異世界召喚された俺は余分な子でした

第５章

第161話 3人の王女を屋敷へ

　俺は首輪が外れたのを見て頷いた。

「隷属紋を刻んだから首輪は不要なんだ。それと小遣いをやるから、今日は羽目を外してこい！そうだなぁ、娼館にでも行って女を抱いて来るといいさ。何年も抱いていないのだろ？それと俺のハーレム者、つまり恋人や妻以外であれば屋敷のメイドでも出入りの業者だろうが、恋愛は自由だ。冒険者として稼いだ報酬の半分は君達の取り分にする。そのお金は犯罪以外の使い道であれば自由だ。彼女を作り貢ぐも良いし、娼館に通うも好きにして良い。真面目に貯金するのもな。先ずは君達4人にはパーティーを組んでダンジョンに入る前に一旦レベルリセットをする。初心者ダンジョンを出る頃にはレベルは以前よりかなり低いが、ステータスは以前位、いや、それ以上になる筈だ。この事は聞いているよね？」

　4人が頷いたのを確認した。

「いずれボレロに向かう。その時に君達は護衛として一緒に来る事になる。基本的にボレロに居る妻達と合流したら、君達の奴隷契約は君達の意思で契約破棄出来る任意契約に切り替えるから、それまでに今後の身の振り方を考えておいて欲しい。部下として残る場合も、国元等への帰省の為等の休暇も出そう。それと昼から名前を付けるから希望があれば考えて置いてくれ。元の名で良いならそうするから。それと人前で奴隷としての行動をしないでね。食堂では床に座るな。奴隷メニューを頼むな。そんな感じだ。転居が落ち着くまで暫くの間は買い物が多いと思うから、メイドや執事の護衛と荷物持ち等の手伝いも頼む。よろしくな」

　その後屋敷に戻り、男性陣は呼ぶまで庭にて4人で手合わせをさせ、俺は女性陣を連れて風呂に入ったが、恥ずかしがるユリアを立たせて体を確認した。

「やはり筋力はかなり落ちているようだね。頑張って元の体力を取り戻そうね」  

　やはり股間をガン見して寝ているのを確認しており、ホッとしていた。

　俺は風呂を上がると、戦闘奴隷の4人に俺達と入れ替わりで風呂を入り、その後食堂に行くよう伝えて欲しいとセチアにお願いし、俺はクロエを迎えに行った。

　意外と元気で、魔力が馴染むのが早かったようで歩く事は普通に出来ていた。念の為午前は休み、昼からギルドに行くと言うので了承した。食堂に行くのにお姫様抱っこをしたら恥ずかしがっているも強引に連れていったが、嬉しそうにしていた。

　席に座らせると既にいたアレイ殿が何か言いそうだったので慌てて耳元に小声で伝えた。

「ちゃんと無事に勇者による刻印の儀ができましたから、話題にしないであげてください」

　そう伝えると握手をし、涙を流しながら頷いた。

　そして皆が揃ったので朝食が始まり、今日から転居を始めるので、クロエとオリヴィア以外は荷物が殆ど無いので直ぐに移る。その２人も家が近いから荷物の殆どを残して早目に移るようになると。そしてアレイ殿に祝辞を言われて朝食を終えた。

　午前は訓練になり、紅屋敷の使用人達は戦闘要員達と一緒に屋敷の内部を中心に確認したり、主に食料の買い出しに向かった。暫くの間は専門の料理人がいないので、料理の得意なメイドが作る事になった。

　因みに屋敷の事は皆それぞれで、赤の屋敷と言ったり紅屋敷、赤の館、鮮血の館など、皆言いたい放題だった…


　朝食を終えてから一旦城に行き、一番最初に見掛けたメイドさんにアリアを呼んで貰った。現れるやいなやいきなり抱き着いて来たが、引き離してから朝の挨拶をした。そしてアリアに腕を組まれながら２人を呼びに行った。   
　彼女の服は白の清楚な簡易的なドレスで、城内での普段着のようだった。
　 
　ロトナとドロシーは現れるとちゃんと優雅に挨拶をしてきたのだが、やはり簡易的なドレスで、薄い黄色、薄い水色で3人共色違いなだけで、お揃いの恰好だった。

　アリアに国王への謁見についての話をしたが、残念そうな表情をした。

「君達を娶る事について大事な話をするんだよ」

　そう言うとパッと明るくなった。あっ！娶ると言っちゃった…

「それでは昼食をご一緒にお願いします。それと、既に昨日の事は父上には伝えておりますので、形式的な事で済むと思いますわ」

「分かったよ。それと今日はどうするの？他の面子は今日屋敷へ引っ越しをし、引っ越しが終わったらそのまま住むし、俺は午前は槍の稽古だけど」

「良かったら見学をさせて下さい。私達の引っ越しは日を改めた方が宜しいかと。

　今日は私達の部屋を決めるだけで良いかと思います。お屋敷の方が落ち着いてからでないと、私達が動くと混乱に拍車を掛けてしまうかと思います」

「分かったよ。そうだよね。それとね、明日か明後日位に初心者ダンジョンに一緒に入って貰いたいんだ。君達のレベルを一度リセットして、レベルを上げ直したいんだ。
　俺の隷属者は俺の契約者としての恩恵でかなりの補正が入り、成長力が違うんだ。できれば後で隷属契約を行いたいのだが、良いかな？妻の証とでも思ってくれたら良いかな。隷属の紋章が刻まれるから、王族で有る以上胸元の大きく開いたドレスを着る事が多いだろうから、胸元は無理だと思うから、胸の下側、つまりおっぱい自体の下側に行うのでどうしても胸を触るから理解をお願いね。クロエに聞けば分かるよ。クロエと同じ場所を考えているから。ダンジョンは入るだけで良いんだ。俺が命を懸けて君達を守るし、今後戦場に出る筈だから、少なくとも一般兵士よりは強くなる必要があるんだ」

　３人が即時に了解してくれたので、動きやすい格好に着替えてきてもらい、ちゃんとメイドさんに行き先を告げてから来ている事を確認して屋敷に連れ帰った。

　しかし、またもややらかした。失言だ。隷属紋を妻の証と言ったのだ。つまり娶るというのを２回も言ったので、今更引けなくなるのだ…