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第3章
第211話 やってしまう所だった
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俺は寝起きに俺を抱きしめているエンピリアルを求め、上半身の服を剥ぎ取った。しかし、エンピアルが俺の求めに応じてくれなかった。
これまでは俺が求めたら受け入れてくれたのではなく、自ら求めてきた。
しかし、感情の起伏が出てきたからか、ひょっとして反抗期か?
俺が悲しそうにしてそんなバカな事を考えていると、エンピアルは優しく話してくれた。
「今降下中ですの。ですからこのままだと皆の前で私達が愛し合っている様を衆人監修の元にさらけ出してしまう事になるのですが、よろしいのですか?私は恥ずかしいですが、レオン様が希望されるなら頑張ります」
とんでもない事を言われハッとなる。慌ててエンピアルに剥ぎ取った服を着させ、服のシワ等を直していき。そして完璧な状態にした時に下降が終わり、その途端に繭が霧散していった。
危なかった。俺はともかく愛するエンピアルの裸体を公然に晒すところだった。これは絶対にだめだ。
そして屋敷の庭に着いた途端、ファンファーレが鳴り響く・・・なんでや?
訳が分からなかったが、よく見ると目的地である屋敷の中庭にいるのは間違いない。
だが、俺達の周りに少し距離を置いて騎士団達が取り囲み、そして屋敷へ続く通路を確保している状態だ。
だが、何故そのような状態かと言うと群衆が押し寄せていたからだ。そしてイデアさんはフリオールを伴って近付いてきた。
「中でお話をしましょう。今は群衆に手を振りながらお屋敷にお入りください」
そう言われ騎士の先導の元、手を振りながら屋敷に入る。イデアさんはぼそっという。
「どこで漏れたのかしらね?」
俺はアンタが弟子に不用意に話し、口止めしなかったんじゃないのか?と突っ込みたかった。
この人はたまにやらかすそうだ。
俺はまだ意識を取り戻しただけで、タウンドリフトの影響から脱却した訳ではない。
俺は半ば飛翔を使いながら歩いていたので、周りからは足取りが軽く見えただろうが、実はフラフラである。
玄関を入った途端に俺は崩れ落ち、ニーナにお姫様抱っこの形で受け止められた。
そして抱きかかえられたまま部屋に運ばれベッドに寝かされた。
抵抗しようとしたが、力が入らない。
まだ意識のあるうちに大事な事だけは伝えられた。
隣国に向かったイデアさんの弟子は無事に高校生を連れてクマーシャルに来ているといい、これでこの世界に来た高校生達は全員揃った。
俺はそれを聞いて大いに安堵したものだ。
この目で見た訳ではないが、俺に対し嘘をついていないというのはシャルルの顔を見ればわかる。
それに嘘をつくとは思えない。
そして俺は一時的に目が覚めていただけであり、再び眠りに落ちるのであった。
これまでは俺が求めたら受け入れてくれたのではなく、自ら求めてきた。
しかし、感情の起伏が出てきたからか、ひょっとして反抗期か?
俺が悲しそうにしてそんなバカな事を考えていると、エンピアルは優しく話してくれた。
「今降下中ですの。ですからこのままだと皆の前で私達が愛し合っている様を衆人監修の元にさらけ出してしまう事になるのですが、よろしいのですか?私は恥ずかしいですが、レオン様が希望されるなら頑張ります」
とんでもない事を言われハッとなる。慌ててエンピアルに剥ぎ取った服を着させ、服のシワ等を直していき。そして完璧な状態にした時に下降が終わり、その途端に繭が霧散していった。
危なかった。俺はともかく愛するエンピアルの裸体を公然に晒すところだった。これは絶対にだめだ。
そして屋敷の庭に着いた途端、ファンファーレが鳴り響く・・・なんでや?
訳が分からなかったが、よく見ると目的地である屋敷の中庭にいるのは間違いない。
だが、俺達の周りに少し距離を置いて騎士団達が取り囲み、そして屋敷へ続く通路を確保している状態だ。
だが、何故そのような状態かと言うと群衆が押し寄せていたからだ。そしてイデアさんはフリオールを伴って近付いてきた。
「中でお話をしましょう。今は群衆に手を振りながらお屋敷にお入りください」
そう言われ騎士の先導の元、手を振りながら屋敷に入る。イデアさんはぼそっという。
「どこで漏れたのかしらね?」
俺はアンタが弟子に不用意に話し、口止めしなかったんじゃないのか?と突っ込みたかった。
この人はたまにやらかすそうだ。
俺はまだ意識を取り戻しただけで、タウンドリフトの影響から脱却した訳ではない。
俺は半ば飛翔を使いながら歩いていたので、周りからは足取りが軽く見えただろうが、実はフラフラである。
玄関を入った途端に俺は崩れ落ち、ニーナにお姫様抱っこの形で受け止められた。
そして抱きかかえられたまま部屋に運ばれベッドに寝かされた。
抵抗しようとしたが、力が入らない。
まだ意識のあるうちに大事な事だけは伝えられた。
隣国に向かったイデアさんの弟子は無事に高校生を連れてクマーシャルに来ているといい、これでこの世界に来た高校生達は全員揃った。
俺はそれを聞いて大いに安堵したものだ。
この目で見た訳ではないが、俺に対し嘘をついていないというのはシャルルの顔を見ればわかる。
それに嘘をつくとは思えない。
そして俺は一時的に目が覚めていただけであり、再び眠りに落ちるのであった。
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