異世界ロマンはスカイダイビングから！

第４章

真実

　当夜は皆に説明されていて青ざめていた。

　当夜とルナは２年間昏睡状態で、水や食料は皆がなんとか苦心して体に取り入れていたという。
　そしてマリーが自分はドール２と言い当夜とルナの世話を皆でしていた。
　そして今日ルナの人間化の最終段階になった途端の目覚めだったと。

　そして更に試練が。
　これからルナを愛してあげる必要があると。残り数時間しかない。それを過ぎると人間化のプロセスが失敗に終わり、もう人間に成れなくなると。
　長期の昏睡からの目覚めで筋肉も落ちきっているし体力がない。そんな状態での性行為である。無理ゲーだ。でもちゃんと当夜の精を愛を持って注入する必要があるのだった。セレーシャがいつの間にかお粥の様なのを作っていて、皆で二人に食べさせている。
　少し体を動かしてから休憩し、残り１時間となりルナの最終フェーズを完了させるべく当夜とルナは二人で部屋に入る。

　そうしていてやがて二人は無事に最終フェーズを完了させ、ルナが痙攣しやがて収まるとルナの魂が変質したのがわかった。そう、完全に人間となったのだ。

　そして皆も感じ取り部屋に入る。まだ抱きしめ合っているのだがお構いなしに皆の祝福を受けるが、当夜は恥ずかしくて仕方がなかった。
　そしてドールの最終進化が起こり、マリーが人間化したのだ。そして当夜は感じたのだ。そう、ドールのギフトが無くなったと。
　そしてシステムは新たな担当？が担う事となり信じられないコメントを発する。

　システム「ドールシステムの最終進化の影響によりマスターが元の世界に強制送還されます。残り時間は１分です」

　当夜は叫ぶ

　当夜「ふざけるな！なんで元の世界に強制送還されなきゃならないんだよ！」

　そしてドールのギフト消失の補填を慌てて取得した。今しないと地球ではむりだと理解したからだ。

　当夜「アイルビーバック！愛している！何とか勇者召喚の儀式」

　当夜はそれを言うのが精一杯で、喋っている途中で一瞬の発光現象と共に皆の前から忽然と姿を消したのであった。
　シャクラは呆然とし部屋を確認するとルナとマリーも消えていた。
　マモネスはパニックになり、「いやーーーー」と叫ぶ。
　冷静だったのはシルフィーで、ケイトに

　シルフィー「勇者召喚の儀式を知らない？当夜様は勇者召喚と言っていたわ」
　ケイトは頷いたが、禁断の儀式らしく、発動するのに半年の準備がいるという。
　城に古文書が有り、それに手順が載っているという。

　そして当夜は車の中にいた。事故で転がっている真っ最中の車の中だ。ガードレールを突き破り者麺を転がっているのだ。当夜は頭をしこたまぶつけて意識を失った。

　次に気がつくと病院のベッドの上だった。意識を取り戻すと病院のベッドに寝かされていて体は骨折していたり、裂傷が酷かったのであった。