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第3章

育生ダンジョンオープン式典

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 当夜は寝ぼけていた。起き抜けに部屋の隅で下半身を出してまさに放尿する直前に、添い寝をしていたアモネスが異変に気が付き、

アモネス「当夜!ダメだよ。ここトイレじゃないよ」

 アモネスは当夜の体を揺する。正気に戻った当夜が

当夜「やあアモネス?どうかした?」

 当夜は下着まで下げられた状態でアモネスに向き直ったから、アモネスは真っ赤である。手で顔を覆うが、しっかり指の隙間からガン見していたりする。

アモネス「当夜お願いだからパンツを穿いて。あなたそこに、おしっこしようとしたのよ」

 当夜は自分の下半身が御開帳なのにようやく気が付き、慌てて向きを変え服を正す。

 当夜「すまない。寝ぼけていたのかな?ひょっとして見た?」

 当夜はわざとクネクネしながら聞いた。

 アモネス「当夜のばかー!もう、知らないんだから。早くトイレに行ってきてよ」

 当夜はアモネスの頭をポンポンと撫でてから用を足しに行って、また寝た。
 何故かアモネスは抱きついて来るので優しく抱きしめ、背中を擦る。直ぐにアモネスが寝息を立てたので当夜も眠りについた。

 閲兵式ではダンジョンから駆けつけたギルドマスターが、育成ダンジョンの発表をしていた。
 今日は昼から開会式を入り口で行うというので、メイド以外は参加になった。
 特に予定もなかったので、こういうのも良いかな程度の気軽さだ。しっかりおやつも持って行く。
 朝になり当夜が目覚めると既にアモネスはいなかった。まだ早いのでゆっくり身支度をして朝食を頂きに向かう。
 メイドの二人が弁当を作ってくれていた。セレーシャがアリーヤに当夜達に渡す係りを任せていた。
 当夜はセレーシャに少しお金を渡して、服とか化粧品を買ってきなさいと言い、いってきますと手を振りダンジョンに向けて出発したのだった。

 皆で代わる代わる御者をし、当夜もケイトもそしてルナも教えて貰っていた。
 何があるか分からないから、全員が御者をできるようにしようとなったのだ。

 当夜が御者をやると言うと皆反対したのだが、

当夜「何があるか分からない。別行動を取ったり、皆が病気になったりして俺が御者をやらざるを得ない時があると思う。あくまで万が一に備え、全員御者を出来るようにしたいんだ。ケイトもね」

 渋々納得してくれたのだった。但し、三人娘が当夜が御者をするのを反対した理由は、マッサージだ。御者をすれば労いの為、心の籠もったマッサージをしてくれると信じ切っていて、当夜とのスキンシップを図りたかっただけなのだ。この後誰が当夜に御者を教えるかで盛大に喧嘩するとかしないとか。


 ダンジョン入り口に着くと、既に多くの関係者や、これから入るのであろう冒険者が集まっていた。

 時間になり、ちょっとしたセレモニーが行われ、第一陣の冒険者がダンジョンに挑んで行った。昨日の今日でよくもまあ集まったと感心した。まずは6パーティーが挑んで行き、当夜達は笑顔で送り出すのだった。
 育成ダンジョンの事は遠からず近隣諸国に伝わるだろう。

 当夜達はマスタールームに入り、備え付けのモニターで冒険者の同様子をを見ていた。
 何故かモニターがあるのだ。
 順調に進んでいるようで、お宝箱には魔石が適時入ってきている。甘々の最低の難易度設定だからドロップされるのは微々たるものだが、皆で見いっていた。

 ふとコンソールを見ていると面白い設定を発見した。ペナルティーの設定だ。
 ダンジョン内で他のパーティーの冒険者から盗みをはたらいたり、暴力を振るった場合等のだ。勿論パーティー内の事であったり、勿論強姦も含まれる。勿論犯罪をやられている方がそう思うのと、犯罪を犯している側がそうしている認識でもアウトにした。これは睡眠強盗や強姦を想定している。

 想定はけしからん事をする奴だからどうしようかと皆に相談すると「裸にしちゃえ!」「ダンジョンから矯正排出」矯正?って何?「強烈な匂い発生」「モンスターを呼び寄せるフェロモン発生させるのは?」等意見が出た。当夜は決断した。死亡者と同じ扱いにする。つまり裸にしちゃえを採用した。

 そういった設定をした事は敢えて公表しない。口コミで広がる方が良いのと、悪い事をする奴らは身を持って経験してもらうに限ると当夜は皆に説明していた。

 ある程度堪能したので、屋敷の建設現場をちらっと見てから帰宅の途に付いたのだった。既に更地になっていて基礎工事の準備に入っていて驚いていた。
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