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第3章
第60話 初心者ダンジョン2回目
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day12
記憶の混濁があった。
「親父!おはよう」
誰かが俺に声を掛けて来た。
「親父、もう起きないと会社やばいんじゃね?」
誰だ?聞き覚えの有る声だが名前が出てこない
「おう!今日は休みだから良いんだ。有難う。」
「そっか。なら言っといてよ!」
「ああ、済まないな。昨夜は久し振りに家に帰ってきたけど、最終で帰ったからな。って、こら!ここは俺の家じゃないか!お前なぁ!」
「あははは!親父でもすぐに気が付かなかったんだな。ちょっと進路相談が有るんだよ。聞いてくれないか?・・・」
あれ?誰だろう?息子か?
確かこの前、GWに正月以来の帰宅をした時に、どこの大学を受けるべきか悩んでいると言っていて、相談された時のやり取りだな!と。
だから、息子だと分かるが、名前が出てこなかった。
必死に名前を思い出そうと唸っていたが、そうしていると場面が変わった。
「ただ飯喰らいは死罪だ」
女性がいきなり剣を俺の胸に突きつけてきた。
間一髪で躱す。俺は出足払いでその女を床に転がし、その女を組伏せた。
俺はそいつの上着を剥ぎ取り、露になった胸を鷲掴みにする。フードを捲ってそいつの顔を見たが、第2王女のルシテルだった。その胸に顔を埋め、ルシテルを蹂躙していると、何者かが俺の背中にナイフを突き刺した。痛みに喘いでいると景色が変わった。またもや悪夢だった。
だが、目覚たら天使が隣におり、抱きしめられていた。
暫くの間心臓の鼓動を堪能していたが、息遣いから起きているのだと分かる。
「おはよう」
反応がない。
仕方がないので、胸をタッチして揉むと見せ掛けて、俺の手は胸の上から脇腹へ向かって撫でて行き、脇腹に手が触れるとくすぐった。
「あひーん」
色気の無い、いかん声がした。
「ナンシーおはよう!」
狸寝入りも終わりを告げた。
「私、今ね、とっても幸せなの。ランスに受け入れて貰ったし、デートも楽しかったよ」
愛おしくて狂いそうだった。
「改めて言うよ。俺の伴侶になって欲しい。妻となり、一緒に生きて、いずれ俺の子を生んで欲しい」
泣きながら頷き、抱き合った。
そんなまったりもクレアが来て終わりを継げた。
「朝食の準備が整いました」
そう伝えてきたので取り急ぎ寝間着を着てから食堂に向かった。
食堂では5人が待ち受けており、俺が先に食堂に入り、次にナンシーが入った。
「おめでとうナンシー。」
「ありがとう」
拍手が起こり、ナンシーは大粒の涙を流した。
「これでみんなランスロット様の家族ですね。!ソウルメイトとしてこれからもランスロット様に尽くしましょう!」
シェリーが言った事の意味が分からなかった。ソウルメイト?もうあの4人が俺の妻になるとみなして、妻同士がソウルメイトと言うのかな?と勝手に解釈をした。刻印の義というのがよく分からなかったが、あの4人は俺が抱かないとはっきょうしかねない位に精神的においこまれており、抱かざるを得なかった。何故かお互いに愛していたが。確か勇者の刻印は相思相愛でないと失敗すると聞いている。
俺は状況がよく分からず、取り敢えず食事をする。皆が輝いており、美味しく朝食を頂けた。女子の会話はよく分からなかったが。また、女の会話に首を突っ込むとろくな事がない。
昨日は無事講習が終わり、初心者ダンジョンに行ける事が分かった。
今日はシェリーにナンシーを頼み、俺は4人を引き連れて初心者ダンジョンに向かうと決め、装備を整えた。
全員に片手剣を装備させて向かう。
刻印の儀の影響で、暫くの間、そう、魔力が馴染むまでの間は体が思うように動かないのだ。俺の女となった影響から歩きにくいのとは訳が違う。まあ、1日寝れば大丈夫なのだが。
朝まだかなり早い時間であるので、ダンジョンの入り口は空いている。ただし入るのに一悶着があった。
俺が既に攻略しているからと入れてくれない。
俺には確信があった。無理に攻略者が入ると、酷い頭痛で気絶すると聞いているのだが、精神攻撃に耐性のある俺は行けるのではないかと考えた。
パーティーメンバーの4人が、万が一俺が気絶したら外に連れ出す条件でチャレンジを許された。
先頭はフレデリカ。4人の中で本格的な訓練を受けているのが彼女で、この中では1番戦力を期待できる。きのうは講師を打ち負かしたと聞いている。エリシス、クレア、シータの順で入る。俺は最後だ。
ダンジョンに入った瞬間、頭に痛みが走るがすぐに痛みが小さくなった。
ちょっとしんどいが行けると判断したのだ。時間と共に痛みも少なくなってきている。
一旦出口に戻り、ケロッとしているのを門番が見て驚いていたが、黙って見送られた。
俺は基本的に手を出さないと伝えている。回復と数が多過ぎる場合や、命の危険が迫ったならば手伝うと伝え、フレデリカにリーダーを任せた。それと俺の位置づけは荷物持ちとしている。だからドロップや魔石をひたすら拾う。今回はあくまでも目的は4人のパワーレベリングと戦闘経験を積ませる事だ。申し訳無さそうにしているので、気にするなと伝えてある。
彼女達のオークションでの位置付けは高級奴隷。想定が貴族や王族の愛人や性奴隷である。出品に際してレベルがリセットされており、補正が一切無い状態だ。通常はオークションに出す直前に、異国からの場合は国を出る前に処置をされるそうだ。
そうして、初心者ダンジョンでのパワーレベリングをスタートさせるのであった。
記憶の混濁があった。
「親父!おはよう」
誰かが俺に声を掛けて来た。
「親父、もう起きないと会社やばいんじゃね?」
誰だ?聞き覚えの有る声だが名前が出てこない
「おう!今日は休みだから良いんだ。有難う。」
「そっか。なら言っといてよ!」
「ああ、済まないな。昨夜は久し振りに家に帰ってきたけど、最終で帰ったからな。って、こら!ここは俺の家じゃないか!お前なぁ!」
「あははは!親父でもすぐに気が付かなかったんだな。ちょっと進路相談が有るんだよ。聞いてくれないか?・・・」
あれ?誰だろう?息子か?
確かこの前、GWに正月以来の帰宅をした時に、どこの大学を受けるべきか悩んでいると言っていて、相談された時のやり取りだな!と。
だから、息子だと分かるが、名前が出てこなかった。
必死に名前を思い出そうと唸っていたが、そうしていると場面が変わった。
「ただ飯喰らいは死罪だ」
女性がいきなり剣を俺の胸に突きつけてきた。
間一髪で躱す。俺は出足払いでその女を床に転がし、その女を組伏せた。
俺はそいつの上着を剥ぎ取り、露になった胸を鷲掴みにする。フードを捲ってそいつの顔を見たが、第2王女のルシテルだった。その胸に顔を埋め、ルシテルを蹂躙していると、何者かが俺の背中にナイフを突き刺した。痛みに喘いでいると景色が変わった。またもや悪夢だった。
だが、目覚たら天使が隣におり、抱きしめられていた。
暫くの間心臓の鼓動を堪能していたが、息遣いから起きているのだと分かる。
「おはよう」
反応がない。
仕方がないので、胸をタッチして揉むと見せ掛けて、俺の手は胸の上から脇腹へ向かって撫でて行き、脇腹に手が触れるとくすぐった。
「あひーん」
色気の無い、いかん声がした。
「ナンシーおはよう!」
狸寝入りも終わりを告げた。
「私、今ね、とっても幸せなの。ランスに受け入れて貰ったし、デートも楽しかったよ」
愛おしくて狂いそうだった。
「改めて言うよ。俺の伴侶になって欲しい。妻となり、一緒に生きて、いずれ俺の子を生んで欲しい」
泣きながら頷き、抱き合った。
そんなまったりもクレアが来て終わりを継げた。
「朝食の準備が整いました」
そう伝えてきたので取り急ぎ寝間着を着てから食堂に向かった。
食堂では5人が待ち受けており、俺が先に食堂に入り、次にナンシーが入った。
「おめでとうナンシー。」
「ありがとう」
拍手が起こり、ナンシーは大粒の涙を流した。
「これでみんなランスロット様の家族ですね。!ソウルメイトとしてこれからもランスロット様に尽くしましょう!」
シェリーが言った事の意味が分からなかった。ソウルメイト?もうあの4人が俺の妻になるとみなして、妻同士がソウルメイトと言うのかな?と勝手に解釈をした。刻印の義というのがよく分からなかったが、あの4人は俺が抱かないとはっきょうしかねない位に精神的においこまれており、抱かざるを得なかった。何故かお互いに愛していたが。確か勇者の刻印は相思相愛でないと失敗すると聞いている。
俺は状況がよく分からず、取り敢えず食事をする。皆が輝いており、美味しく朝食を頂けた。女子の会話はよく分からなかったが。また、女の会話に首を突っ込むとろくな事がない。
昨日は無事講習が終わり、初心者ダンジョンに行ける事が分かった。
今日はシェリーにナンシーを頼み、俺は4人を引き連れて初心者ダンジョンに向かうと決め、装備を整えた。
全員に片手剣を装備させて向かう。
刻印の儀の影響で、暫くの間、そう、魔力が馴染むまでの間は体が思うように動かないのだ。俺の女となった影響から歩きにくいのとは訳が違う。まあ、1日寝れば大丈夫なのだが。
朝まだかなり早い時間であるので、ダンジョンの入り口は空いている。ただし入るのに一悶着があった。
俺が既に攻略しているからと入れてくれない。
俺には確信があった。無理に攻略者が入ると、酷い頭痛で気絶すると聞いているのだが、精神攻撃に耐性のある俺は行けるのではないかと考えた。
パーティーメンバーの4人が、万が一俺が気絶したら外に連れ出す条件でチャレンジを許された。
先頭はフレデリカ。4人の中で本格的な訓練を受けているのが彼女で、この中では1番戦力を期待できる。きのうは講師を打ち負かしたと聞いている。エリシス、クレア、シータの順で入る。俺は最後だ。
ダンジョンに入った瞬間、頭に痛みが走るがすぐに痛みが小さくなった。
ちょっとしんどいが行けると判断したのだ。時間と共に痛みも少なくなってきている。
一旦出口に戻り、ケロッとしているのを門番が見て驚いていたが、黙って見送られた。
俺は基本的に手を出さないと伝えている。回復と数が多過ぎる場合や、命の危険が迫ったならば手伝うと伝え、フレデリカにリーダーを任せた。それと俺の位置づけは荷物持ちとしている。だからドロップや魔石をひたすら拾う。今回はあくまでも目的は4人のパワーレベリングと戦闘経験を積ませる事だ。申し訳無さそうにしているので、気にするなと伝えてある。
彼女達のオークションでの位置付けは高級奴隷。想定が貴族や王族の愛人や性奴隷である。出品に際してレベルがリセットされており、補正が一切無い状態だ。通常はオークションに出す直前に、異国からの場合は国を出る前に処置をされるそうだ。
そうして、初心者ダンジョンでのパワーレベリングをスタートさせるのであった。
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