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第4章

第102話 刻印の儀

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 ミザリーが神妙な顔をしながらお願いをしてきた。
 
「先ずは私からになりますが、刻印の儀を宜しくお願い致します」

 そう言うので、クレアを見ると頷いた。
 ベッドの並びは儀式の順番だった。

 俺はミザリィをお姫様抱っこで部屋に連れていき、本当に良いのかを改めて聞くも、頷いたのでキスをしてから刻印の儀を執り行った。その後ミザリィを傍らに暫しの眠りについた。お姉さんチックな所があるが、女らしい女で有った。

 day25

 何故かちゃんと4時間で目が覚める。
 次は夜中だが獣人娘のアンバー。ちゃんと大人だった。
 ついでレジアナ。驚きの膜再生で、俺が刻印主となった。
 朝8時頃に起きて遅い朝食を皆と食べたが、皆待っていたのだ。失敗だ。待たずに早く食べるよう指示をするのだった。反省!である。

 一旦刻印の儀式を中断し、刻印組は馬車で冒険者ギルドに送った。
 対応をナンシーにお願いしたが、人数が多いので特別に初心者講習を2日後に開いてくれるという。

 手続きを行い引き上げて、刻印の儀を終えた者と、次の刻印の儀のミアプラを伴い俺は帰り、他の者は買い物である。
 シェリーに新人奴隷について1人当たりにつき下記のお願いをした。
 靴屋で冒険用と普段履き用を一足買う
 採寸して冒険用、普段用、ドレス用をオーダー
 服屋で下着数着、寝間着、普段着3着、冒険用2着を購入
 採寸してパーティー用のドレスをオーダー
 防具屋で皮鎧を買う
 武器屋で魔鉱石の短剣を人数分
 強化済みのロングソード2本を売る

 こんな所だ。
 これらを買うのに必要なお金を渡して昼食もお願いした。
 昼にはアイギスを屋敷に戻すようにと念話でお願いをしていた。
  
 ドレスの事は反対されたが、いつ皆をパーティー等に連れて行くことになるか判らないから、その時に持っていないと奴隷の主人で有る俺が恥をかくから俺の為だと思い作って欲しいと納得させた。

 屋敷に帰ったら風呂に入り、準備ができたらミアプラを迎えに行き寝室に連れて行った。つつがなく刻印の儀式を終えた。昼過ぎに目覚め、遅い昼食をミアプラと帰ってきたアイギスと食べた。

 アイギスは着替えに部屋に行ったので頃合いを見て部屋に迎えに行く。34才とは思えない美しい姿で、大人の魅力にどきどきするものの寝室に連れて行き、刻印の儀式を終えた。やはり膜が再生されていて、刻印主が俺に変わった。アイギスも大層驚いていた。大人の女性も気品があり良い!

 次はセッカだ。俺の夕食が変な時間になるので、俺抜きで全員が食べて、俺のとセッカのは執務室に置いておくように言ってある。

 セッカの儀式を終え、一休みした後は貴族出身のサラである。
 今は夜の21時頃だ。
 問題なく儀式を終えて休んだ後、1時頃に最後のウリアである。実は今回の一番の楽しみなのです。見た目は文句なし。
 それは丁寧に刻印の儀終えました。

 day26

 朝7時頃に目が覚めると俺の隣にはウリアが寝ていた。
 金髪のオッドアイで、俺が再建させたとはいえセレナと比べても引けを取らない素晴らしい外観である。
 クレアの予知に従って良かったとつくづく思う。
 ウリアを暫く眺めていると漸く目覚めたので、朝の挨拶を行う。
 正に美の女神だった。

「おはよう。刻印の儀の影響以外で体に違和感は無いか?」

「ええ大丈夫ですわ。私のような奴隷に対してもお気に掛けて下さるなんて、やはり紳士なのですね。私のお味は如何でしたか?」

 大人の余裕かな?

「うん素晴らしかったよ。とろけそうだった。昨日は本来なら君はこの世から居なくなるところだったんだよな。危なかった。君はあり得ないくらい素敵だったよ。救えて本当に良かった!綺麗だよ」

「フフフお上手ですわね。さすがにこれだけのハーレムを築いているだけの事はあるのですわね!」

 布団から出て改めて正座からの前に手をつくお辞儀をした。

「この命お救い下さり感謝を致しております。どうか子を産ませて下さい」

 いきなり子供が欲しいと言い出す。ちょっといや、かなり引いたというか驚いた。

「どうしたの?」

「私以外の一族全ては処刑されており既にこの世におりません。私だけが奴隷として生き延びました。それも昨日までの運命だったのです。これはわたくしの我が儘です。自分が死んだときに、自分の血を残せないのは良いのですが、一族の血を全て途絶えるのが悔やまれて仕方が無いのです」

「分かった。前向きに考えよう。ただもう暫く先だ。俺が子をなす覚悟がまだ出来ていない。父親になる覚悟ができるまで待ってはくれまいか?」

「勿体ないお言葉。いつでもお待ちしております。愛しのランスロット様。しかし貴方は18歳と言いますが嘘ですよね?」

「嘘も何もこの体は18歳に見えないか?」

「ええ、そう言う事では無いのです。魂の事ですわ。貴方は18歳にしては老成し過ぎております。魂の年齢は私よりも上でございましょう?違いまして?」

「驚いたな。こちらから話す前に見破られたのは初めてだよ。貴様何者だ?」

 語気を強くして言ってみた。

「そのように語気を強める必要はございませんわ。只の没落貴族の出で、奴隷落ちの生き残りにしかすぎません。強いて言うなれば16歳までは貴族として暮らしておりましたから、権力者とのやり取りを観察する機会が多く、違和感を感じ取れたのかもですわね」

「済まなかった。語気を強めて。如何にも俺は異世界からの転移者で、転移前は45歳だ」

「やはりそうでしたか。気を付けた方が宜しいかと思います。私などよりも鋭い者は多いですし、何人かは早々に気が付いてしまうのではないかと思います。それも気が付かれたくない者程鋭いですからね」

 意外なところから警告を貰った。この子は本当に体抜きで大当たりだ。もしも奴隷にならず順調に成長すれば女帝に成れる器だったのだろうな。

 暫く見つめ合いキスをしていると、ノックがして朝食をどうするかと聞いてきた。なので、すぐに行くと答えた。

 そしてウリアを伴い、朝食を食べに食堂に向かった。

 朝食を終え、今日の予定をどうするかとの話になった。
 きのう買い物に行く事が出来なかった者をシェリーに連れていって貰う事になった。

 俺は今日の朝一番にギルドマスターの所に来るようにと呼ばれている。セレナの事もあるので、セレナと一緒に行くが、どうせならこのままデートとしゃれ込む事にした。

 セレナにその旨を伝えると嬉しそうに頷いた。待ち合わせ等をしたかったが、セレナを単独で行かせられないので、ギルドを出てからがデートとなった。

 買い物に行かないメンバーはセバスチャンにお願いして庭にて戦闘訓練を行うが、幸いな事に庭はかなり広い。

 ベテランだけあってスキルやステータスに頼らない戦闘だと実際問題として俺よりも遙かに強い。

 武器も渡す予定の物をそれなりに置いていった。万が一の時は自由に使うようにとしたのであった。
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