異世界召喚された俺は余分な子でした

KeyBow

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第4章

第114話 バーベキューとS級昇格祝

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俺は皆のおもちゃになっていた。

「はい、あーんして下さいね」

 焼いているそばから食べさせてくれるのだ。
 段々エスカレートしており、口移しを始めてきた。中には咀嚼してからのもあり、俺も調子に乗りヘラで格好を付けて切り分けていたり、酒を入れて火を付けたりとしていたが、前髪が焦げたりと中々盛り上がった。口一杯に頬張ったトリシアの顔を見て笑い転げたりと久し振りに大いに笑い転げた。本当はバーベキュー等をしている場合ではないのだろうが、問題ない!と余裕感を皆に見せたかったからだ。不安で一杯の筈だから、俺が余裕有るぞと行った感じを見せる為で、一部の者には伝えてある。わざと弾ける感じで騒ぐと。

 バーベキューが終わった後は俺も片付けをしようとしたが却下され、フレデリカとニーベリングに屋敷に引っ張られ、寝室に押し込まれた上に押し倒されてしまった。3人共満足する頃には着替えてギルドに行く時間になっていた。

 そんなこんなで時間通りにギルドに着いた。

 祝いは訓練場でやるというので向かったが、既に多くの冒険者やギルドの関係者でごった返していた。
 中央に何やら木が積まれていた。まるでキャンプファイアーをするあれである。

 訓練場にはテーブルにクロスが掛けられており、大量の料理が出されていた。
 俺の姿に気が付いたギルドマスターが壇上に上がり大声で喋りだした。

「注目」

 いきなり怒鳴り、静かになって皆が注目したのを確認すると演説を始めた。

「今日は集まって貰い感謝する。皆も知っていると思うが、今日はこの町に1年半振りに新たなS級冒険者が生まれた。まあ恒例の祝の席だ。紹介しよう」

 俺を手招きして隣に行く。

「若干18才で登録後僅か1月でS級になった、最短記録更新者のランスロットだ」

 紹介されると周りから拍手が起こる。

「知っての通り、ここにいる我らが受付嬢のナンシーを落としたすけこましでもある!」

 そう言うと爆笑とブーイングが起こる。

「我らがにっくきすけこまし君に挨拶をしてもらおう。それとプラチナのギルドカードだ!」

 前振りもなく投げ付けられ、ジャンプして受け取ったが、突如挨拶をする事になってしまった。
 ここには総勢200名近くがいる。
 やめて欲しいと思うが、俺は馬鹿なので調子に乗り格好をつけた。

「俺が今紹介されたすけこましだ。俺のモットーは売られた喧嘩は買う。そして倒したら小便を掛けてサムズアップする事だ!」

 笑いが聞こえた 。

「来るものは拒まないが、野郎は来んなよ!おれはすけこましだからさ!」

 サムズアップすると何かが飛んできた。
 女性の下着だ。しかもブラが頭に乗っかってしまったりしたものだから皆が笑う。俺は仕方がないのでブラを被ったまま話を続けた。更に飛んできたパンティーをハンカチ代わりに使ったりしてやった。

「俺はこの町に来てまだ1ケ月位だが、この町が好きだ。貴族はくそだが、女は綺麗だ!」

 皆笑う。調子に乗ってきた。

「俺は女は好きだが、権力者は嫌いだ。貴族に困ったら俺を頼れ。礼儀を持って接する限り、こちらも礼を持って接する。俺はこの町の事が好きだ。今日は俺を祝ってくれてありがとう!今日は存分に楽しみ、明日を生きる活力にしよう。兄弟達よ、姉妹達よ!皆の幸運を!この町に感謝する。そして今日のこの席に感謝する。乾杯!」

 そしてプラチナのカードを掲げた。

 また、いつの間にか渡された大ジョッキをイッキ飲みした。

 ヒューと言う感嘆の唸りが多く聞こえ、宴が始まった。
 S級冒険者が誕生するとギルドが祝の席を設け、一種のお祭り騒ぎがあるそうだ。祭りなどが特にないので、こういうイベントは大事なのだとか。

 皆歓談したりして食事を楽しんでいると、若い冒険者が大きな音を立てて注目を集めようとしたが、失敗した。

「それではランスロット様に火を付けて貰いましょう!」

 いきなり前フリもなく俺にキャンプファイアーに火を着けるようにと松明を渡してきた。しかし、そいつは周りから袋叩きにあい、唐突過ぎると叩かれていた。

 俺は場を盛り上げるのに、火の着いた松明をもう2本貰い、ジャグリングをして見せて、皆が口をぽかんとしてるのをどや顔で見ながら仰々しく火を着けた。

 火が着くと皆がキャンプファイアーを囲み踊り出した。
 踊る相手を短時間で変えていき、陽気に踊る。俺も見よう見真似で躍り、人一倍弾けていた。ナンシーやシェリーとも踊り、他の受付嬢や知らない冒険者達とも踊った。俺は主賓なので一度踊った相手とは2回目を踊らないのがルールだそうで、異性とは一度は踊らないといけなかった。
 だが楽しかった。
 途中でシェリーの歌が披露され、俺も調子に乗ってマイケルのスリラーを躍り付きで熱演し、アース・ウィンド&ファイアーのメドレーを披露して盛り上げた。
 セレナにアイズレーブラザーズのビトゥイーン・ザ・シーツを捧げ、皆がうっとりとしていた。バリバリのラブソングだから、破壊力満載だ。

 ****80,90年代の曲ですがお薦めです。*****

 そんなこんなでお開きになったが、酔っ払った俺は知らない女の生乳を揉みながらキスをしていた。

どうやら先程ブラを投げてきた女だ。トリシアに見付かり頭を叩かれながら会場を後にした。

 気がついたらレジアナとミアプラが隣で寝ていたが、可愛がっていたような気がする。もみもみしながら眠いので再び寝ていったのであった。
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