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第2章

第129話 セレネと朝チュン?

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 俺はエンピアルに肩を揺すられ目覚めた。

「レオン様?おはようございます。皆さんもう朝食を食べておりますわ。昨夜は随分お酒を飲まれたようですわね。お水をお持ちしましょうか?」

「頭がいたいんだ。悪いけどお水を頼むよ。それと今は食べられそうにないから、包んでもらうか皿ごと買っといて」

「畏まりました。すぐにお持ちしますね」

 エンピアルは文字通りすぐに戻ってきた。

 俺はガバっと起きると目を丸くしているエンピアルから渡されたコップの水を一気に飲み干した。

「あのう、その子は?昨夜はその子とお楽しみだったのですね。これは失礼しました」

 俺はあまり覚えていなかった。どうやら連れ込んだようだ。ついにやってしまった。
 猫耳でめっさ可愛いが、かなり幼い顔立ちで、胸も膨らみ掛け?と小さい。
 俺はロリコンではないが、酔っていてお構いなしだったのか?

「御主人様おはようなのだ!」

「ごめん。昨夜はかなり酔っていて覚えていないんだ。君は誰で何があった?」

「御主人様、覚えてないんか?御主人様はあたい身請けしたのだ!金貨200枚を払って買ったのだ!だからあたいの御主人様なのだ!勿論性奴隷だから性的なご奉仕も抜かりないのだ!」

 俺は真っ青だ。性奴隷を身請けした?

「俺は君とやっちゃったの?確かに朝チュンだ・・・」

「やるってエッチか?あたいはまだ生娘なのだ。頭痛い大丈夫か?痛いから、あたいを抱きまくらにしてすぐにいびきしてたのだ!」

 変な喋り方だな。だけど、この子とまだやっていないようだ。

 ステータスを見ると・・・
 セレネは14歳か。
 で、大事な所は・・・経験人数は0か。ほっ。セーフだ!!

 注)完全にアウトです

「そっか。俺はセレネに性的な事は求めないぞ。君は戦えるのか?」

「当たり前なのだ。ベットでお情けされてない時以外は、セレネ御主人様守るのだ!」

「レオン様、この子の種族はその身体能力の高さから近接戦闘の達人も多いのですよ。身請けなされたのなら、身辺警護を申し付ければ安心かと思いますわ」

「分かった。着替えたら少し休んでいるから、出発の準備が出来たら呼んでくれ。1号には俺とこの子、アイリーンとみっちゃん、2号にはエンピアル、ニーナ、シャルル、アウィンで」

「畏まりました。皆にはただの2日酔いと伝えておきますね。出発をお知らせする時間は遅目の方が良いですか?」

 セレネを意味ありげに見ている事から、これから1戦交える事を示唆したのだと分かる。

「この子は君の言っている意味では抱かないよ。だから早目で」

 するとエンピアルは意味ありげに微笑み、会釈して出ていった。
 俺はため息を付きつつ、この子セレネが着られそうな服を出した。
 何かの時に役に立つかもと、子供や小さい人が着られる服も収納に入れていた。
 屋敷に置き去りにされていた服だが、邪魔になるから収納に入れていただけという話もなくはない。

 彼女は年不相応なセクシーな服しか持っていない。というか、店で着ていた服のみで、今は宿屋の寝間着だ。
 今のところ体付きが年相応とロリっ子なので可哀想に思える位にぺったんこだ。
 そうか!この小説のぺったんことはセレネの胸の事か!と思える位にぺったんこだ。
 コホン。勿論違う。
 着替えようというと、その場で寝間着を脱ぎ捨てたので、俺はバンザイさせてワンピースを着せてやった。
 やはり反応しない程のぺったんこさんだ。

 出発の準備を終え馬車に行くと、まだ全員集まっていなかった。
 少ししてアイリーンとみっちゃんが来た。

「おはー!あんたまた奴隷を仕入れたって聞いたけど、どういう事?瑞希を泣かせたら私が許さないんだからね!」

「2人共おはよう。昨日皆に飲みに連れられていったじゃない。酔っていて酒の勢いと成り行きで、そこにいたこのセレネを身請けする事になったんだ。性奴隷として売りに出された初日らしかったけど、可哀想だから買ったんだ。勿論手を出さないよ。それに猫耳族は近接戦闘が得意な種族だから、護衛としてさいてきなんだ!」

 みっちゃんがジト目だ。

「そう。それなら良いのだけど。セレネ?貴女レオンにてごめにされていないの?大丈夫だった?」

「うにゃ?あたいはまだ生娘だぞ!」

「そう。じゃああたしの事はみっちゃんで・・・」

 3人が自己紹介をし、取り敢えず本日の旅路はこうやって危機を乗り越えスタートしたのであった。

 注)危機は全然乗り越えていません!第129話 セレネと朝チュン?
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