撃でアイスウォールにヒビが入った。その度に俺も負けじと更に強く魔力を込めて補強していく。そして20分位で決着した。スキルを取得したが、ブレスだ。任意の属性のブレスを口から出せるらしい。流石にこれはちょっと…
流石の俺も魔力を使い過ぎてフラフラだった。男衆が支えようとするもそこは俺の意地だ、女性陣の方へ倒れ込む。誰かの胸に飛び込んだ形で意識を失った。
後で聞いたが、俺が気絶した直後が大変だったと。俺が意識を失うとアイスウォールが消え、熱湯が放出されて皆火傷を負っていき、オリヴィアが治していたそうだ。ドロップは魔石と復活石だった。これは俺の死者蘇生と同じ効果を持つアイテムだ。オリヴィアが持つ事になったと聞いた。それとドラゴンシールド。そのポテンシャルは俺が今使っている盾の比ではない。
防御力もさる事ながら、ダメージ反射が50%だ。しかも右肩に装着できるからこれで両肩に装備できる。
俺は意識を取り戻しつつあった。誰かの膝枕だ。
夢を見ていた。子供のおむつを替えている。男の子だ。運が悪く、おむつを外したタイミングでおしっこがぴゅーっと出てきて、慌てておむつをお股に戻す。ぎりぎり間に合った。危なかった!もうちょいで絨毯がおしっこで汚れるところだった!たまにあるんだよね。今回は大ではなくてよかった臭いんだよな。おむつを替える時には気を・・・
子供の世話をしている夢をていたようだが、途中で意識が覚醒してきたが、誰かが俺の頭を撫でていた。
「子供の夢を見たよ。俺がね、おしめを替えているんだ。未来の子だろうか?それとも元の世界の子だろうか?」
皆が慌てて涙を拭き始めた。
ドロシーの膝枕だった。後で聞いたが、じゃんけんで勝ち取ったらしい。俺は1時間位気を失っていたという。
今はボス部屋の隣だ。宝箱があり報酬のアイテムが入っていて、中が空間拡張された家と言うか、シェルターだ。
外観は岩だ。これが何か認識している人以外は岩としか見えず、安全にこの中で過ごす事が出来る。中からロックを掛けられるので、全員で入れば完全に雲隠れ出来る。
因みに宝箱は止める暇もなくホーネットが開けたという。
中から玉を出すとボンっと音がして大きな岩が現れたのだと言う。
俺が起きるまで岩と思い込んでいたと。
扉よ開け念じるとドアが開いた。中はリビングと食堂、風呂、トイレ、居室4つと一軒家位の大きさだ。有り難い。大きさと中の広さが合わない。
そしてここが到着点だと分かった。何故ならば扉があり、中を覗くとワーグナーのダンジョンより一回り大きなコアが有ったからだ。さあ出ようとなり、皆に戦闘準備をさせてコアを回収した。
外に転移したが、特に何もなかった。取り敢えず王城にゲートを出して帰還する事となり、その前にクロエにダンジョン攻略が無事に完了した事が100階層だった事を伝えておいた。
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