41 / 135
第2章
会食
しおりを挟む
食堂に入るとメイドさんに席へ案内される。既に皆がいて当夜達待ちだった。
今回は王を始め、王妃、皇太子、王女達、その子供達もいて賑やかだった。本来の席順を無視されており、王の隣に王妃、その周りに領主夫妻と、当夜達と、ギルドマスター、そこから王族だった。ゲストと近くで話をしたいという王の希望の席次となった。レグナスとアモネスの間に座った彼女達と歳の近い綺麗な女性が、早速アモネスと仲良く話し込んでいた。
国王「おお、よく来たな。ピストよ。もっとこまめに顔を出しにこんか!」
領主ピスト「ハハハ。叔父上お久し振りです。暫く顔を出さず申し訳ありませんでした」
国王「今日はまたえらい綺麗どころをを連れてきておるのう。彼がそうか?」
領主改めピストは頷き、当夜に自己紹介を促してきたのだが、しかしピストは忘れている事が有った。今まさに気が付き、少しオロオロし始めた。そう、どんな挨拶をするべきか伝えていなかったのだ。
当夜はお辞儀をして営業スマイルだ。向こうで女の子達に向けていたイケメンチックな笑顔だ
当夜「お初にお目にかかります。冒険者パーティー蒼き炎のリーダーをしております当夜と申します。異世界からの放浪者で、冒険者ランクはSで御座います。以後お見知り置きを。そして同じくSランクのルナ、Aランクの三人娘で手前からシャクラ、レグナス、アモネスに御座います。何分彼女達は田舎の出の為、テーブルマナー等が身についておりませんので、ご容赦願います」
国王「ほう、これは驚いたな。異世界からの訪問者というのはさておき、冒険者は得てして無作法者が多いが、当夜殿は儂の前でも物怖じせず、礼儀正しいのう。彼女達は主の奥方か?」
当夜「いえ、まだ結婚しておりませんが、いずれは娶る予定です。しかし、いかんせんルナはともかく、この三人はまだ15歳です。結婚するのはまだ先ですね。因みに私のいた世界では、18歳からじゃないと当人同士で結婚できず、女性は16歳であれば、親の同意があれば結婚できます。今は色々世界を見させて、見聞を広げさせてあげたいと思っております。また、今現在私の体は障害を抱えており、夜の営みを行う事が叶いませぬ。すなわち子をなす事が出来ず、今は体を治す算段をしている最中でございます」
当夜の告白に周りの女性達が驚いていた。そうこうしていると食事が来たが、本来温かい筈の料理が冷めていて当夜は困惑した。
フルコースで先ずは前菜だ!
当夜は当たり前のようにナイフとフォークを使うが、シャクラが普通に食べている以外は食事の有様は悲劇だった。
食べながらダンジョンについての報告をピストが行い、ギルドマスターと当夜が補足を入れていく。
当夜は国王にえらく気に入られてしまい、孫娘を連れ帰れとも言われてしまった。16歳のちょい幼さがあるが、超絶美人で当人も満更じゃないようだが、王妃や父親の王子の反対で却下。金髪のお尻まで届く見事なロングヘア。背丈は155cm位ですらっとしているが、スタイルもアモネスと良い勝負が出来そうだ。そう、モデルさんみたいなのだ。胸はアモネスより少し大きそうで、シャクラとキャラが被りそうだった。おっとりとして優しそうだが気品と聡明さを感じる。但し、少しだけ違和感を感じていた。周りのお姫様と少しだけ雰囲気が違ったのだった。当夜は思う『いる所にはいるんだな。所謂別世界の人間ってやつだよな。おしゃれそうだから、ひょっとするとアモネスの良い友達くらいにならなれるかな』
等と当夜は感じていたが、返答をしないとまずい。
一応当夜がこの令嬢の心に傷が付かない配慮をして答える
当夜「かなりの美人さんで穏やかな淑女とお見受けするかなり魅力的なレディーですね。私の体が正常ならば土下座して娶らせてくださいと懇願する所ではございますが、子をなせない私には尊い血筋を残せませんので、泣く泣く辞退をせざるを得ません。申し訳ございません」
それで、一旦この話が終わり、ダンジョン運営についての話になった。
サブマスターを二人設定出来ると伝え、件のお嬢様と、ギルドのサブマスターが選任された。
彼女はケイトという。
食事が終わり、早速ケイトに設定をする。嬉々として当夜にボディータッチを繰り返し、シャクラがわなわな震えているのがわかる。
コアを出し、当夜が恭しくケイトの手を取り、その細い手の甲にキスをした。良くある女性に対する優雅な挨拶だ。そして手をコアに触れさせて、
「サブマスター設定」
そう唱えると一瞬ケイトの体が光り、当夜の手に小さいコアが出現した。
予め断りを入れてからナイフを取り出し、当夜は自らの手の掌を少しだけ切る。そしてケイトも同じように切る。驚いた事にケイトは眉一つ動かさなかった。
手の掌から血が出ている状態で、小さいコアを挟む形で当夜はケイトの手を握る。二人で触ると血が混ざって、コアが光り登録が完成した。
すかさず心でヒールを唱えると傷はすーっと消えていき、皆が驚いていた。
無詠唱は国宝レベルだったのだ。アもネス達も規格外とは思っていたが、まさか国宝扱いとは知らなかった。
皆の目の色が変わったのだが当夜達は気がつかなかった。
後日ダンジョンの追加調査の後、ダンジョンの存在が正式発表になるという。
この後、先程反対していた面々が賛成に回った事を知るのはまだ先だ。当夜は、首をひねっていた『そういえばケイトの父親は見覚えがあるのだけど思い出せない』
コアにクリーンを掛けてから小さいコアをケイトに渡して、後日使い方を説明する事になった。数日のうちに当夜達の家に来るそうだ。城に呼ぶと面倒なので、アモネス達の友達という事にして、友達に会いに行く事にする事になった。
一部の家臣に面倒臭い奴がいるそうでその対策という。しかしケイトにダンジョンの事を教えるのはもっと早くなるのだが・・・
そうして今日はお開きとなり、明日は指名依頼でピスト夫婦をウツロの街へ護衛する事となった。ついでに土地の購入の打ち合わせだ。因みにケイト嬢も同行だったりして明日驚く事になるのだった。
今回は王を始め、王妃、皇太子、王女達、その子供達もいて賑やかだった。本来の席順を無視されており、王の隣に王妃、その周りに領主夫妻と、当夜達と、ギルドマスター、そこから王族だった。ゲストと近くで話をしたいという王の希望の席次となった。レグナスとアモネスの間に座った彼女達と歳の近い綺麗な女性が、早速アモネスと仲良く話し込んでいた。
国王「おお、よく来たな。ピストよ。もっとこまめに顔を出しにこんか!」
領主ピスト「ハハハ。叔父上お久し振りです。暫く顔を出さず申し訳ありませんでした」
国王「今日はまたえらい綺麗どころをを連れてきておるのう。彼がそうか?」
領主改めピストは頷き、当夜に自己紹介を促してきたのだが、しかしピストは忘れている事が有った。今まさに気が付き、少しオロオロし始めた。そう、どんな挨拶をするべきか伝えていなかったのだ。
当夜はお辞儀をして営業スマイルだ。向こうで女の子達に向けていたイケメンチックな笑顔だ
当夜「お初にお目にかかります。冒険者パーティー蒼き炎のリーダーをしております当夜と申します。異世界からの放浪者で、冒険者ランクはSで御座います。以後お見知り置きを。そして同じくSランクのルナ、Aランクの三人娘で手前からシャクラ、レグナス、アモネスに御座います。何分彼女達は田舎の出の為、テーブルマナー等が身についておりませんので、ご容赦願います」
国王「ほう、これは驚いたな。異世界からの訪問者というのはさておき、冒険者は得てして無作法者が多いが、当夜殿は儂の前でも物怖じせず、礼儀正しいのう。彼女達は主の奥方か?」
当夜「いえ、まだ結婚しておりませんが、いずれは娶る予定です。しかし、いかんせんルナはともかく、この三人はまだ15歳です。結婚するのはまだ先ですね。因みに私のいた世界では、18歳からじゃないと当人同士で結婚できず、女性は16歳であれば、親の同意があれば結婚できます。今は色々世界を見させて、見聞を広げさせてあげたいと思っております。また、今現在私の体は障害を抱えており、夜の営みを行う事が叶いませぬ。すなわち子をなす事が出来ず、今は体を治す算段をしている最中でございます」
当夜の告白に周りの女性達が驚いていた。そうこうしていると食事が来たが、本来温かい筈の料理が冷めていて当夜は困惑した。
フルコースで先ずは前菜だ!
当夜は当たり前のようにナイフとフォークを使うが、シャクラが普通に食べている以外は食事の有様は悲劇だった。
食べながらダンジョンについての報告をピストが行い、ギルドマスターと当夜が補足を入れていく。
当夜は国王にえらく気に入られてしまい、孫娘を連れ帰れとも言われてしまった。16歳のちょい幼さがあるが、超絶美人で当人も満更じゃないようだが、王妃や父親の王子の反対で却下。金髪のお尻まで届く見事なロングヘア。背丈は155cm位ですらっとしているが、スタイルもアモネスと良い勝負が出来そうだ。そう、モデルさんみたいなのだ。胸はアモネスより少し大きそうで、シャクラとキャラが被りそうだった。おっとりとして優しそうだが気品と聡明さを感じる。但し、少しだけ違和感を感じていた。周りのお姫様と少しだけ雰囲気が違ったのだった。当夜は思う『いる所にはいるんだな。所謂別世界の人間ってやつだよな。おしゃれそうだから、ひょっとするとアモネスの良い友達くらいにならなれるかな』
等と当夜は感じていたが、返答をしないとまずい。
一応当夜がこの令嬢の心に傷が付かない配慮をして答える
当夜「かなりの美人さんで穏やかな淑女とお見受けするかなり魅力的なレディーですね。私の体が正常ならば土下座して娶らせてくださいと懇願する所ではございますが、子をなせない私には尊い血筋を残せませんので、泣く泣く辞退をせざるを得ません。申し訳ございません」
それで、一旦この話が終わり、ダンジョン運営についての話になった。
サブマスターを二人設定出来ると伝え、件のお嬢様と、ギルドのサブマスターが選任された。
彼女はケイトという。
食事が終わり、早速ケイトに設定をする。嬉々として当夜にボディータッチを繰り返し、シャクラがわなわな震えているのがわかる。
コアを出し、当夜が恭しくケイトの手を取り、その細い手の甲にキスをした。良くある女性に対する優雅な挨拶だ。そして手をコアに触れさせて、
「サブマスター設定」
そう唱えると一瞬ケイトの体が光り、当夜の手に小さいコアが出現した。
予め断りを入れてからナイフを取り出し、当夜は自らの手の掌を少しだけ切る。そしてケイトも同じように切る。驚いた事にケイトは眉一つ動かさなかった。
手の掌から血が出ている状態で、小さいコアを挟む形で当夜はケイトの手を握る。二人で触ると血が混ざって、コアが光り登録が完成した。
すかさず心でヒールを唱えると傷はすーっと消えていき、皆が驚いていた。
無詠唱は国宝レベルだったのだ。アもネス達も規格外とは思っていたが、まさか国宝扱いとは知らなかった。
皆の目の色が変わったのだが当夜達は気がつかなかった。
後日ダンジョンの追加調査の後、ダンジョンの存在が正式発表になるという。
この後、先程反対していた面々が賛成に回った事を知るのはまだ先だ。当夜は、首をひねっていた『そういえばケイトの父親は見覚えがあるのだけど思い出せない』
コアにクリーンを掛けてから小さいコアをケイトに渡して、後日使い方を説明する事になった。数日のうちに当夜達の家に来るそうだ。城に呼ぶと面倒なので、アモネス達の友達という事にして、友達に会いに行く事にする事になった。
一部の家臣に面倒臭い奴がいるそうでその対策という。しかしケイトにダンジョンの事を教えるのはもっと早くなるのだが・・・
そうして今日はお開きとなり、明日は指名依頼でピスト夫婦をウツロの街へ護衛する事となった。ついでに土地の購入の打ち合わせだ。因みにケイト嬢も同行だったりして明日驚く事になるのだった。
1
お気に入りに追加
122
あなたにおすすめの小説
異世界でぺったんこさん!〜無限収納5段階活用で無双する〜
KeyBow
ファンタジー
間もなく50歳になる銀行マンのおっさんは、高校生達の異世界召喚に巻き込まれた。
何故か若返り、他の召喚者と同じ高校生位の年齢になっていた。
召喚したのは、魔王を討ち滅ぼす為だと伝えられる。自分で2つのスキルを選ぶ事が出来ると言われ、おっさんが選んだのは無限収納と飛翔!
しかし召喚した者達はスキルを制御する為の装飾品と偽り、隷属の首輪を装着しようとしていた・・・
いち早くその嘘に気が付いたおっさんが1人の少女を連れて逃亡を図る。
その後おっさんは無限収納の5段階活用で無双する!・・・はずだ。
上空に飛び、そこから大きな岩を落として押しつぶす。やがて救った少女は口癖のように言う。
またぺったんこですか?・・・
俺は善人にはなれない
気衒い
ファンタジー
とある過去を持つ青年が異世界へ。しかし、神様が転生させてくれた訳でも誰かが王城に召喚した訳でもない。気が付いたら、森の中にいたという状況だった。その後、青年は優秀なステータスと珍しい固有スキルを武器に異世界を渡り歩いていく。そして、道中で沢山の者と出会い、様々な経験をした青年の周りにはいつしか多くの仲間達が集っていた。これはそんな青年が異世界で誰も成し得なかった偉業を達成する物語。
フリーター転生。公爵家に転生したけど継承権が低い件。精霊の加護(チート)を得たので、努力と知識と根性で公爵家当主へと成り上がる
SOU 5月17日10作同時連載開始❗❗
ファンタジー
400倍の魔力ってマジ!?魔力が多すぎて範囲攻撃魔法だけとか縛りでしょ
25歳子供部屋在住。彼女なし=年齢のフリーター・バンドマンはある日理不尽にも、バンドリーダでボーカルからクビを宣告され、反論を述べる間もなくガッチャ切りされそんな失意のか、理不尽に言い渡された残業中に急死してしまう。
目が覚めると俺は広大な領地を有するノーフォーク公爵家の長男の息子ユーサー・フォン・ハワードに転生していた。
ユーサーは一度目の人生の漠然とした目標であった『有名になりたい』他人から好かれ、知られる何者かになりたかった。と言う目標を再認識し、二度目の生を悔いの無いように、全力で生きる事を誓うのであった。
しかし、俺が公爵になるためには父の兄弟である次男、三男の息子。つまり従妹達と争う事になってしまい。
ユーサーは富国強兵を掲げ、先ずは小さな事から始めるのであった。
そんな主人公のゆったり成長期!!
俺だけレベルアップできる件~ゴミスキル【上昇】のせいで実家を追放されたが、レベルアップできる俺は世界最強に。今更土下座したところでもう遅い〜
平山和人
ファンタジー
賢者の一族に産まれたカイトは幼いころから神童と呼ばれ、周囲の期待を一心に集めていたが、15歳の成人の儀で【上昇】というスキルを授けられた。
『物質を少しだけ浮かせる』だけのゴミスキルだと、家族からも見放され、カイトは家を追放されることになった。
途方にくれるカイトは偶然、【上昇】の真の力に気づく。それは産まれた時から決まり、不変であるレベルを上げることができるスキルであったのだ。
この世界で唯一、レベルアップできるようになったカイトは、モンスターを倒し、ステータスを上げていく。
その結果、カイトは世界中に名を轟かす世界最強の冒険者となった。
一方、カイトの家族は彼の活躍を耳にしてカイトを追放したことを後悔するのであった。
おっさんの異世界建国記
なつめ猫
ファンタジー
中年冒険者エイジは、10年間異世界で暮らしていたが、仲間に裏切られ怪我をしてしまい膝の故障により、パーティを追放されてしまう。さらに冒険者ギルドから任された辺境開拓も依頼内容とは違っていたのであった。現地で、何気なく保護した獣人の美少女と幼女から頼られたエイジは、村を作り発展させていく。
ハズレ職業のテイマーは【強奪】スキルで無双する〜最弱の職業とバカにされたテイマーは魔物のスキルを自分のものにできる最強の職業でした〜
平山和人
ファンタジー
Sランクパーティー【黄金の獅子王】に所属するテイマーのカイトは役立たずを理由にパーティーから追放される。
途方に暮れるカイトであったが、伝説の神獣であるフェンリルと遭遇したことで、テイムした魔物の能力を自分のものに出来る力に目覚める。
さらにカイトは100年に一度しか産まれないゴッドテイマーであることが判明し、フェンリルを始めとする神獣を従える存在となる。
魔物のスキルを吸収しまくってカイトはやがて最強のテイマーとして世界中に名を轟かせていくことになる。
一方、カイトを追放した【黄金の獅子王】はカイトを失ったことで没落の道を歩み、パーティーを解散することになった。
迷い人 ~異世界で成り上がる。大器晩成型とは知らずに無難な商人になっちゃった。~
飛燕 つばさ
ファンタジー
孤独な中年、坂本零。ある日、彼は目を覚ますと、まったく知らない異世界に立っていた。彼は現地の兵士たちに捕まり、不審人物とされて牢獄に投獄されてしまう。
彼は異世界から迷い込んだ『迷い人』と呼ばれる存在だと告げられる。その『迷い人』には、世界を救う勇者としての可能性も、世界を滅ぼす魔王としての可能性も秘められているそうだ。しかし、零は自分がそんな使命を担う存在だと受け入れることができなかった。
独房から零を救ったのは、昔この世界を救った勇者の末裔である老婆だった。老婆は零の力を探るが、彼は戦闘や魔法に関する特別な力を持っていなかった。零はそのことに絶望するが、自身の日本での知識を駆使し、『商人』として新たな一歩を踏み出す決意をする…。
この物語は、異世界に迷い込んだ日本のサラリーマンが主人公です。彼は潜在的に秘められた能力に気づかずに、無難な商人を選びます。次々に目覚める力でこの世界に起こる問題を解決していく姿を描いていきます。
※当作品は、過去に私が創作した作品『異世界で商人になっちゃった。』を一から徹底的に文章校正し、新たな作品として再構築したものです。文章表現だけでなく、ストーリー展開の修正や、新ストーリーの追加、新キャラクターの登場など、変更点が多くございます。
転生したら脳筋魔法使い男爵の子供だった。見渡す限り荒野の領地でスローライフを目指します。
克全
ファンタジー
「第3回次世代ファンタジーカップ」参加作。面白いと感じましたらお気に入り登録と感想をくださると作者の励みになります!
辺境も辺境、水一滴手に入れるのも大変なマクネイア男爵家生まれた待望の男子には、誰にも言えない秘密があった。それは前世の記憶がある事だった。姉四人に続いてようやく生まれた嫡男フェルディナンドは、この世界の常識だった『魔法の才能は遺伝しない』を覆す存在だった。だが、五〇年戦争で大活躍したマクネイア男爵インマヌエルは、敵対していた旧教徒から怨敵扱いされ、味方だった新教徒達からも畏れられ、炎竜が砂漠にしてしまったと言う伝説がある地に押し込められたいた。そんな父親達を救うべく、前世の知識と魔法を駆使するのだった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる