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第5章
第171話 スタンピード
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ダンジョンから出た俺達は直ぐには状況の把握が出来なかった。
ダンジョンから這い出てくる魔物を見張っている筈の兵士達が居る筈なのだが、気配がしないのだ。
その場をよく見ると木々が所々倒れていたり、枝が折れている。
嫌な予感しかしないが、クロエに念話をした。
「クロエ、今大丈夫かな?今さっきダンジョン攻略を終えてダンジョン入り口付近に戻ったのだけど、様子が変なんだ。何か有ったか?因みに全員無事だよ」
「説明は後で、戦闘準備をして防壁に今直ぐ来て!大変なの」
切迫した状態の為、その様子を含め皆に伝えて城壁にゲートを出した。城壁に出るといきなり矢が飛んで来た。
剣で振り払うと信じられない光景が広がっていたのだ。
俺は己の目を疑った。防壁に多くの兵と冒険者がおり、門の内側にはやはり多くの兵と冒険者がいる。更に防壁の外に目を向けると、夥しい数の魔物に取り囲まれているのが理解出来た。
所謂スタンピードというのが発生したようだ。
強めにサラマンダーを唱え、取り敢えず5体を出して魔物を殲滅するよう命令するのと、ファイヤーウォールをあちこちに展開し、ファイヤーボールを投げ続け、ホーネットに俺の護衛を命じ、シカゴ達には女性陣の護衛をお願いした。
アリゾナには自分の判断で対処せよと、自らの意思での自由行動の許可を与えた。
クロエが俺の所に騎士団長を引き連れて来た。
俺は既に余裕が無くなったが、俺の魔法の影響で城壁まで押された前線を押し戻した。
クロエが説明するには1日前にいきなりダンジョンから大量の魔物が涌き出て来て、入口付近に詰めていた者は一人を送り出すのがやっとで、まず間違いなく全滅している。その伝令が事態を伝えてくれたお陰で城門を閉ざす事が早くなり、防壁内へは500匹程度の侵入で済んだという。
おおよそ5万匹の魔物に囲まれているといい、今王都にいる中では俺達が最強メンバーになる。ダンジョン攻略の査定で俺は既にSS級らしい。
俺が押し返せなかったら正門がやばかったらしい。限界がちかかったのだ。
クロエに頼まれ急遽防壁から演説を行う事となった。
1分だけ考えて頷く。
「SS級冒険者のランスロットで勇者だ。しかも真の勇者認定を得ているのが俺だ。この危機の元凶となったダンジョンは先程俺達が攻略してきた。だから新たな魔物は涌いてこない。俺の力でこいつ等も押し返してやる。皆ついてこい。流石に一人では無理だが、皆の協力があれば大丈夫だ。一連の元凶は俺を召喚したバルバロッサにある。バルバロッサ王家を討ち、大陸を統一する。皆の家族を守るんだ。国を守ろうなどと思わなくてもよい。恋人を、家族を守る為に戦うんだ。好きなあの娘を守ってやれ!この危機を皆で乗り切ろう!」
城内には漸く出撃準備が整い、その兵士の数は10万程おり、国王も城壁に上がった。
「勇者ランスロット様、どうか我らをお導きください。この後、我が国の王権を譲渡する用意がございます。我らは勇者様の庇護下に入る事を誇りに思います。どうかご命令を」
王権譲渡は予測していた事だが、時期は予測より大幅に早かった。
兵を率いている将軍に俺が道筋を立てるからと、2割を城門に残して討ち漏らしに備えさせ、1万を俺と同行、残りで俺が出撃する方向と反対側に斬り込む要請をした。
女性陣には王を守るよう指示をし、男性陣に俺の護衛を、但しアリゾナとホーネットは遊撃部隊として存分に暴れるように指示をした。
そして城門を開けてから先ずは俺が先頭で城門を出て、見える範囲にファイアーボールを少し強めに出して戦闘を開始した。
俺は二刀流でひたすら戦い、サラマンダーが力尽きる都度、新たに出現させて戦いに挑んでいっている。
アリゾナは阿修羅の如く剣を振り、ホーネットは雄たけびを上げて戦っていた。
俺は魔法を使うとどうしても隙が出来るので、オリンズとシカゴの二人に両脇を固めて貰い、時折近づく奴を薙ぎ払って貰っている。
現在は得意のアイスアローをとにかく撃ち、どんどん倒していっている。
それと異常があった。通常ダンジョンから這い出して外に出た状態で死んだ魔物は普通の死体となる。しかし今回の奴等はダンジョンと同じ反応を示す。すなわち魔石のドロップになったり、時折アイテムをドロップしている。
ダンジョンコアを抜き取った影響なのか、他の影響なのかは分からない。
1時間位で5000匹は倒したと思うが、流石に疲れが出始めたので、一旦兵に任せて防壁にゲートで戻った。兵達には少し下がらせ、可能なら小休止をと伝えた。
戦況を聞くと兵7万の部隊は順調に殲滅をしており、今の所上位個体は確認されていないという。
20分程休憩してから、再びゲートを開き飛び出すと、既に魔物がうようよいて、乱戦になっていった。兵達が少し引いた所で小休止していた為だった。
すぐに周辺の魔物を駆逐したが、気の所為かシカゴ達も含め、殲滅の勢いがかなり増している。レベルが上がった影響で身体能力が上がった可能性が高い。
防壁にいるメンバーも魔法を駆使し、近付いてくる奴を討ち取っていると聞いた。
当初は反対側に向った兵士達の方がペースが早かったが、段々と俺達の方が早くなっており、正門の反対側で兵達と合流した。
夕方になっており、城門の外にゲートを出して兵士を送り返し、本日は防壁の内側に一部の兵を残して終わりとなり、明日朝討ち漏らしを討伐する事となった。
今日は城壁に近い所に臨時の本部を設置して主要メンバーはそこで休憩となった。クロエが添い寝となり、数日の寂しさからクロエは泣いていた。魔物が沸き出してから俺が戻ってくるまでのこの一日を必死に待っていたからだ。
寝る前にアリアを城へ送ったがロトナとドロシーが抱き付いてきて、心配だったと再会を喜んでいた。俺は本部に戻らないとと説明しすぐ戻っていった。
クロエに状況を詳しく説明してもらったが、今日は俺が出立した後でもう4万が城門周辺に繰り出していき、数千匹を駆除した。俺達が2万、反対側に回った方が1.5万で、まだ周辺に1万位いる事になる。俺達のパーティーだけで1.6万は倒している筈だった。魔石は都度兵達が回収しており、俺達の分は別途ギルドに運び込まれていると言う。
俺も疲れていたが、クロエの精神的な消耗の方が激しかった。実質陣頭指揮を取っており、この細い両肩に厳しい重圧が掛かっていた事がよく理解できた。
明日はアリアとロトナ、国王に兵の対応を任せて、クロエは冒険者への対応、俺は魔物の駆除に集中する事として、クロエにお礼と頑張っていた事の労いをクロエの求める形で行っていった。
前線ではあるが、風呂だけはしっかり入りたかったので、そこは屋敷の風呂に入りに抜けていったのである。やっぱり大きなお風呂でしっかり温まって休むのは格別だよね。
俺は本部の臨時宿舎で寝泊まりする事になった。扉の前に歩哨がいる状況だったが、まあ構わずに過ごし、久し振りの地上での夜を過ごすのであった。スタンピード発生中の状況とはいえ、ダンジョンに比べれば遥かに安心して寝られる状況に感謝だった。
寝る直前に今日はフレデリカに念話を行った。
「すまない連絡が遅くなった。そっちでのダンジョンと同じ状況だった。ダンジョンを攻略したが現在スタンピード中で8割駆除した。近い内にワーグナーの王権を譲渡される。愛しているよ」
ここで苦しくなってきて念話を終わり、神の手でなんとか頭を撫で、時間まで手を握っていた。
そして苦しくなり、俺は意識を失った。
本来戦争の真っ直中に気絶するような程の念話での魔力は使うべきではないのだが、残念ながらそういった危機意識の欠落している志郎には、念話の方こそ必要な事との認識で、本来の危機管理能力での判断とは掛け離れた事をしているのだとは、気が付かないのであった。
ダンジョンから這い出てくる魔物を見張っている筈の兵士達が居る筈なのだが、気配がしないのだ。
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俺は己の目を疑った。防壁に多くの兵と冒険者がおり、門の内側にはやはり多くの兵と冒険者がいる。更に防壁の外に目を向けると、夥しい数の魔物に取り囲まれているのが理解出来た。
所謂スタンピードというのが発生したようだ。
強めにサラマンダーを唱え、取り敢えず5体を出して魔物を殲滅するよう命令するのと、ファイヤーウォールをあちこちに展開し、ファイヤーボールを投げ続け、ホーネットに俺の護衛を命じ、シカゴ達には女性陣の護衛をお願いした。
アリゾナには自分の判断で対処せよと、自らの意思での自由行動の許可を与えた。
クロエが俺の所に騎士団長を引き連れて来た。
俺は既に余裕が無くなったが、俺の魔法の影響で城壁まで押された前線を押し戻した。
クロエが説明するには1日前にいきなりダンジョンから大量の魔物が涌き出て来て、入口付近に詰めていた者は一人を送り出すのがやっとで、まず間違いなく全滅している。その伝令が事態を伝えてくれたお陰で城門を閉ざす事が早くなり、防壁内へは500匹程度の侵入で済んだという。
おおよそ5万匹の魔物に囲まれているといい、今王都にいる中では俺達が最強メンバーになる。ダンジョン攻略の査定で俺は既にSS級らしい。
俺が押し返せなかったら正門がやばかったらしい。限界がちかかったのだ。
クロエに頼まれ急遽防壁から演説を行う事となった。
1分だけ考えて頷く。
「SS級冒険者のランスロットで勇者だ。しかも真の勇者認定を得ているのが俺だ。この危機の元凶となったダンジョンは先程俺達が攻略してきた。だから新たな魔物は涌いてこない。俺の力でこいつ等も押し返してやる。皆ついてこい。流石に一人では無理だが、皆の協力があれば大丈夫だ。一連の元凶は俺を召喚したバルバロッサにある。バルバロッサ王家を討ち、大陸を統一する。皆の家族を守るんだ。国を守ろうなどと思わなくてもよい。恋人を、家族を守る為に戦うんだ。好きなあの娘を守ってやれ!この危機を皆で乗り切ろう!」
城内には漸く出撃準備が整い、その兵士の数は10万程おり、国王も城壁に上がった。
「勇者ランスロット様、どうか我らをお導きください。この後、我が国の王権を譲渡する用意がございます。我らは勇者様の庇護下に入る事を誇りに思います。どうかご命令を」
王権譲渡は予測していた事だが、時期は予測より大幅に早かった。
兵を率いている将軍に俺が道筋を立てるからと、2割を城門に残して討ち漏らしに備えさせ、1万を俺と同行、残りで俺が出撃する方向と反対側に斬り込む要請をした。
女性陣には王を守るよう指示をし、男性陣に俺の護衛を、但しアリゾナとホーネットは遊撃部隊として存分に暴れるように指示をした。
そして城門を開けてから先ずは俺が先頭で城門を出て、見える範囲にファイアーボールを少し強めに出して戦闘を開始した。
俺は二刀流でひたすら戦い、サラマンダーが力尽きる都度、新たに出現させて戦いに挑んでいっている。
アリゾナは阿修羅の如く剣を振り、ホーネットは雄たけびを上げて戦っていた。
俺は魔法を使うとどうしても隙が出来るので、オリンズとシカゴの二人に両脇を固めて貰い、時折近づく奴を薙ぎ払って貰っている。
現在は得意のアイスアローをとにかく撃ち、どんどん倒していっている。
それと異常があった。通常ダンジョンから這い出して外に出た状態で死んだ魔物は普通の死体となる。しかし今回の奴等はダンジョンと同じ反応を示す。すなわち魔石のドロップになったり、時折アイテムをドロップしている。
ダンジョンコアを抜き取った影響なのか、他の影響なのかは分からない。
1時間位で5000匹は倒したと思うが、流石に疲れが出始めたので、一旦兵に任せて防壁にゲートで戻った。兵達には少し下がらせ、可能なら小休止をと伝えた。
戦況を聞くと兵7万の部隊は順調に殲滅をしており、今の所上位個体は確認されていないという。
20分程休憩してから、再びゲートを開き飛び出すと、既に魔物がうようよいて、乱戦になっていった。兵達が少し引いた所で小休止していた為だった。
すぐに周辺の魔物を駆逐したが、気の所為かシカゴ達も含め、殲滅の勢いがかなり増している。レベルが上がった影響で身体能力が上がった可能性が高い。
防壁にいるメンバーも魔法を駆使し、近付いてくる奴を討ち取っていると聞いた。
当初は反対側に向った兵士達の方がペースが早かったが、段々と俺達の方が早くなっており、正門の反対側で兵達と合流した。
夕方になっており、城門の外にゲートを出して兵士を送り返し、本日は防壁の内側に一部の兵を残して終わりとなり、明日朝討ち漏らしを討伐する事となった。
今日は城壁に近い所に臨時の本部を設置して主要メンバーはそこで休憩となった。クロエが添い寝となり、数日の寂しさからクロエは泣いていた。魔物が沸き出してから俺が戻ってくるまでのこの一日を必死に待っていたからだ。
寝る前にアリアを城へ送ったがロトナとドロシーが抱き付いてきて、心配だったと再会を喜んでいた。俺は本部に戻らないとと説明しすぐ戻っていった。
クロエに状況を詳しく説明してもらったが、今日は俺が出立した後でもう4万が城門周辺に繰り出していき、数千匹を駆除した。俺達が2万、反対側に回った方が1.5万で、まだ周辺に1万位いる事になる。俺達のパーティーだけで1.6万は倒している筈だった。魔石は都度兵達が回収しており、俺達の分は別途ギルドに運び込まれていると言う。
俺も疲れていたが、クロエの精神的な消耗の方が激しかった。実質陣頭指揮を取っており、この細い両肩に厳しい重圧が掛かっていた事がよく理解できた。
明日はアリアとロトナ、国王に兵の対応を任せて、クロエは冒険者への対応、俺は魔物の駆除に集中する事として、クロエにお礼と頑張っていた事の労いをクロエの求める形で行っていった。
前線ではあるが、風呂だけはしっかり入りたかったので、そこは屋敷の風呂に入りに抜けていったのである。やっぱり大きなお風呂でしっかり温まって休むのは格別だよね。
俺は本部の臨時宿舎で寝泊まりする事になった。扉の前に歩哨がいる状況だったが、まあ構わずに過ごし、久し振りの地上での夜を過ごすのであった。スタンピード発生中の状況とはいえ、ダンジョンに比べれば遥かに安心して寝られる状況に感謝だった。
寝る直前に今日はフレデリカに念話を行った。
「すまない連絡が遅くなった。そっちでのダンジョンと同じ状況だった。ダンジョンを攻略したが現在スタンピード中で8割駆除した。近い内にワーグナーの王権を譲渡される。愛しているよ」
ここで苦しくなってきて念話を終わり、神の手でなんとか頭を撫で、時間まで手を握っていた。
そして苦しくなり、俺は意識を失った。
本来戦争の真っ直中に気絶するような程の念話での魔力は使うべきではないのだが、残念ながらそういった危機意識の欠落している志郎には、念話の方こそ必要な事との認識で、本来の危機管理能力での判断とは掛け離れた事をしているのだとは、気が付かないのであった。
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