9 / 566
第1章
第8話 居眠りと魔法
しおりを挟む
気を取り直して先に進み出した。
トマス達が出発してからかれこれ3時間位が経過した頃だろうか。強烈な空腹を感じ、一度休憩を挟む事にした。
道の脇に座り干し肉と堅パンをかじったが、はっきり言ってまずい。
「うえーなんだコレ」
つい不平を漏らした。
日本の食事を当たり前としていると、携行食は拷問に近い。それでも無理やり噛みしめて腹に入れた。
そういえば、貰った水とは別に鞄にペットボトルのお茶があったと思い出した。貰った水は飲む気になれなかったので、お茶で喉を潤した。
この世界ではペットボトルの容器は貴重品となるだろう。貴重な水筒として使わなくちゃな、等と今後の事について少し考えていたが、不意に眠気に襲われた。油断したのだ。ウトウトと瞼が落ちていった。
危機管理意識不足と、体力の限界…体側が音を上げたのだ。
どれ位の時間が経過しただろうか?何かの気配を感じたからだろうか、ふと目が覚めた。
「やっべー!俺は寝ていたのか?」
呟きつつ慌てて足元に落ちている剣を掴んだ。
囲まれている!直感的に10匹の殺気を何故か感じたのだ。
マズイマズイ逃げ道がないと焦った。この期に及んで逃げる事をついつい考えるのは平和な日本で育ったからであろうか。
普通の人は、例えば通り魔が出たからと言って、英雄的行動に出て対峙しようとは思わない。隠れたり逃げたりするのが普通である。自分の子供が襲われていれば別だろうが、普通は包丁を持った奴が自分に向かってきたら逃げるものだ。
しかし、囲まれていれば逃げるのは厳しい。何処かを一点突破で突き崩す必要が有るが、奴らにナイフや弓が有れば逃げても背後からぶすりとやられるだろう。
意を決し、こちらから仕掛ける事にした。
包囲網がまだ完成していない今なら意表を突けるかもと思い、周囲に注意を向けた。するとゴブリン8、ゴブリンアーチャー1、ゴブリンメイジ1の気配がした。まだ距離が有るので、辛うじてどんなゴブリンか、それと武器を持っているのかが見てとれた。まだアーチャーもメイジも配置に着いていない。
扇状に広がっていて、片方の端にメイジ、弧を描いた反対側にアーチャーがいる。
「どちらかを先に潰さないとやばいな。さてどっちにするか!」
呟いたが、メイジの方が危険と判断し、先にメイジを狙う事にした。ターゲットを決めたので一気に駆け出すが、メイジの前にゴブリンが居るので、まずそちらを狙う事にした。
荷物をその場に残して身軽な状態で一気に駆け始めたが、先の戦闘より体が軽く、スピードが思ったより出たので俺は驚いた。寝ていた奴、つまり俺が急に起きて向かってきたものだから、一匹目のゴブリンは間抜けヅラをこちらに向けて固まっており、その隙に首に斬り付けた。だが少し浅かったようで3/4位を斬っていた。その為、即死で首の皮一枚で繋がっていたが、頭ごと体が倒れていった。その光景ははっきり言ってグロい。
「棍棒術を強奪しました。スキルストックしました。」
正直邪魔なアナウンスだ。気が散るぞ!
メイジの前にもう一匹出てきたので、袈裟懸けに切り捨てた。だがその所為で俺の足は一旦止まってしまった。そこにメイジが放った火の玉?ファイアーボール?が飛んで来た。3m位前という近距離から放たれた所為で、避けきれずに左の二の腕に喰らってしまった。服の腕の部分が燃えだした。
「うがっーーーあちぃい」
しかし俺はそれには構わずメイジに向かって走り寄り、魔法を放った後の硬直だろうか、固まっている所を首ちょんぱした。
俺はすぐに地面に転がり、燃え上がった左腕の消火をした。
少し火傷をしたようで、ひりひりする。
HPが0に成らなければある程度の魔法は威力を殺してくれるそうだが、火傷は服に燃え広がった影響だろうか。
そしてアナウンスが聞こえた。
「ナイフ術を強奪しました。スキルストックしました。」
「火魔法を強奪しました。
ファイアーアローを取得しました。
ファイヤーボールを取得しました。」
キター魔法!異世界に来たからにはやっぱり使いたいよね。ビバ異世界!
誰だ!適正無しって言った奴は!と思うが感激に浸っている暇はない。何故ならば、まだ残り6匹居るからだ。
残りのうち5匹が一気に駆けて来るので、慌てて迎え討とうと身構えたが、2匹同時にキシャーと唸りながら飛び掛かって来た。左側のナイフを持った奴に剣を突き刺したが、勢いよく突っ込んできたので体を貫いてしまい、抜くのに手間取った。
悪手だった。もう一匹が振るった棍棒が、剣を引き抜いた直後の右手の甲を掠った。
「うっ」
呻いて剣を落としてしまい、更に剣を抜いた勢いで尻餅をついてしまった。
そして棍棒を俺の頭に向けて振りかぶってきた。
「まずい!詰んだな!これまでか」
そう思ったが、偶々右手がゴブリンに向いていたので、ダメ元でファイアーボールと叫んだ。
すると手から火の玉が出て、そのゴブリンの頭を吹き飛ばした。
あれ?さっきのゴブリンと同じ魔法だと思うが、何だこの威力!違いすぎるだろう!と驚いた。
「棍棒術を強奪しました。スキルストックしました。」
初めて魔法を使い、感動している最中なのに不粋なアナウンスめ!と思っていた。ファイヤーボールは斜め上に放たれた為、木には当たらず上空に向かって行った。
そのファイアーボールをつい見てしまったが、ゴブリンも同じようにファイアーボールを見ていた為、幸い
隙にはならなかった。
「グギイギ」
と唸っているゴブリンに手を向けて魔法を唱えてみた。
「ファイアーアロー」
すると炎の矢が飛んで行き、顔の真ん中を貫いた。
「体力強化を強奪しました。スキルストックしました。」
ああうっさい!
ファイアーアローは顔を貫いて、木に当たる前に消えていった。
「よしこれなら火事にならないな!」
と呟き、連続で魔法を放つ事にした。
「ファイアーアロー」
俺は魔法を放つ為に叫んだ。
今は手が痺れており、剣が握れない。
二匹の体の中央に焦げた穴が開いたが、肉が焼けた臭いがし、とても臭い。下水の臭いと良い勝負だ。
倒れている奴はぴくぴくとしており、まだ死んでいなかった。
最後の一匹がゴブリンアーチャーだった。
弓を放ってきたが、1vs1の為、余裕で避け、アーチャーの方に手を向けた。
「ファイアーアロー」
心の中で唱えると炎の矢が放たれた。さっきは夢中で気が付かなかったが、無詠唱で行けるんだな!俺って意外とチートなのか?と思いつつ、アーチャーの頭を穿った。
「弓術を強奪しました」
あれ?まだあの2匹のアナウンスがないなと思い、2匹を見たが、1匹はもう息をしていなかった。
もう一方はまだゼイゼイと苦しんでいたが、俺は苦しんでいる姿を見て喜ぶ性癖はないので、トドメを刺す事にした。
「トドメが欲しいか?」
返答がある訳ではないが、左手で握った剣で首を落とした。
「ラベルアップしました」
アナウンスが聞こえてきたが、こいつもスキルのアナウンスが無かった。
魔物は皆スキルを持っている訳じゃ無いのかな?と首を傾げながら思っていた。
眠りに落ちる前に考察したのは、自分のスキルは殺した者のスキルを奪って得ている。
切りつけて即死しなかった相手のスキルを得られたのが死亡後だったからだ。
落ち着いたらしっかり考えようと先送りにした。
取り急ぎナイフを回収し、魔石と討伐証明を集めていく。一応弓と矢も確保するが、質の悪そうな矢が矢筒に7本入っていた。
ふと気が付くと左肩に鋭い痛みがあった。矢は刺さっていなかったが、どうやら掠ったらしい。幸い血は止まっているものの、左腕を動かすのは厳しく、下手に動かすと血が出そうだった。
右手も今は痺れており、満身創痍だ。我ながら、まあよく生き残ったものだなとつくづく思った。
そろそろ夜が明けようとしていた。召喚3日目の始まりだ。
急ぎ森を出て街を目指し、治療をして貰い安全な所で休みたかった。
スキルの確認の為に、ステータスを見ようと思ったが、見ている間は注意散漫で無防備になってしまう。俺は襲われるのが怖くてステータスを見る事が出来なかったのであった。
トマス達が出発してからかれこれ3時間位が経過した頃だろうか。強烈な空腹を感じ、一度休憩を挟む事にした。
道の脇に座り干し肉と堅パンをかじったが、はっきり言ってまずい。
「うえーなんだコレ」
つい不平を漏らした。
日本の食事を当たり前としていると、携行食は拷問に近い。それでも無理やり噛みしめて腹に入れた。
そういえば、貰った水とは別に鞄にペットボトルのお茶があったと思い出した。貰った水は飲む気になれなかったので、お茶で喉を潤した。
この世界ではペットボトルの容器は貴重品となるだろう。貴重な水筒として使わなくちゃな、等と今後の事について少し考えていたが、不意に眠気に襲われた。油断したのだ。ウトウトと瞼が落ちていった。
危機管理意識不足と、体力の限界…体側が音を上げたのだ。
どれ位の時間が経過しただろうか?何かの気配を感じたからだろうか、ふと目が覚めた。
「やっべー!俺は寝ていたのか?」
呟きつつ慌てて足元に落ちている剣を掴んだ。
囲まれている!直感的に10匹の殺気を何故か感じたのだ。
マズイマズイ逃げ道がないと焦った。この期に及んで逃げる事をついつい考えるのは平和な日本で育ったからであろうか。
普通の人は、例えば通り魔が出たからと言って、英雄的行動に出て対峙しようとは思わない。隠れたり逃げたりするのが普通である。自分の子供が襲われていれば別だろうが、普通は包丁を持った奴が自分に向かってきたら逃げるものだ。
しかし、囲まれていれば逃げるのは厳しい。何処かを一点突破で突き崩す必要が有るが、奴らにナイフや弓が有れば逃げても背後からぶすりとやられるだろう。
意を決し、こちらから仕掛ける事にした。
包囲網がまだ完成していない今なら意表を突けるかもと思い、周囲に注意を向けた。するとゴブリン8、ゴブリンアーチャー1、ゴブリンメイジ1の気配がした。まだ距離が有るので、辛うじてどんなゴブリンか、それと武器を持っているのかが見てとれた。まだアーチャーもメイジも配置に着いていない。
扇状に広がっていて、片方の端にメイジ、弧を描いた反対側にアーチャーがいる。
「どちらかを先に潰さないとやばいな。さてどっちにするか!」
呟いたが、メイジの方が危険と判断し、先にメイジを狙う事にした。ターゲットを決めたので一気に駆け出すが、メイジの前にゴブリンが居るので、まずそちらを狙う事にした。
荷物をその場に残して身軽な状態で一気に駆け始めたが、先の戦闘より体が軽く、スピードが思ったより出たので俺は驚いた。寝ていた奴、つまり俺が急に起きて向かってきたものだから、一匹目のゴブリンは間抜けヅラをこちらに向けて固まっており、その隙に首に斬り付けた。だが少し浅かったようで3/4位を斬っていた。その為、即死で首の皮一枚で繋がっていたが、頭ごと体が倒れていった。その光景ははっきり言ってグロい。
「棍棒術を強奪しました。スキルストックしました。」
正直邪魔なアナウンスだ。気が散るぞ!
メイジの前にもう一匹出てきたので、袈裟懸けに切り捨てた。だがその所為で俺の足は一旦止まってしまった。そこにメイジが放った火の玉?ファイアーボール?が飛んで来た。3m位前という近距離から放たれた所為で、避けきれずに左の二の腕に喰らってしまった。服の腕の部分が燃えだした。
「うがっーーーあちぃい」
しかし俺はそれには構わずメイジに向かって走り寄り、魔法を放った後の硬直だろうか、固まっている所を首ちょんぱした。
俺はすぐに地面に転がり、燃え上がった左腕の消火をした。
少し火傷をしたようで、ひりひりする。
HPが0に成らなければある程度の魔法は威力を殺してくれるそうだが、火傷は服に燃え広がった影響だろうか。
そしてアナウンスが聞こえた。
「ナイフ術を強奪しました。スキルストックしました。」
「火魔法を強奪しました。
ファイアーアローを取得しました。
ファイヤーボールを取得しました。」
キター魔法!異世界に来たからにはやっぱり使いたいよね。ビバ異世界!
誰だ!適正無しって言った奴は!と思うが感激に浸っている暇はない。何故ならば、まだ残り6匹居るからだ。
残りのうち5匹が一気に駆けて来るので、慌てて迎え討とうと身構えたが、2匹同時にキシャーと唸りながら飛び掛かって来た。左側のナイフを持った奴に剣を突き刺したが、勢いよく突っ込んできたので体を貫いてしまい、抜くのに手間取った。
悪手だった。もう一匹が振るった棍棒が、剣を引き抜いた直後の右手の甲を掠った。
「うっ」
呻いて剣を落としてしまい、更に剣を抜いた勢いで尻餅をついてしまった。
そして棍棒を俺の頭に向けて振りかぶってきた。
「まずい!詰んだな!これまでか」
そう思ったが、偶々右手がゴブリンに向いていたので、ダメ元でファイアーボールと叫んだ。
すると手から火の玉が出て、そのゴブリンの頭を吹き飛ばした。
あれ?さっきのゴブリンと同じ魔法だと思うが、何だこの威力!違いすぎるだろう!と驚いた。
「棍棒術を強奪しました。スキルストックしました。」
初めて魔法を使い、感動している最中なのに不粋なアナウンスめ!と思っていた。ファイヤーボールは斜め上に放たれた為、木には当たらず上空に向かって行った。
そのファイアーボールをつい見てしまったが、ゴブリンも同じようにファイアーボールを見ていた為、幸い
隙にはならなかった。
「グギイギ」
と唸っているゴブリンに手を向けて魔法を唱えてみた。
「ファイアーアロー」
すると炎の矢が飛んで行き、顔の真ん中を貫いた。
「体力強化を強奪しました。スキルストックしました。」
ああうっさい!
ファイアーアローは顔を貫いて、木に当たる前に消えていった。
「よしこれなら火事にならないな!」
と呟き、連続で魔法を放つ事にした。
「ファイアーアロー」
俺は魔法を放つ為に叫んだ。
今は手が痺れており、剣が握れない。
二匹の体の中央に焦げた穴が開いたが、肉が焼けた臭いがし、とても臭い。下水の臭いと良い勝負だ。
倒れている奴はぴくぴくとしており、まだ死んでいなかった。
最後の一匹がゴブリンアーチャーだった。
弓を放ってきたが、1vs1の為、余裕で避け、アーチャーの方に手を向けた。
「ファイアーアロー」
心の中で唱えると炎の矢が放たれた。さっきは夢中で気が付かなかったが、無詠唱で行けるんだな!俺って意外とチートなのか?と思いつつ、アーチャーの頭を穿った。
「弓術を強奪しました」
あれ?まだあの2匹のアナウンスがないなと思い、2匹を見たが、1匹はもう息をしていなかった。
もう一方はまだゼイゼイと苦しんでいたが、俺は苦しんでいる姿を見て喜ぶ性癖はないので、トドメを刺す事にした。
「トドメが欲しいか?」
返答がある訳ではないが、左手で握った剣で首を落とした。
「ラベルアップしました」
アナウンスが聞こえてきたが、こいつもスキルのアナウンスが無かった。
魔物は皆スキルを持っている訳じゃ無いのかな?と首を傾げながら思っていた。
眠りに落ちる前に考察したのは、自分のスキルは殺した者のスキルを奪って得ている。
切りつけて即死しなかった相手のスキルを得られたのが死亡後だったからだ。
落ち着いたらしっかり考えようと先送りにした。
取り急ぎナイフを回収し、魔石と討伐証明を集めていく。一応弓と矢も確保するが、質の悪そうな矢が矢筒に7本入っていた。
ふと気が付くと左肩に鋭い痛みがあった。矢は刺さっていなかったが、どうやら掠ったらしい。幸い血は止まっているものの、左腕を動かすのは厳しく、下手に動かすと血が出そうだった。
右手も今は痺れており、満身創痍だ。我ながら、まあよく生き残ったものだなとつくづく思った。
そろそろ夜が明けようとしていた。召喚3日目の始まりだ。
急ぎ森を出て街を目指し、治療をして貰い安全な所で休みたかった。
スキルの確認の為に、ステータスを見ようと思ったが、見ている間は注意散漫で無防備になってしまう。俺は襲われるのが怖くてステータスを見る事が出来なかったのであった。
79
お気に入りに追加
1,826
あなたにおすすめの小説
[鑑定]スキルしかない俺を追放したのはいいが、貴様らにはもう関わるのはイヤだから、さがさないでくれ!
どら焼き
ファンタジー
ついに!第5章突入!
舐めた奴らに、真実が牙を剥く!
何も説明無く、いきなり異世界転移!らしいのだが、この王冠つけたオッサン何を言っているのだ?
しかも、ステータスが文字化けしていて、スキルも「鑑定??」だけって酷くない?
訳のわからない言葉?を発声している王女?と、勇者らしい同級生達がオレを城から捨てやがったので、
なんとか、苦労して宿代とパン代を稼ぐ主人公カザト!
そして…わかってくる、この異世界の異常性。
出会いを重ねて、なんとか元の世界に戻る方法を切り開いて行く物語。
主人公の直接復讐する要素は、あまりありません。
相手方の、あまりにも酷い自堕落さから出てくる、ざまぁ要素は、少しづつ出てくる予定です。
ハーレム要素は、不明とします。
復讐での強制ハーレム要素は、無しの予定です。
追記
2023/07/21 表紙絵を戦闘モードになったあるヤツの参考絵にしました。
8月近くでなにが、変形するのかわかる予定です。
2024/02/23
アルファポリスオンリーを解除しました。
異世界でぺったんこさん!〜無限収納5段階活用で無双する〜
KeyBow
ファンタジー
間もなく50歳になる銀行マンのおっさんは、高校生達の異世界召喚に巻き込まれた。
何故か若返り、他の召喚者と同じ高校生位の年齢になっていた。
召喚したのは、魔王を討ち滅ぼす為だと伝えられる。自分で2つのスキルを選ぶ事が出来ると言われ、おっさんが選んだのは無限収納と飛翔!
しかし召喚した者達はスキルを制御する為の装飾品と偽り、隷属の首輪を装着しようとしていた・・・
いち早くその嘘に気が付いたおっさんが1人の少女を連れて逃亡を図る。
その後おっさんは無限収納の5段階活用で無双する!・・・はずだ。
上空に飛び、そこから大きな岩を落として押しつぶす。やがて救った少女は口癖のように言う。
またぺったんこですか?・・・
実力を隠し「例え長男でも無能に家は継がせん。他家に養子に出す」と親父殿に言われたところまでは計算通りだったが、まさかハーレム生活になるとは
竹井ゴールド
ライト文芸
日本国内トップ5に入る異能力者の名家、東条院。
その宗家本流の嫡子に生まれた東条院青夜は子供の頃に実母に「16歳までに東条院の家を出ないと命を落とす事になる」と予言され、無能を演じ続け、父親や後妻、異母弟や異母妹、親族や許嫁に馬鹿にされながらも、念願適って中学卒業の春休みに東条院家から田中家に養子に出された。
青夜は4月が誕生日なのでギリギリ16歳までに家を出た訳だが。
その後がよろしくない。
青夜を引き取った田中家の義父、一狼は53歳ながら若い妻を持ち、4人の娘の父親でもあったからだ。
妻、21歳、一狼の8人目の妻、愛。
長女、25歳、皇宮警察の異能力部隊所属、弥生。
次女、22歳、田中流空手道場の師範代、葉月。
三女、19歳、離婚したフランス系アメリカ人の3人目の妻が産んだハーフ、アンジェリカ。
四女、17歳、死別した4人目の妻が産んだ中国系ハーフ、シャンリー。
この5人とも青夜は家族となり、
・・・何これ? 少し想定外なんだけど。
【2023/3/23、24hポイント26万4600pt突破】
【2023/7/11、累計ポイント550万pt突破】
【2023/6/5、お気に入り数2130突破】
【アルファポリスのみの投稿です】
【第6回ライト文芸大賞、22万7046pt、2位】
【2023/6/30、メールが来て出版申請、8/1、慰めメール】
【未完】
特殊部隊の俺が転生すると、目の前で絶世の美人母娘が犯されそうで助けたら、とんでもないヤンデレ貴族だった
なるとし
ファンタジー
鷹取晴翔(たかとりはると)は陸上自衛隊のとある特殊部隊に所属している。だが、ある日、訓練の途中、不慮の事故に遭い、異世界に転生することとなる。
特殊部隊で使っていた武器や防具などを召喚できる特殊能力を謎の存在から授かり、目を開けたら、絶世の美女とも呼ばれる母娘が男たちによって犯されそうになっていた。
武装状態の鷹取晴翔は、持ち前の優秀な身体能力と武器を使い、その母娘と敷地にいる使用人たちを救う。
だけど、その母と娘二人は、
とおおおおんでもないヤンデレだった……
第3回次世代ファンタジーカップに出すために一部を修正して投稿したものです。
孤高のミグラトリー 〜正体不明の謎スキル《リーディング》で高レベルスキルを手に入れた狩人の少年は、意思を持つ変形武器と共に世界を巡る〜
びゃくし
ファンタジー
そこは神が実在するとされる世界。人類が危機に陥るたび神からの助けがあった。
神から人類に授けられた石版には魔物と戦う術が記され、瘴気獣と言う名の大敵が現れた時、天成器《意思持つ変形武器》が共に戦う力となった。
狩人の息子クライは禁忌の森の人類未踏域に迷い込む。灰色に染まった天成器を見つけ、その手を触れた瞬間……。
この物語は狩人クライが世界を旅して未知なるなにかに出会う物語。
使い手によって異なる複数の形態を有する『天成器』
必殺の威力をもつ切り札『闘技』
魔法に特定の軌道、特殊な特性を加え改良する『魔法因子』
そして、ステータスに表示される謎のスキル『リーディング』。
果たしてクライは変わりゆく世界にどう順応するのか。
俺が死んでから始まる物語
石のやっさん
ファンタジー
パーティでお荷物扱いされていたポーター(荷物運び)のセレスは、とうとう勇者でありパーティーリーダーのリヒトにクビを宣告されてしまう。幼馴染も恋人も全部リヒトの物で、居場所がどこにもないことは自分でも解っていた。
だが、それでもセレスはパーティに残りたかったので土下座までしてリヒトに情けなくもしがみついた。
余りにしつこいセレスに頭に来たリヒトはつい剣の柄でセレスを殴った…そして、セレスは亡くなった。
そこからこの話は始まる。
セレスには誰にも言った事が無い『秘密』があり、その秘密のせいで、死ぬことは怖く無かった…死から始まるファンタジー此処に開幕
母親に家を追い出されたので、勝手に生きる!!(泣きついて来ても、助けてやらない)
いくみ
ファンタジー
実母に家を追い出された。
全く親父の奴!勝手に消えやがって!
親父が帰ってこなくなったから、実母が再婚したが……。その再婚相手は働きもせずに好き勝手する男だった。
俺は消えた親父から母と頼むと、言われて。
母を守ったつもりだったが……出て行けと言われた……。
なんだこれ!俺よりもその男とできた子供の味方なんだな?
なら、出ていくよ!
俺が居なくても食って行けるなら勝手にしろよ!
これは、のんびり気ままに冒険をする男の話です。
カクヨム様にて先行掲載中です。
不定期更新です。
チートな嫁たちに囲まれて異世界で暮らしています
もぶぞう
ファンタジー
森でナギサを拾ってくれたのはダークエルフの女性だった。
使命が有る訳でも無い男が強い嫁を増やしながら異世界で暮らす話です(予定)。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる