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第2章
第43話 ナンシーの初冒険
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ナンシーは起き抜けに唸っていた。
「ええええ!何で私裸?ランスロット様も裸?ま、まさかやっちゃった?」
狼狽えており、もぞもぞと下半身を確認しているようだ。
「良かった!まだだった。違えば違うで良いのだけど、やっぱりちゃんと記憶に残したいのよね!」
そんな感じに呟いているが、どうやら俺がまだ寝ていると勘違いしており、いやん♪とか言いながら俺の頭を掴み、その豊かな胸に押しつけてきた。
俺はゲスなので意地悪をする。
「おはようナンシー。寝ている君と致すような事はしていないから安心してね!」
「聞こえてらしたんですか!?」
「しっかりと」
ナンシーの顔が赤くなるのを楽しんだ。
「ランスのばかばか!」
俺の頭をぽこぽこしている。
どうやらシェリーが俺とナンシーの服を脱がしたっぽい。何故俺もナンシーも起きなかったのだろうか?不思議だ。
「生の胸が当たっているよ」
そう言うとダッシュで布団から出て服を着始めた。かわいい小尻だ。
「エッチィ♪」
ナンシーの悲鳴だか唸り声を聞き、シェリーをアイアンクローでぐりぐりして起こし、俺も着替えをして食堂へ向かった。
朝食を終えた後に頼んでおいた弁当を宿の女将から受け取った。
そのままダンジョンに向けて出発し、途中で背嚢にしまう振りをして無限収納へ弁当を収納した。
無限収納って便利だよね。時間が止まるから入れた物が暖かいままだし。
ダンジョンの入り口は王都の外壁の外にあり、更に外壁が作られていた。入口には門番がおり、ダンジョンに入る者のカードを確認している。初心者ダンジョンは、ギルドの初心者講習会の受講済者しか入れない。また、攻略するとカードに記録が残るので、ダンジョンに入れなくなる。無理に入ると激痛が走り、大抵は気絶するそうだ。
カードを提示して俺達はダンジョンに入って行く。
全部で10階層で構成されている地下型ダンジョンだ。
下層に向かうと出没する魔物は段々強くなり、10階はボス部屋のみ。ボス部屋には単独でしか行けず、攻略するとご褒美が有るらしい。5階層の最後にもボス部屋がある。
先ずは1階を進む。予めマップを購入しているのでさくさくと進めるだろう。
ダンジョンは何故か壁が発光しており、その為明かるい。松明など不要であり、ダンジョンと言うより洞窟である。
1階で最初に出たのはスライムだった。ヌルヌルしてキモかったので俺はうへぇと唸りつつファイアーボールを放ってしまった。じゅっと焼ける匂いと供にアナウンスが来た。
「衣服溶解を奪取しました」
何に使うのか突っ込みどころ満載だ。所謂いかんやつだ。スライムは小さい魔石を残し消えていった。スキル名を見て魔法を放ったのかって?ノーコメントです。
ダンジョンで魔物を倒すと、魔石を残し消えていくし、たまにアイテムをドロップしていくのだそうだ。
少し進むとゴブリンの登場だ。実力を確かめたかったので先ずはナンシーに矢を放つように指示をするが、サクッと頭に命中し、魔石を残して消えていく。
ふと役割分担を決めなければなと思い、基本的に俺が待ったを掛けなければナンシーが倒す事とし、今日はシェリーはナンシーの護衛に決めた。
そして俺はというと、斥候とドロップの回収係。欲しいスキルを持っているなら俺が倒す!こんな感じだ。
その後はゴブリンが数匹出るだけで、あっさり2階へ進む。
今度はゴブリンが3体同時に出て来た。
ナンシーに2体に対して斬撃を使うように指示をし、最後の1匹は剣で倒させた。指示はするが、色々な戦いを経験させたかった。
次にオークが現れたが、ナンシーの剣は相手の武器をまるでバターを切るように斬り裂いてしまい、そのまま体に届く。
これでは訓練にならないなと思い、少しだけ強化を施した普通のショートソードに替えさせた。
オークが単発で3匹出るものの、弓と斬撃でサクサク倒し、あっさり3階へ
ここではオークが2匹同時に出て来た。
片方を弓で仕留め、もう一方を5合位打ち合ったが、心臓を突き刺して終わった。
その先に今度は3匹のオークが居たが、弓と魔法で難なく2匹を倒したが、1匹はシェリーに向かって行ったのでシェリーが倒した。この階ではもう一度2匹と遭遇したが、勿論難なく撃破だ。
4階に下りるとゴブリンが10匹ほど居た。
斬撃と魔法で半分を倒し、残りに対して剣を持って突撃させてみたが、危なげなく倒していく。
動きに無駄がなく華麗に舞っている感じだ。
シェリーは蝶のように舞い、蜂のように刺すと言う感じだが、ナンシーは風である。爽やかに舞っていて切り裂く。
続いて5階に降りる。
ここは様子が一変し、トカゲが二足歩行しているような、所謂リザードマンが出た。ナンシーはスピードを唱え、走り出した。
「あっ待って!」
声を掛けるも間に合わずに切り結んでいった。
槍術を持っており、武器の形状から武器破壊をされる可能性が有ると感じたのだ。
案の定あっさりショートソードを絡み取られ、そして折られた。
俺はジェネラルの大剣を構え、斬りつける。
転移で頭上に飛んで頭から切り裂き、真っ二つにした。
ナンシーには代わりにゴブリンキングの剣を渡した。
直ぐにもう1匹現れ、ナンシーが武器もろとも腕を切断し、俺がトドメを刺した。
それから3匹が現れたが、ナンシーの腕試しと実戦経験を積ませるのはここらで十分と判断し、もう良いからと1匹はシェリーの腕慣らし、残りはナンシーにやらせた。
そうこうしてる間にボス部屋に着いた。
他の冒険者もいたが、ボス部屋の前は安全地帯だそうで魔物は現れない。5人程待っていたので、並んで待つ事になる。
ボス部屋は一人ずつしか行けないからだ。
そうして暫く待っていると俺達の番が来た。先ずはシェリーに行かせた。
終わったらボス部屋を出た所で待ち合わせにしている。
3分位で扉が開いたが、かなり早い。普通は10分位掛かるようだ。
ナンシーが扉を開けるも中には何も無かった。
もしも冒険者が死んでしまうと、装備品とカードが残されているのだ。つまり無事倒したと言う事だ。
「いってらっしゃい」
反則というか、国宝級の武器を持たせているのもあり、笑顔でナンシーを送り出した。普通はリザードマンが3匹だそうだ。
4 分位で扉が開き俺も続く。
扉が閉まると出てきたのは3頭のミノタウロスだ。バリバリのランクAの魔物であるので愕然とした。
「なんで初心者ダンジョンに?まじっすか!」
俺が呟くと同時にミノタウロスが振りかざして来たのは、長さ3mは有ろうかという大剣だ。
紙一重で避ける。
慌てて辺り一面に魔力を強めに込めたファイアーボールを数発放つ。
全てが目標に当たった。
「トランスフォームを強奪しました」
スキル取得のアナウンスが聞こえ、ストックも2つ入った。
倒したのは良いが、思わず焦ってしまい、攻撃が雑になってしまった。
死体は殆ど焼けただれているが、リザードマンだった。間もなく魔石とドロップを残し霧散していった。
あれ?と思ったが、スキルでリザードマンがミノタウロスに変身していたようだ。ドロップのアイテムは大型の盾だった。ホッとしつつ魔石を拾い、ボス部屋を出て6階に向かうのであった。
「ええええ!何で私裸?ランスロット様も裸?ま、まさかやっちゃった?」
狼狽えており、もぞもぞと下半身を確認しているようだ。
「良かった!まだだった。違えば違うで良いのだけど、やっぱりちゃんと記憶に残したいのよね!」
そんな感じに呟いているが、どうやら俺がまだ寝ていると勘違いしており、いやん♪とか言いながら俺の頭を掴み、その豊かな胸に押しつけてきた。
俺はゲスなので意地悪をする。
「おはようナンシー。寝ている君と致すような事はしていないから安心してね!」
「聞こえてらしたんですか!?」
「しっかりと」
ナンシーの顔が赤くなるのを楽しんだ。
「ランスのばかばか!」
俺の頭をぽこぽこしている。
どうやらシェリーが俺とナンシーの服を脱がしたっぽい。何故俺もナンシーも起きなかったのだろうか?不思議だ。
「生の胸が当たっているよ」
そう言うとダッシュで布団から出て服を着始めた。かわいい小尻だ。
「エッチィ♪」
ナンシーの悲鳴だか唸り声を聞き、シェリーをアイアンクローでぐりぐりして起こし、俺も着替えをして食堂へ向かった。
朝食を終えた後に頼んでおいた弁当を宿の女将から受け取った。
そのままダンジョンに向けて出発し、途中で背嚢にしまう振りをして無限収納へ弁当を収納した。
無限収納って便利だよね。時間が止まるから入れた物が暖かいままだし。
ダンジョンの入り口は王都の外壁の外にあり、更に外壁が作られていた。入口には門番がおり、ダンジョンに入る者のカードを確認している。初心者ダンジョンは、ギルドの初心者講習会の受講済者しか入れない。また、攻略するとカードに記録が残るので、ダンジョンに入れなくなる。無理に入ると激痛が走り、大抵は気絶するそうだ。
カードを提示して俺達はダンジョンに入って行く。
全部で10階層で構成されている地下型ダンジョンだ。
下層に向かうと出没する魔物は段々強くなり、10階はボス部屋のみ。ボス部屋には単独でしか行けず、攻略するとご褒美が有るらしい。5階層の最後にもボス部屋がある。
先ずは1階を進む。予めマップを購入しているのでさくさくと進めるだろう。
ダンジョンは何故か壁が発光しており、その為明かるい。松明など不要であり、ダンジョンと言うより洞窟である。
1階で最初に出たのはスライムだった。ヌルヌルしてキモかったので俺はうへぇと唸りつつファイアーボールを放ってしまった。じゅっと焼ける匂いと供にアナウンスが来た。
「衣服溶解を奪取しました」
何に使うのか突っ込みどころ満載だ。所謂いかんやつだ。スライムは小さい魔石を残し消えていった。スキル名を見て魔法を放ったのかって?ノーコメントです。
ダンジョンで魔物を倒すと、魔石を残し消えていくし、たまにアイテムをドロップしていくのだそうだ。
少し進むとゴブリンの登場だ。実力を確かめたかったので先ずはナンシーに矢を放つように指示をするが、サクッと頭に命中し、魔石を残して消えていく。
ふと役割分担を決めなければなと思い、基本的に俺が待ったを掛けなければナンシーが倒す事とし、今日はシェリーはナンシーの護衛に決めた。
そして俺はというと、斥候とドロップの回収係。欲しいスキルを持っているなら俺が倒す!こんな感じだ。
その後はゴブリンが数匹出るだけで、あっさり2階へ進む。
今度はゴブリンが3体同時に出て来た。
ナンシーに2体に対して斬撃を使うように指示をし、最後の1匹は剣で倒させた。指示はするが、色々な戦いを経験させたかった。
次にオークが現れたが、ナンシーの剣は相手の武器をまるでバターを切るように斬り裂いてしまい、そのまま体に届く。
これでは訓練にならないなと思い、少しだけ強化を施した普通のショートソードに替えさせた。
オークが単発で3匹出るものの、弓と斬撃でサクサク倒し、あっさり3階へ
ここではオークが2匹同時に出て来た。
片方を弓で仕留め、もう一方を5合位打ち合ったが、心臓を突き刺して終わった。
その先に今度は3匹のオークが居たが、弓と魔法で難なく2匹を倒したが、1匹はシェリーに向かって行ったのでシェリーが倒した。この階ではもう一度2匹と遭遇したが、勿論難なく撃破だ。
4階に下りるとゴブリンが10匹ほど居た。
斬撃と魔法で半分を倒し、残りに対して剣を持って突撃させてみたが、危なげなく倒していく。
動きに無駄がなく華麗に舞っている感じだ。
シェリーは蝶のように舞い、蜂のように刺すと言う感じだが、ナンシーは風である。爽やかに舞っていて切り裂く。
続いて5階に降りる。
ここは様子が一変し、トカゲが二足歩行しているような、所謂リザードマンが出た。ナンシーはスピードを唱え、走り出した。
「あっ待って!」
声を掛けるも間に合わずに切り結んでいった。
槍術を持っており、武器の形状から武器破壊をされる可能性が有ると感じたのだ。
案の定あっさりショートソードを絡み取られ、そして折られた。
俺はジェネラルの大剣を構え、斬りつける。
転移で頭上に飛んで頭から切り裂き、真っ二つにした。
ナンシーには代わりにゴブリンキングの剣を渡した。
直ぐにもう1匹現れ、ナンシーが武器もろとも腕を切断し、俺がトドメを刺した。
それから3匹が現れたが、ナンシーの腕試しと実戦経験を積ませるのはここらで十分と判断し、もう良いからと1匹はシェリーの腕慣らし、残りはナンシーにやらせた。
そうこうしてる間にボス部屋に着いた。
他の冒険者もいたが、ボス部屋の前は安全地帯だそうで魔物は現れない。5人程待っていたので、並んで待つ事になる。
ボス部屋は一人ずつしか行けないからだ。
そうして暫く待っていると俺達の番が来た。先ずはシェリーに行かせた。
終わったらボス部屋を出た所で待ち合わせにしている。
3分位で扉が開いたが、かなり早い。普通は10分位掛かるようだ。
ナンシーが扉を開けるも中には何も無かった。
もしも冒険者が死んでしまうと、装備品とカードが残されているのだ。つまり無事倒したと言う事だ。
「いってらっしゃい」
反則というか、国宝級の武器を持たせているのもあり、笑顔でナンシーを送り出した。普通はリザードマンが3匹だそうだ。
4 分位で扉が開き俺も続く。
扉が閉まると出てきたのは3頭のミノタウロスだ。バリバリのランクAの魔物であるので愕然とした。
「なんで初心者ダンジョンに?まじっすか!」
俺が呟くと同時にミノタウロスが振りかざして来たのは、長さ3mは有ろうかという大剣だ。
紙一重で避ける。
慌てて辺り一面に魔力を強めに込めたファイアーボールを数発放つ。
全てが目標に当たった。
「トランスフォームを強奪しました」
スキル取得のアナウンスが聞こえ、ストックも2つ入った。
倒したのは良いが、思わず焦ってしまい、攻撃が雑になってしまった。
死体は殆ど焼けただれているが、リザードマンだった。間もなく魔石とドロップを残し霧散していった。
あれ?と思ったが、スキルでリザードマンがミノタウロスに変身していたようだ。ドロップのアイテムは大型の盾だった。ホッとしつつ魔石を拾い、ボス部屋を出て6階に向かうのであった。
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