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第3章

第204話 陰鬱な作業

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 適材適所にパーティーメンバーを振り分け、各々得意な事や俺が求めた事、特に能力を発揮して貰っていた。

 しかし俺はフラフラだった。

 アイリーンは余裕が出来ると食料や救助に必要な道具、毛布、運動会で見るようなテントをぽちり、みっちゃんを含めた高校生達が設営したり、アイリーンがポチった物の使い方を現地人に教えていた。

 俺は瓦礫に埋まった人の救助だ。
 アイリーンに大量に旗をポチって貰い、1度確認した家には旗を立て、無駄を省いた。

 可哀想だが、死体はそのままだ。
 瓦礫を収納に入れる時に死体の選別が出来ず、瓦礫扱いになっていた。

 これに関しては後に兵士達により撤去だ。

 200を超える建物が完全に崩壊し、1000近くの建物に大なり小なりの被害が出た。
 俺が回復士達に魔力を分け与えている時に被害状況をシャルルが話してきた。

 回復士達も最初はキスでの魔力譲渡に戸惑っていたが、手を繋いでの譲渡より変換効率が良いのと、左胸に手を当てている。
 心臓に近い所に手を触れると時間短縮になるからだ。

 やっている事は約得だが、初老の女や美しくない女にもそうしており、どちらかというと俺の心はダメージを負う。
 ニーナのような美人は見習い神官のお姉チャンだけだった。

 俺達の飯はアイリーンがポチったおにぎりやサンドイッチだ。
 袋は外して貰ったが、夕方辺りから俺はベッドに横になり、魔力譲渡をする者が来ると半身を起こすのと、ありったけのポーションを俺も飲み始めた。

 何とか0時頃に治療を終え、その日は泥のように眠った。

 朝起きたらxxと朝チュンだったような事もなく、力尽きたニーナがベッドに倒れ込んでおり、彼女を抱きまくらにしていた位だ。
 そこにエロスはない。
 分かっているのは、こういう時は魔力持ち同士が抱き合って寝ると多少だが、魔力の回復が早くなるが、数%と微妙だ。

 朝早くから俺達は活動を再開した。
 関係者から話を聞くと、城の設計者はアーリバンと同じで、同じ設計図を元に作ったらしい。
 なるほどとなり、俺はアーリバンの城を出す。

 するとあら不思議、壊れた城が復活!

 それと町の広間を囲い、そこにこの国の城を出す。
 盛大な音を立て、城は崩れ去り瓦礫の山が残った。

 人海戦術で瓦礫を退けていき、時折俺が瓦礫の山を収納に入れて、町の外に捨てていく。
 幸い金庫は歪んでいたが健在だったから俺が新たな城に運び入れる。
 宝物庫の中も掘り出せたのと、目録も見つかった。

 生き残った政治に強い者は城にて陣頭指揮を取る者の一員に。
 俺は運び屋だ。
 幸い国の印や王冠は発見され、鍛冶屋を呼んで修復となる。

 今日は回復士達の半分は、被害の大きかったエリアに別れ臨時の治療所を作ったりと復興に向けて動く。

 死者1500名、怪我人5000名程と甚大な被害を出していた。
 死体は2日後に燃やす事になった。
 それ以上は腐って疫病が蔓延するからだ。
 今は謁見の間に並べ、身元の確認をしたり、行方不明者の家族が死体を確認しに来るので、可能な限り綺麗に血や汚れを取り、顔だけは治しておくのであった。
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