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第3章
第70話 VSミノタウロス
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もう少しで夕暮れ時だが、幸いな事に何事も無く目的の森の入り口に着いた。
俺達は即時に森に入っていく。
途中で分断された時の事を考えての隊列で、俺が先頭で、レフトアイが直ぐ後ろ、
中央にシェリーとクレア、
最後尾がナンシーとフレデリカだ。
エリシス、シータは各自の判断に任せる事にしたが、ニーベルングの事だけはクレアに任せてある。つまりニーベルングにはクレアの側を離れるなと伝えた。また、レフトアイを臨時にパーティーメンバーとして登録をしておいた。
時折ゴブリン等が出るが、俺が威圧を使うと逃げていく。
皆黙々と進んで行くが、しゃべるなと言ってはいないのだが、誰も何も発しない。勿論レフトアイが道案内をするのは別だ。
時折最後尾のナンシーに指輪での念話にて隊列を確認しているのと、刻印の効果で概ねだが、刻印者の居場所が良く分かる。
30分位進んだ辺りでレフトアイが一度制止してきた。
「この先すぐの所です」
そう言うので、魔物の気配を探ると、大型の魔物が40m位前に5匹居る気配がするのと、20m位前に1匹居る事が分かった。
「近くに気配を感じる。俺が戦い始めたら隠密を使い、隙を見て魔法で援護を頼む!」
それと敵の数と、概ねだが距離と方角を伝え、俺は奴らに向かっていった。
多分現状では俺の次に強いフレデリカにキングの剣を持たせてある。
単独でいたミノタウロスを視認すると、奴も俺に気が付いたようで、こちらに向かって来る。大きな粗雑な大剣を持ってはいるが、歯こぼれが激しいのが見て取れる。
身の丈は3m前後とこちらよりも遙かに大きいので、転移しないと首は斬れそうにない。
俺は正面から向かって行き、剣の間合いに入るとそいつの後ろに転移して首を刎ねに行った。
少し浅かった為、2/3程を斬る事しか出来なかった。そいつは首から血を吹き出したまま立ち尽くしている。なんとか繋がっている所で持ち堪えていたが、ついに首が倒れ、皮一枚でぶら下がっている。己の胸を逆さになった己の目で見る状態になり、そして前に向かってドーンと豪快に倒れた。
「剣豪を奪取しストックしました」
アナウンスが聞こえたので死んだのだと分かるのだが、少し浅かったとはいえアンタレスの力は凄く、魔力を少し込めると更に強くなっていくような気がする。
大きな音が出たので、当然他の奴らが気が付いて一斉に襲ってくる。火は得意属性というか好きな属性だが、森の中では使えないので、俺はアイスウォールを唱えて分断を図り、強く魔力を込めたアイスアローを20発程、先頭の2匹にぶち込んだ。1匹は頭を半分吹き飛ばされた事により絶命した。
もう1匹は頭を剣で守りはしたが、体に幾つか刺さるもお構いなしにそのまま駆けてくる。剣が折れたようだが、頭を吹き飛ばされた奴の剣を奪い、ブォモーと雄叫びをあげながらこちらに向かって来る。
巨大に似合わぬ素早さで一気に目の前に現れ、剣を振りかぶっていた。俺もアンタレスを振りかぶりながら、奴の剣が当たる直前で転移し、一気にその首を刎ねた。今度は綺麗に刎ねる事に成功したが、後ろから向かって来ていた奴に背を向ける形になっており、悪手だった。剣の腹で体を殴られ、盛大にぶっ飛んでしまった。30m位転がっただろうか、一瞬意識を失いかける。当たったのが刃でなかったのが幸いだ。刃であれば、俺の体は今頃真っ二つになっていただろう。
「がはっ、げほっ」
咽せていたが、俺はふらつきつつ立ち上がり、何とか刀を構えた。肋骨が何本か折れたようで、咽ると血が出た。痛みで目が眩みそうだ。
俺に向かって剣を振りかぶろうとしていた奴に、女性陣から放たれたウインドカッターとアイスアローが撃ち込まれていく。ミノタウロスがそれに気を取られている隙にアースホールを展開し、その穴に落とした。
胸まで埋まり万歳の姿勢を強制している。上方へ転移し、上から脳天目掛けて落下していく。刀の鍔に足を掛け、体重を込めて自由落下による突きの一撃でなんとか絶命させた。今はまだ刀は振れないから落下を利用したのだが、衝撃で激痛が走り、俺は気絶しそうになった。
痛みで頭がクラクラするが、残りの2匹がまだいる。しかし、先の援護射撃の魔法でナンシー達の場所がバレたようで、そちらに2匹が向かっている。
俺はアイスウォールを1匹の前に展開して動きを止める。何とか1匹は8人で倒して欲しい。
1匹がナンシー達に向かっている間に、足止めした奴に対してアイスウォールで取り囲み、仕上げに深さ5m程のアースホールをお見舞いした。その後はウォーターボールを数発ぶち込み、水死を狙う。しかしそいつはジャンプして穴から抜け出した。
慌てて転移して首に斬りかかるも、肋がまだくっついていない為、威力が弱く2割位を切ったに過ぎない。幸いな事に動脈を切ったようで、盛大に血を噴き出すが、即死では無い。いずれ出血死するだろうが、現状はまだ戦闘力が十分に残っている。
俺はアイスアローを強めに数発投射し、頭の中央をぶち抜いて倒した。
残りの1匹も皆の魔法で切り刻んでおり、既に瀕死だった。俺も加わり、アースホールで首まで埋めてやった。頭上に転移して上から剣を突き刺す為だ。転移して落下を始めたが、その途端に奴が最後の力を振り絞ってジャンプした。
結果的にえらい勢いでミノタウロスの頭に剣が刺さり即死。しかし俺は足の下から頭突きを喰らった形で吹き飛ばされた。何が起こったのか理解出来ないまま、盛大に吹き飛んで行く。そう、まるで人間砲弾の様に。俺は情けなくうそーん!ギャイーと叫んでいた。
錐揉み状態の為、転移も使えず制御もできなかった。
やがて木にぶつかり地面に落下したようだ。あちこちの骨が折れたというか、骨が見える。どこの骨だろうか?
意識が朦朧としている。誰かが俺の名を必死に呼んでいる。
咳き込んだら口からゴボっと血が出て来た。
「やばいなこれ。ぐふ」
更に咳き込む。口からゴボっ、ゴボっとかなりの量の血が吹き出る。
内蔵がやられたようで、己の血で息ができない為、かなり苦しい。2人か3人かな?誰かがヒールを唱えてくれている。そうしていると俺は一瞬?意識を失ったようであった。
俺達は即時に森に入っていく。
途中で分断された時の事を考えての隊列で、俺が先頭で、レフトアイが直ぐ後ろ、
中央にシェリーとクレア、
最後尾がナンシーとフレデリカだ。
エリシス、シータは各自の判断に任せる事にしたが、ニーベルングの事だけはクレアに任せてある。つまりニーベルングにはクレアの側を離れるなと伝えた。また、レフトアイを臨時にパーティーメンバーとして登録をしておいた。
時折ゴブリン等が出るが、俺が威圧を使うと逃げていく。
皆黙々と進んで行くが、しゃべるなと言ってはいないのだが、誰も何も発しない。勿論レフトアイが道案内をするのは別だ。
時折最後尾のナンシーに指輪での念話にて隊列を確認しているのと、刻印の効果で概ねだが、刻印者の居場所が良く分かる。
30分位進んだ辺りでレフトアイが一度制止してきた。
「この先すぐの所です」
そう言うので、魔物の気配を探ると、大型の魔物が40m位前に5匹居る気配がするのと、20m位前に1匹居る事が分かった。
「近くに気配を感じる。俺が戦い始めたら隠密を使い、隙を見て魔法で援護を頼む!」
それと敵の数と、概ねだが距離と方角を伝え、俺は奴らに向かっていった。
多分現状では俺の次に強いフレデリカにキングの剣を持たせてある。
単独でいたミノタウロスを視認すると、奴も俺に気が付いたようで、こちらに向かって来る。大きな粗雑な大剣を持ってはいるが、歯こぼれが激しいのが見て取れる。
身の丈は3m前後とこちらよりも遙かに大きいので、転移しないと首は斬れそうにない。
俺は正面から向かって行き、剣の間合いに入るとそいつの後ろに転移して首を刎ねに行った。
少し浅かった為、2/3程を斬る事しか出来なかった。そいつは首から血を吹き出したまま立ち尽くしている。なんとか繋がっている所で持ち堪えていたが、ついに首が倒れ、皮一枚でぶら下がっている。己の胸を逆さになった己の目で見る状態になり、そして前に向かってドーンと豪快に倒れた。
「剣豪を奪取しストックしました」
アナウンスが聞こえたので死んだのだと分かるのだが、少し浅かったとはいえアンタレスの力は凄く、魔力を少し込めると更に強くなっていくような気がする。
大きな音が出たので、当然他の奴らが気が付いて一斉に襲ってくる。火は得意属性というか好きな属性だが、森の中では使えないので、俺はアイスウォールを唱えて分断を図り、強く魔力を込めたアイスアローを20発程、先頭の2匹にぶち込んだ。1匹は頭を半分吹き飛ばされた事により絶命した。
もう1匹は頭を剣で守りはしたが、体に幾つか刺さるもお構いなしにそのまま駆けてくる。剣が折れたようだが、頭を吹き飛ばされた奴の剣を奪い、ブォモーと雄叫びをあげながらこちらに向かって来る。
巨大に似合わぬ素早さで一気に目の前に現れ、剣を振りかぶっていた。俺もアンタレスを振りかぶりながら、奴の剣が当たる直前で転移し、一気にその首を刎ねた。今度は綺麗に刎ねる事に成功したが、後ろから向かって来ていた奴に背を向ける形になっており、悪手だった。剣の腹で体を殴られ、盛大にぶっ飛んでしまった。30m位転がっただろうか、一瞬意識を失いかける。当たったのが刃でなかったのが幸いだ。刃であれば、俺の体は今頃真っ二つになっていただろう。
「がはっ、げほっ」
咽せていたが、俺はふらつきつつ立ち上がり、何とか刀を構えた。肋骨が何本か折れたようで、咽ると血が出た。痛みで目が眩みそうだ。
俺に向かって剣を振りかぶろうとしていた奴に、女性陣から放たれたウインドカッターとアイスアローが撃ち込まれていく。ミノタウロスがそれに気を取られている隙にアースホールを展開し、その穴に落とした。
胸まで埋まり万歳の姿勢を強制している。上方へ転移し、上から脳天目掛けて落下していく。刀の鍔に足を掛け、体重を込めて自由落下による突きの一撃でなんとか絶命させた。今はまだ刀は振れないから落下を利用したのだが、衝撃で激痛が走り、俺は気絶しそうになった。
痛みで頭がクラクラするが、残りの2匹がまだいる。しかし、先の援護射撃の魔法でナンシー達の場所がバレたようで、そちらに2匹が向かっている。
俺はアイスウォールを1匹の前に展開して動きを止める。何とか1匹は8人で倒して欲しい。
1匹がナンシー達に向かっている間に、足止めした奴に対してアイスウォールで取り囲み、仕上げに深さ5m程のアースホールをお見舞いした。その後はウォーターボールを数発ぶち込み、水死を狙う。しかしそいつはジャンプして穴から抜け出した。
慌てて転移して首に斬りかかるも、肋がまだくっついていない為、威力が弱く2割位を切ったに過ぎない。幸いな事に動脈を切ったようで、盛大に血を噴き出すが、即死では無い。いずれ出血死するだろうが、現状はまだ戦闘力が十分に残っている。
俺はアイスアローを強めに数発投射し、頭の中央をぶち抜いて倒した。
残りの1匹も皆の魔法で切り刻んでおり、既に瀕死だった。俺も加わり、アースホールで首まで埋めてやった。頭上に転移して上から剣を突き刺す為だ。転移して落下を始めたが、その途端に奴が最後の力を振り絞ってジャンプした。
結果的にえらい勢いでミノタウロスの頭に剣が刺さり即死。しかし俺は足の下から頭突きを喰らった形で吹き飛ばされた。何が起こったのか理解出来ないまま、盛大に吹き飛んで行く。そう、まるで人間砲弾の様に。俺は情けなくうそーん!ギャイーと叫んでいた。
錐揉み状態の為、転移も使えず制御もできなかった。
やがて木にぶつかり地面に落下したようだ。あちこちの骨が折れたというか、骨が見える。どこの骨だろうか?
意識が朦朧としている。誰かが俺の名を必死に呼んでいる。
咳き込んだら口からゴボっと血が出て来た。
「やばいなこれ。ぐふ」
更に咳き込む。口からゴボっ、ゴボっとかなりの量の血が吹き出る。
内蔵がやられたようで、己の血で息ができない為、かなり苦しい。2人か3人かな?誰かがヒールを唱えてくれている。そうしていると俺は一瞬?意識を失ったようであった。
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