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第3章

第230話 風邪を引いた

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 寝込んだ。
 今回は風邪をひいてしまい、意識を取り戻すと今まで感じた事のない悪寒と吐き気に襲われていた。

 俺がおえっ!となると慌てたメイドが、スカートをたくし上げながら俺に近付いてきた。

 俺はそのメイドのお腹にリバースした。
 誰かがその状況で背中を擦ってくれた。

 タライを持った者とそのメイドは入れ替わり、駆け付けた他のメイドとスカートを持ちながら部屋を出ていった。

 水を渡されうがいをする。
 肩を貸してもらい洗面台に行き、顔を洗ったり口を濯ぐ。

 部屋に戻ると漸くまともに話す事が出来るようになった。

「すまない。さっきのメイドに悪い事をした。気持ち悪いだろうに、どうしてあそこまで出来た?スカートで俺の嘔吐物を受け止めたろ?」

「メイドの努めですからお気になさらず」

「駄目だ。使用人とはいえ、仕事範囲を超えている。お礼をしたい。風呂に入れてやってくれ」

「それですが、歩けるなら奥様方に嫌われる前にお風呂に行く事をお勧めしますわ」

「臭うのか?はっきりと言ってくれ」

「はい。物凄く臭いですわ。先程嘔吐したからだと思います」

 俺は使用人とは言え、女から臭いと言われた事によりショックを受け、フラフラとなりながらも風呂に行く。

 俺は本来メイドが風呂に入ってくるのを良しとしないが、フラフラとしていたのもありメイドに裸にされ体を洗われる。

 そして息子を洗われ、理性が飛び、ついにメイドをお手付きしちゃいました!
 ってしとらんわ!

 いつの間にかメイド姿のみっちゃん達がおり俺を煽っていた。
 洗ってもらったけど、お手付き希望のメイドさんにご奉仕をされ掛けたけど、誰が仕掛けたのか?

 でも確かに、臭かった自覚はある。

 落ち着かないので、途中からメイドをシャットアウトしてアイリーンとシャルルに挟まれて湯船に浸かっていた。

 俺を1人にさせられないからと、メイドと入れ替わって入って来たようで、俺は1人になる事を許されないようだ。

 風呂場は聖域だ。
 性域と言わせたくない。
 真面目に疲れを癒やす場だ。
 風呂を入った後、寒気がまだするのでベッドに横になる。
 変な事が起こるのは俺の幻聴か?
 
 俺はずっと休みなしに働いてきた。
 そんな俺に休めと誰かが言ったのだろうか?

 今後の事を考えていたが、アイリーンに渡された解熱剤を飲み、再び眠りに落ちた。

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