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第4章

第93話 新たな家族と新たな奴隷購入の決意

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 day24

 朝起きると目の前に裸のセレナがいて、その胸に抱き寄せられていた。
 ちょっと舐めたけどびくんと反応が有っただけだった。
 暫くの間胸をガン見し、それからセレナをそれとなく起こした。

「えっ?まさかやっちゃった?」

 小さく呟いていた。聞こえているとは思わなかったようだ。

 モゾモゾと下半身を確認し、ほっとしていた。
 普段自宅では裸で寝ていたのだと言っていたな。どうやら無意識に脱いだっぽい。
 しかし俺は意地悪をする。

「どうかしたのか?体に何か異常があるのか?大丈夫か?」

 布団を剥ぎ取り、体を回したり等をしたりしながらべたべたと体に触れていく。

「あううー、あのう、志朗さんって、はっ、恥ずかしいよー」

 恥ずかしがっているが、俺は下衆モードである。

「骨とか大丈夫そうだな。外傷は無さそうだが何処か痛いのか?大丈夫か?」

 女神の裸体をガン見してその美貌を堪能しているが、心の底から心配をしている振りをする。

「あっ、あの心配してくれて有難う。でも何ともないですよ。ちょっと恥ずかしいので服を着ても良いですか?」

 背中を向けて頷き、服を着るのを待った。

「志朗さんってやっぱり紳士なんですね」

 着替えを終えた事を知らせてきた。
 ちょっと心が痛む。心配したのではなく、己の欲望を満たす為にしていた行為だったからだ。

 ふと前から疑問に思っていた事を聞いてみた。

「そう言えば召喚された直後に友達とかではなく、何故見も知らぬ俺なんかに声を掛けたんだい?ずっと不思議に思っていたんだ」

 彼女は真剣な顔をした。

「真面目な話をするので茶化さないで下さいね。実は志郎さんが転移してきた時って、突如私の横に現れて、体が少し当たったんです。そうしたら身体中に電気と言うか、痺れが走ってある一時の事が頭の中に流れたんです。映像と言うか幻影なのか、その場を上から、そう俯瞰と言うのかな?近くから観ている感じだったの。段々そこにいる自分の中に入って行き、自分の行動を感じられたの。
 不思議なんです。そこでは私が志郎さんとそのね、あのね、あっ、愛し合っていて、私はそういう事が初めてで、志郎さんが優しく愛してくれたの。私は感動して泣いていて、痛みも何故か感じたの。そこは確かにこの部屋なの。でもね、窓から見える景色が違うのと、それに髪型が違っていたの。あっ、愛し合った後志郎がね窓を開けて叫んだの。セレナ愛している。この世が終わっても、周りが全て敵になろうとも。セレナ、愛しているって類いの事を。そこでは私はセレナって言われていたの。そしてね、志郎さんが召喚された時にね、セレナ愛しているって、私が見た事と同じ事を一字一句間違いなく気絶している時に呟いていたの。そして魂が理解したの。この人が運命の人だと。それでね、どんな人なのかを確かめたの。昨夜間違いじゃないって理解できたの。何故ならこれから私の名前をセレナと偽装の為変えるって言った時に、全てが繋がったの。セレナって私の事だったのだって」

 珍しくセリカはよく喋った。セリカの時だけ電気が走らなかったから変だなとは思っていたが、気絶していた時か。そう言えば金髪の女と愛し合っている途中に黒髪の美女に姿を変え、生娘を相手に愛し合っている変な感じの夢を見ていたが、気が付いたら床に這いつくばっていたんだ。言われてみればセレナが变化をしている時の顔だったな。途中で变化を解除したのか。

 漸く理解した。何故セレナの事が気になって仕方がなかったのかを。既に魂が引き寄せられていたのだ。
 心の靄が無くなった。そうか、いずれセレナとやっちゃうんだ!。じゃなくてセレナの事を好きなのは運命だったのか。

 俺は急激に先のゲス行動が恥ずかしくなり、土下座をして正直に謝った。

「すまない。謝って許される事ではないが、さっきのはいたずらと己の欲望を満たす為に君の体をべたべた触った。君があまりにも愛おしくて押さえられなかったんだ。ごめん。ごめごなさい。ごめ「ううんいいの。私が挑発したようなものだもの。正直に話してくれてありがとう。最後までしても良かったのに。それにね・・・」

 最後までうんたらは声が小さく、最後までしても良いと聞こえた様な気がするが、確証がない。俺の願望かな。

 許して貰えて抱き締められさえした。
 そしてどちらからともなくキスをした。

 まったりしていると、シータが朝食の準備が出来たと知らせてくれたので、食堂へ向かった。

 皆に今日の予定と今後についての話しをした。

 ナンシーはギルドへ出勤。
 ニーベリング、ライトアイはセレナを連れて服やら日用品、食料を買うので、それぞれにお金を渡した。

 俺、フレデリカ、リギア、クレア、シータはギルドに行って報告と不要な魔石の換金、その後布団の購入と家具や注文していた服やら靴の引き取り、最後は奴隷商に行くと。

 皆に告げる。
 「メイドの人数が足りないのと、屋敷を預ける要員がいないので、奴隷を増やそうと思う。お金の事が有るので欠損奴隷を買い、連れ帰った後に治療して欠損を治す。多分酷い状態だと思うから、見たくなければ夜まで時間を潰してきて欲しい。または自室に籠もるかだ。クレアは唯一ここの奴隷商の販売奴隷だったから嫌だろうけど、事情に明るいからアドバイザーとして来て欲しい。今回は男の奴隷も買う。執事が必要なんだ。俺以外の男がいるのは嫌か?執事がいるのといないのでは大違いだ。俺達が留守の時に、女だけだと襲われる恐れがあるからなんだ。駄目かな?」

 俺は皆に理解を求めた。
 出来れば武術に長けた者がいれば有難い。指南役が欲しい。そう言った事柄を追加で説明していった。
 皆驚いていた。

「まさかランスロット様が女奴隷以外も買うだなんて、きっと明日は槍が降るわよ。無類の女好きに何が起こったの?」

 誰かの囁きが聞こえた。トリシアか?
 皆さん俺の事をなんだと思っているのかな。勿論俺の女に手垢は付けさせないけどね。
 宦官とか居ないかな?

 違う違う。今までは偶々だよ。偶々ね!そこんところ宜しく!
 って誰にアピールしてるのだか。

 そして今日の居残りミニスカメイド達に、新たに購入する奴隷を歓迎する食事と部屋の準備をお願いして、ジト目で送り出された。
 男の奴隷も連れ帰るかもだから、俺のパンティーと胸元をちゃんと守るべく注意するようにと厳命したけどね! 

 トリシアが俺に抱き付いてきた。

「変な病気だけは貰って来んなよな。ランスが病気になったら俺に伝染んだから。あの、その、気を付けてください。どうか無事に帰ってきて下さいね」

 誰に仕込まれたのかぎこちなくスカートを摘まんで挨拶をしたが、ミニスカである。当然パンティーが丸見えなのだ。やはりゲスの心が刺激される。

「おおトリシアのは黒か、中々セクシーだぞ。朝から目の保養をさせて貰ったよ!お淑やかなトリシアも素敵だよ」

 真っ赤になりくねくねしているトリシアを見てクスクスと笑い、機嫌よく出発できた。どうやらこんな俺でもトリシアが相手であれば笑う事が出来るようだ。
 トリシアが好きだ。俺好みの女に仕上げていきたい。
 ゲスモード発動かな。まあ彼女は俺に遠慮が無い貴重な存在だ。だから惹かれるのだろう。セレナは女として、日本人の女性として好いている。18歳の頃は俺も色々武勇伝が有ったが、今の俺はそんな時の比ではない位の超モテ期って奴なのかな。

 クレア、フレデリカ、シータが奴隷商まで付いてくる。
 シェリーも来ようとしたが、家の準備の総括を任せたいので却下した。

「シェリー、君に家の事を預けたい。シェリーに預ければ間違いが無いし、今は一応第一奴隷で、これから来る奴隷達の部屋割りとかを向こうから伝える内容で決めて欲しい。そしてソロソロ誰かに第一奴隷を譲って欲しい」

 快く引き受けてくれた。
 実はシェリーは奴隷の末路を知らなかったようだ。そう言うのを見せる奴隷商では無かったようで、欠損奴隷を見せたくなかったから、それっぽい理由を付けて奴隷商には連れて行かなかったのであった。
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