異世界でぺったんこさん!〜無限収納5段階活用で無双する〜

KeyBow

文字の大きさ
上 下
151 / 241
第2章

第151話 スキル制御5段階目

しおりを挟む
 俺は悶々としながら講習を受けていた。
 昨夜抱かされた、いや、懇願して抱かせてもらった女の柔肌の事が頭から離れない。

 無性に女を抱きたい!

 今はそれしか考えられなかった。
 自分でもおかしいと思う。
 公爵の所で最初の女を抱かされた時は、多少なりとも抵抗したが、高校生達を救うにはこれしかないと公爵に力説され、1晩で一般人の年収相当の金を払い、4人の女を手配していた。

 1人につきボーナス全部を注ぎ込むような高級娼婦だ。
 毎回病気を回避する高級ポーションを飲んでおり、性病には罹らないのだが、そのポーションが高いのだ。その店の女絡みでこれまで誰1人として性病を患っていないという。

 俺が倫理観やアイリーン達、亡くなった妻に申し訳ないと躊躇していたが、公爵は俺が高級とはいえ娼婦を抱くのを躊躇しているのは病気が怖いと思ったらしい。

 高校生達を救わなければと説得されて、渋々と1人目を抱いてからは、公爵のいうには盛の付いたサルの如く激しかったらしい。

 1人目を抱いてからは何かがプッツンと切れたような気がし、調子に乗り色々な体位を伝授・・・コホン。

 前日も公爵に48手を教えねば!とまた抱かせてもらう事を言おうと。
 アイリーン達には高校生達を救うためだと言い訳が出来るし。
 何せアイリーンは結婚するまでやらせてくれない。

 あの胸に早くしゃぶりつき、俺の色に染めたい!
 そんな事を考えていた。

 そんな中、我慢出来ずに、午前の講習が終わる直前にアイリーンの太腿を触っていた。

 流石にアイリーンも俺の様子がおかしいと思い、セレネに見張りをさせシャルルと女子トイレに俺を連れ込んだ。

「積極的だね。君の方から誘ってくるなんて。2人相手にトイレでやるのか!くくく!可愛がって・・・」

 パチーン!
 俺の右手がアイリーンの胸を触った瞬間、アイリーンから強烈な平手打ちが入った。

「何やっているんですか!正気に戻ってください!スキルに侵食されているってなっていますよ!もう4段階目を取って大丈夫なんじゃなかったんですか?」

 俺ははっとなり手を引っ込める。
 頭の靄が消えたような感じだが、俺がしていた事ははっきりと記憶にあるが、何故そうしたかは分からない。

「何でスキルの侵食って分かるの?」

「おかしいと思ったんです。奥さんに操を捧げていたのに、急に変態さんになったから何かあるの?と思ったんです。それで栃郎を鑑定したら精神異常となっていたんです。殴ればスキルを使わなければ正常みたいですけど」

 俺ははっとなり慌ててスキル制御を見直す。

 1 スキルについて2つまで攻撃性を抑える。但し性的欲求が高くなるのは対象外 
 3  スキル2つまでの完全制御
 5  スキル4つまでの攻撃性を抑える。但し性的欲求が高くなるのは対象外
 10 スキル4つまでの完全制御
 20  特別スキルを含め完全制御

 前回見た時はなかった項目の表示がある。

 20  特別スキルを含め完全制御

 心当たりがなくはない。
 新たに取得出来るスキルは、表示されるのは条件を満たしているスキルだけのはずだ。

 つまり4段階目を取得して初めて見えるのだ。

 俺が呟いていたのでアイリーンも分かったようだ。

 どうやら俺のスキルは特別スキルが混じっているようだ。

「すまない。条件を満たした後にスキルチェックをしていなかったようだ。俺のレベルを40に上げてスキル制御の5段階目を取らないといけないようだ。暫くは俺がおかしいと思ったら殴って欲しい。その、ごめん」

 俺は急激にやらかした感に苛まされた。

「仕方がないよ。皆を逃すために取ったスキルの影響でしょ?でもどうするの?」

「うん。明日からの5日間のパワーレベリングを強い魔物のいる所でやらないとだな。自分でいうのも何だけど、己を抑えられなくなっているから時間があまり無いと思う。気が付いたらアイリーンを犯しているなんて状況になり兼ねないから」

「うん。分かったわ。私から皆に伝えるね。その、もし私を襲ったら正式に妻にしてもらうだけだからいつでも待っているわ。でも、初めては正気の時が嬉しいの」

 俺は考え事をしていて、皆に伝えるねの後を聞きそびれていたが、アイリーンに引っ張られて皆の所に行き、取り敢えず昼を食べに行く。
 何故かコナリスとイリーデ達のパーティー員を含めゾロゾロとシャルルが予約した店での昼食だ。

 そこでアイリーンが顛末を話し、俺の奇行はスキルにより精神が侵されている影響だからと、本来は亡くなった妻に操を立てて、風俗にも行かない性質と話していた。

 コナリスからジト目をされるも、何とか男子全員がスキルの影響から公爵の変態行為に付き合う事に抵抗しなかったと理解したようだ。

 谷本君達も最初こそ抵抗していたが、1度女の体を触ると自制が効かなくなっていたなと思い出した。

 気不味かったが、さくらとコナリスが明日からのパワーレベリングについて、コナリスとイリーデを伴う事で不問にすると言われ、うんと言うしかなかった。

 そこからの会話も何を食べたのか分からなかったが、公爵からの接待時について、俺は己の中に秘めていた変態さんが目覚めたのではなく、スキルによる影響だったと理解し安堵した。

 それでも午後からの魔法の講習に集中するのだが、何とか魔法を自力で覚えたいものである。
しおりを挟む
感想 19

あなたにおすすめの小説

モブ高校生と愉快なカード達〜主人公は無自覚脱モブ&チート持ちだった!カードから美少女を召喚します!強いカード程1癖2癖もあり一筋縄ではない〜

KeyBow
ファンタジー
 1999年世界各地に隕石が落ち、その数年後に隕石が落ちた場所がラビリンス(迷宮)となり魔物が町に湧き出した。  各国の軍隊、日本も自衛隊によりラビリンスより外に出た魔物を駆逐した。  ラビリンスの中で魔物を倒すと稀にその個体の姿が写ったカードが落ちた。  その後、そのカードに血を掛けるとその魔物が召喚され使役できる事が判明した。  彼らは通称カーヴァント。  カーヴァントを使役する者は探索者と呼ばれた。  カーヴァントには1から10までのランクがあり、1は最弱、6で強者、7や8は最大戦力で鬼神とも呼ばれる強さだ。  しかし9と10は報告された事がない伝説級だ。  また、カードのランクはそのカードにいるカーヴァントを召喚するのに必要なコストに比例する。  探索者は各自そのラビリンスが持っているカーヴァントの召喚コスト内分しか召喚出来ない。  つまり沢山のカーヴァントを召喚したくてもコスト制限があり、強力なカーヴァントはコストが高い為に少数精鋭となる。  数を選ぶか質を選ぶかになるのだ。  月日が流れ、最初にラビリンスに入った者達の子供達が高校生〜大学生に。  彼らは二世と呼ばれ、例外なく特別な力を持っていた。  そんな中、ラビリンスに入った自衛隊員の息子である斗枡も高校生になり探索者となる。  勿論二世だ。  斗枡が持っている最大の能力はカード合成。  それは例えばゴブリンを10体合成すると10体分の力になるもカードのランクとコストは共に変わらない。  彼はその程度の認識だった。  実際は合成結果は最大でランク10の強さになるのだ。  単純な話ではないが、経験を積むとそのカーヴァントはより強力になるが、特筆すべきは合成元の生き残るカーヴァントのコストがそのままになる事だ。  つまりランク1(コスト1)の最弱扱いにも関わらず、実は伝説級であるランク10の強力な実力を持つカーヴァントを作れるチートだった。  また、探索者ギルドよりアドバイザーとして姉のような女性があてがわれる。  斗枡は平凡な容姿の為に己をモブだと思うも、周りはそうは見ず、クラスの底辺だと思っていたらトップとして周りを巻き込む事になる?  女子が自然と彼の取り巻きに!  彼はモブとしてモブではない高校生として生活を始める所から物語はスタートする。

最遅で最強のレベルアップ~経験値1000分の1の大器晩成型探索者は勤続10年目10度目のレベルアップで覚醒しました!~

ある中管理職
ファンタジー
 勤続10年目10度目のレベルアップ。  人よりも貰える経験値が極端に少なく、年に1回程度しかレベルアップしない32歳の主人公宮下要は10年掛かりようやくレベル10に到達した。  すると、ハズレスキル【大器晩成】が覚醒。  なんと1回のレベルアップのステータス上昇が通常の1000倍に。  チートスキル【ステータス上昇1000】を得た宮下はこれをきっかけに、今まで出会う事すら想像してこなかったモンスターを討伐。  探索者としての知名度や地位を一気に上げ、勤めていた店は討伐したレアモンスターの肉と素材の販売で大繁盛。  万年Fランクの【永遠の新米おじさん】と言われた宮下の成り上がり劇が今幕を開ける。

大工スキルを授かった貧乏貴族の養子の四男だけど、どうやら大工スキルは伝説の全能スキルだったようです

飼猫タマ
ファンタジー
田舎貴族の四男のヨナン・グラスホッパーは、貧乏貴族の養子。義理の兄弟達は、全員戦闘系のレアスキル持ちなのに、ヨナンだけ貴族では有り得ない生産スキルの大工スキル。まあ、養子だから仕方が無いんだけど。 だがしかし、タダの生産スキルだと思ってた大工スキルは、じつは超絶物凄いスキルだったのだ。その物凄スキルで、生産しまくって超絶金持ちに。そして、婚約者も出来て幸せ絶頂の時に嵌められて、人生ドン底に。だが、ヨナンは、有り得ない逆転の一手を持っていたのだ。しかも、その有り得ない一手を、本人が全く覚えてなかったのはお約束。 勿論、ヨナンを嵌めた奴らは、全員、ザマー百裂拳で100倍返し! そんなお話です。

俺は善人にはなれない

気衒い
ファンタジー
とある過去を持つ青年が異世界へ。しかし、神様が転生させてくれた訳でも誰かが王城に召喚した訳でもない。気が付いたら、森の中にいたという状況だった。その後、青年は優秀なステータスと珍しい固有スキルを武器に異世界を渡り歩いていく。そして、道中で沢山の者と出会い、様々な経験をした青年の周りにはいつしか多くの仲間達が集っていた。これはそんな青年が異世界で誰も成し得なかった偉業を達成する物語。

夢幻の錬金術師 ~【異空間収納】【錬金術】【鑑定】【スキル剥奪&付与】を兼ね備えたチートスキル【錬金工房】で最強の錬金術師として成り上がる~

青山 有
ファンタジー
女神の助手として異世界に召喚された厨二病少年・神薙拓光。 彼が手にしたユニークスキルは【錬金工房】。 ただでさえ、魔法があり魔物がはびこる危険な世界。そこを生産職の助手と巡るのかと、女神も頭を抱えたのだが……。 彼の持つ【錬金工房】は、レアスキルである【異空間収納】【錬金術】【鑑定】の上位互換機能を合わせ持ってるだけでなく、スキルの【剥奪】【付与】まで行えるという、女神の想像を遥かに超えたチートスキルだった。 これは一人の少年が異世界で伝説の錬金術師として成り上がっていく物語。 ※カクヨムにも投稿しています

異世界で穴掘ってます!

KeyBow
ファンタジー
修学旅行中のバスにいた筈が、異世界召喚にバスの全員が突如されてしまう。主人公の聡太が得たスキルは穴掘り。外れスキルとされ、屑の外れ者として抹殺されそうになるもしぶとく生き残り、救ってくれた少女と成り上がって行く。不遇といわれるギフトを駆使して日の目を見ようとする物語

巻き込まれ召喚されたおっさん、無能だと追放され冒険者として無双する

高鉢 健太
ファンタジー
とある県立高校の最寄り駅で勇者召喚に巻き込まれたおっさん。 手違い鑑定でスキルを間違われて無能と追放されたが冒険者ギルドで間違いに気付いて無双を始める。

チートがちと強すぎるが、異世界を満喫できればそれでいい

616號
ファンタジー
 不慮の事故に遭い異世界に転移した主人公アキトは、強さや魔法を思い通り設定できるチートを手に入れた。ダンジョンや迷宮などが数多く存在し、それに加えて異世界からの侵略も日常的にある世界でチートすぎる魔法を次々と編み出して、自由にそして気ままに生きていく冒険物語。

処理中です...