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第5章
第164話 ダンジョン攻略開始
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朝目覚めるとユリアが俺の胸を枕にして寝ていた。俺が彼女の初めての相手で、その時は20歳位の大人の時だから一緒に寝ても俺がエッチな事をしてこないのだと彼女は理解しているから安心して添い寝をする。
軽く肩を揺すると目が覚めたようなのでランニングとなるが、今日はこれからダンジョンなので軽目だ。
早朝訓練も程々に朝食を食べてから、屋敷にいる全員で初心者ダンジョンへ向かう。子供達はまだ屋敷要員ではないので留守番だ。
その前に城へ行き三宝姫とお付のメイドさん、城の兵士10名を連れて屋敷に戻る。
本日は初心者ダンジョンに全員で行くので、屋敷が留守になるので城の兵士等を警備に当たらせるという。全員が居ないという異常事態は避けたいので本来は日をずらすが、国からの無理で動いているので人員を出して貰っている。
全員でダンジョンに向かうというより、ゲートで行くのだが、今日は国の貸し切りとなっており、ダンジョン入り口に多くの兵士が待機していた。
ダンジョンに入った事の無い兵士8人を集め臨時の護衛が付き従うというような仰々しい事になってしまっていた。
オリンズ達はパーティー名をバトルシップにしており、バトルシップに使用人夫婦と親子の2人組を同行させ、パワーレベリングを行う事になる。彼らが第一班だ。
俺、セチア、クロエ、オリヴィア、ユリア、三宝姫の第二班が次に向かう。
今回は非戦闘要員に戦闘経験を積ませるのが目的となり、ある程度進むまでは戦闘に長けた者のみで戦い、レベルが上がってきたら非戦闘要員に戦わせるとしていた。
この世界は甘くない。非戦闘員だからと盗賊や魔物が見逃してくれる訳でもないので自衛力を付けて貰う。
ロトナ達も護衛しつつ戦わせ、自衛力を付けさせている。
順調に進んでおり、昼前には最下層に迄来ていて、昼食を食べてからさくっとボスを倒していった。
そうするとアイテムが入った宝箱が人数分ドロップされていて、各々1つを開けるとその中には、ある者は魔法が付与されている外套、別の者は鎧と皆装備品だったが、志朗の時は皆の期待を裏切らず、事前にクロエに揶揄されていたがいつものあれであった。
あれです!紙切れっす!俺以外は納得していた。
少しだけ待つとボーイスカウトもとい、護衛の兵士が来たのでダンジョンを出た。
途中から後衛を任せていたが、それは背後を突かれたくなかったからだ。
そして誰1人欠ける事もなく無事にダンジョンの外に出た。ダンジョンアタック組以外を屋敷や城に戻し、志朗達はその足で要請のあった目的のダンジョンの入口付近に着いたが、異変があった。
入り口付近にオーガが20匹位いて、俺が転移して踊り始めたのだ。
ではなく剣舞だと言うより、流れるように剣を振り、舞うように剣を振っていき、屍を量産していった。
お陰で大量の肉体再生をゲットしたものだから、うはうはだった。
死体を全て収納し、入り口に足を踏み入れようとしたら何かの気配がしたので一歩下がると、真っ赤なミノタウロスが出てきた。
真っ赤なのは血だった。その手には人間の頭が握られていて、その者を殺した時の血なのだろう。
もう一方の手には血塗れの愛剣である大剣が握られていた。
おもむろにその頭部を投げつけてきたのだが、ユリアに向かって飛んでいく。咄嗟にユリアの前に転移して、飛んできた頭部を剣で受け流したが、兵士達が居る方へ飛んで行き、兵士達の悲鳴と怒声が聞こえた。
俺はミノタウロスの背後に転移して一気に首を刎ねた。
そうすると兵士達が駆け寄ってきて死体の処理をしてくれていた。
魔石だけ貰い今度こそダンジョンに一歩を踏み入れた。だが、俺は記憶喪失からこれが異常だとは思っていなかった。本来ダンジョンで発生した魔物は死ぬと魔石等のドロップを残し霧散する筈が、死体が残っていたのだ。
そこには先の頭部の奴の残りの体があったが兵士達に託し中へ進んでいく。兵士は入り口から出てくる魔物を管理している者になる。
出口に向かっていたミノタウロスと遭遇し、さくっと倒していく。
このダンジョンは地下型で有るが、本来最下層付近に居るはずの魔物が低階層まで移動してきているので通常のダンジョンとは毛色が違う。今のフロアは洞窟といった感じだった。
ダンジョンに入ったメンバーは俺、セチア、オリヴィア、ユリア、アリア、オリンズ、シカゴ、ホーネット、アリゾナの9人だ。最初は念の為俺が先頭で様子を見て対応を決める事とした。
志郎は自らの変化に悩んでいた。それは自分を含め、まともにステータスが見られなくなってしまった事だった。
先日一度心臓が止まったが、その前は奴隷達のステータスの確認ができていたが、それが出来なくなっている。奴隷からの自己申告かステータスカードの確認しか出来ない。不思議とアイテムの鑑定は問題ない。
テントも手帳の記載通りに出来たので快適なダンジョンになる筈だ。
そういえば隷属の首輪を外したからユリアのギフトが使えるようになった筈だが何だろう?聞くのをすっかり忘れていたんだよな。後程、落ち着いた頃に確認だな。
今日は5階層を目指す。時折下層から上がってた奴と遭遇するが、基本的にはゴブリンやオークが多く、本来出没する筈の魔物なのだろう。
3階まで来ていて魔物の出没状況が概ね分かったので、一旦俺は先頭から退き、皆に任せてピンチの時は助けるとしたが、オーガが出てもサクッと倒すが、オーガはスキルの関係でトドメは俺が刺すとしてお願いした。
5階層はボス部屋があったが、あっさりと終わってしまった。
ドラゴニュートのアリゾナが剣を一閃するとオークジェネラルの胴が分断され終わったのだ。
ボス部屋を出て階段の所の近くに隠し部屋があったのでそこに入ったが、何もない上に中から施錠が出来るので野営場所とした。
そしてテントを2帳設置して布団を置いて準備をした。
見張りは4班に分けた。2人組になるので一番最初に俺とユリアの番にして貰い、夕食後何事も無く終わりシカゴに代わり俺は疲れから即眠りについた。
ダンジョン攻略初日の終わりである。
軽く肩を揺すると目が覚めたようなのでランニングとなるが、今日はこれからダンジョンなので軽目だ。
早朝訓練も程々に朝食を食べてから、屋敷にいる全員で初心者ダンジョンへ向かう。子供達はまだ屋敷要員ではないので留守番だ。
その前に城へ行き三宝姫とお付のメイドさん、城の兵士10名を連れて屋敷に戻る。
本日は初心者ダンジョンに全員で行くので、屋敷が留守になるので城の兵士等を警備に当たらせるという。全員が居ないという異常事態は避けたいので本来は日をずらすが、国からの無理で動いているので人員を出して貰っている。
全員でダンジョンに向かうというより、ゲートで行くのだが、今日は国の貸し切りとなっており、ダンジョン入り口に多くの兵士が待機していた。
ダンジョンに入った事の無い兵士8人を集め臨時の護衛が付き従うというような仰々しい事になってしまっていた。
オリンズ達はパーティー名をバトルシップにしており、バトルシップに使用人夫婦と親子の2人組を同行させ、パワーレベリングを行う事になる。彼らが第一班だ。
俺、セチア、クロエ、オリヴィア、ユリア、三宝姫の第二班が次に向かう。
今回は非戦闘要員に戦闘経験を積ませるのが目的となり、ある程度進むまでは戦闘に長けた者のみで戦い、レベルが上がってきたら非戦闘要員に戦わせるとしていた。
この世界は甘くない。非戦闘員だからと盗賊や魔物が見逃してくれる訳でもないので自衛力を付けて貰う。
ロトナ達も護衛しつつ戦わせ、自衛力を付けさせている。
順調に進んでおり、昼前には最下層に迄来ていて、昼食を食べてからさくっとボスを倒していった。
そうするとアイテムが入った宝箱が人数分ドロップされていて、各々1つを開けるとその中には、ある者は魔法が付与されている外套、別の者は鎧と皆装備品だったが、志朗の時は皆の期待を裏切らず、事前にクロエに揶揄されていたがいつものあれであった。
あれです!紙切れっす!俺以外は納得していた。
少しだけ待つとボーイスカウトもとい、護衛の兵士が来たのでダンジョンを出た。
途中から後衛を任せていたが、それは背後を突かれたくなかったからだ。
そして誰1人欠ける事もなく無事にダンジョンの外に出た。ダンジョンアタック組以外を屋敷や城に戻し、志朗達はその足で要請のあった目的のダンジョンの入口付近に着いたが、異変があった。
入り口付近にオーガが20匹位いて、俺が転移して踊り始めたのだ。
ではなく剣舞だと言うより、流れるように剣を振り、舞うように剣を振っていき、屍を量産していった。
お陰で大量の肉体再生をゲットしたものだから、うはうはだった。
死体を全て収納し、入り口に足を踏み入れようとしたら何かの気配がしたので一歩下がると、真っ赤なミノタウロスが出てきた。
真っ赤なのは血だった。その手には人間の頭が握られていて、その者を殺した時の血なのだろう。
もう一方の手には血塗れの愛剣である大剣が握られていた。
おもむろにその頭部を投げつけてきたのだが、ユリアに向かって飛んでいく。咄嗟にユリアの前に転移して、飛んできた頭部を剣で受け流したが、兵士達が居る方へ飛んで行き、兵士達の悲鳴と怒声が聞こえた。
俺はミノタウロスの背後に転移して一気に首を刎ねた。
そうすると兵士達が駆け寄ってきて死体の処理をしてくれていた。
魔石だけ貰い今度こそダンジョンに一歩を踏み入れた。だが、俺は記憶喪失からこれが異常だとは思っていなかった。本来ダンジョンで発生した魔物は死ぬと魔石等のドロップを残し霧散する筈が、死体が残っていたのだ。
そこには先の頭部の奴の残りの体があったが兵士達に託し中へ進んでいく。兵士は入り口から出てくる魔物を管理している者になる。
出口に向かっていたミノタウロスと遭遇し、さくっと倒していく。
このダンジョンは地下型で有るが、本来最下層付近に居るはずの魔物が低階層まで移動してきているので通常のダンジョンとは毛色が違う。今のフロアは洞窟といった感じだった。
ダンジョンに入ったメンバーは俺、セチア、オリヴィア、ユリア、アリア、オリンズ、シカゴ、ホーネット、アリゾナの9人だ。最初は念の為俺が先頭で様子を見て対応を決める事とした。
志郎は自らの変化に悩んでいた。それは自分を含め、まともにステータスが見られなくなってしまった事だった。
先日一度心臓が止まったが、その前は奴隷達のステータスの確認ができていたが、それが出来なくなっている。奴隷からの自己申告かステータスカードの確認しか出来ない。不思議とアイテムの鑑定は問題ない。
テントも手帳の記載通りに出来たので快適なダンジョンになる筈だ。
そういえば隷属の首輪を外したからユリアのギフトが使えるようになった筈だが何だろう?聞くのをすっかり忘れていたんだよな。後程、落ち着いた頃に確認だな。
今日は5階層を目指す。時折下層から上がってた奴と遭遇するが、基本的にはゴブリンやオークが多く、本来出没する筈の魔物なのだろう。
3階まで来ていて魔物の出没状況が概ね分かったので、一旦俺は先頭から退き、皆に任せてピンチの時は助けるとしたが、オーガが出てもサクッと倒すが、オーガはスキルの関係でトドメは俺が刺すとしてお願いした。
5階層はボス部屋があったが、あっさりと終わってしまった。
ドラゴニュートのアリゾナが剣を一閃するとオークジェネラルの胴が分断され終わったのだ。
ボス部屋を出て階段の所の近くに隠し部屋があったのでそこに入ったが、何もない上に中から施錠が出来るので野営場所とした。
そしてテントを2帳設置して布団を置いて準備をした。
見張りは4班に分けた。2人組になるので一番最初に俺とユリアの番にして貰い、夕食後何事も無く終わりシカゴに代わり俺は疲れから即眠りについた。
ダンジョン攻略初日の終わりである。
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