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第2章

第128話 やってしまった

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 頭が痛い・・・
 ひたすら痛いぞ!
 うーここはどこだ?
 思い出せない。
 うつ伏せで寝ており、柔らかく気持ち良い何かに包まれていた。
 うん!柔らかく温かい。
 そこには裸のお姉さんが2人いる。
 多分昨夜の店のお姉さんだ。
 そう、今の俺はそのお姉さん達と絡みあった状態だった。

 足元には猫耳の子がいるが、この子だけは寝間着を着ている。
 勿論俺も裸だ。
 つまり裸の俺が裸の女と肌を重ねて寝ているというのは、まあ、そういう事だ。
 なんとなく記憶がある。間違いなくやってしまったというより、状況から事後に裸のまま寝たようだ。やってしまった事に愕然となるが記憶にない。
 アイリーンに浮気者と罵られる?

 俺はそっと体を離したが、するとお姉さん達が目覚めた。

「おはよう!やっぱり勇者様はあっちも勇者様だね!アタイ、足腰立たなくなっちまったよ!凄かったよ!」

「アタイも立てないなー!凄かったよー!」

 確かにやった・・・やってしまった。

「ここはどこ?」

「アタイらを買ったら、よろしくやる部屋だよ!それよりも仲間の所に戻んなくても良いのかい?早い時間に出発だろ?」

 俺は焦った。

「今何時だ?」 

「まだ夜が明けたばかりだよ。アタイ達はまだ寝ているから、その子を連れて帰ると良いさね。またこの町に来たらアタイらを抱きに来て欲しいさね。アンタなら金はいらないさね。そうそう、セレネはまだ子供だからとあんたは抱かなかったな。後でちゃんと抱いてやんな!」

 ほえっ?となっていると、ドアがノックされ、お姉さん達がどうぞと言うと、男衆4人が迎えに来た。

「うおっ!3人相手っすか!さっ、さすがっすね!」

 俺は服を着てお姉さん達にバイバイをされ、セレネを連れて部屋を出た。

 4人に半ば引っ張られ宿に戻るが、取り敢えずまだ時間があるので、何事もなかったように皆布団に入る。

 俺もまだ眠かったのもあり布団に入るが、セレネが所在無さげに立っていた。

「あ、あたいはあんなふうに激しくされるんか?初めてがあんなだと流石に辛いのだ!」 

 あまり記憶がないが、激しくって、俺はどんな事をしたんだ?

「何もしないから布団に入ろうか。いや、尻尾だけモフらせて!添い寝だけだから」

 ジト目をしていたが、俺が欠伸をすると、恐る恐るといった感じで布団に入ってきた。

 俺は正面から抱きしめ、そのお尻に手をやり撫で回した訳ではなく、根本から尻尾を堪能していた。

 尻尾は正義!もふもふバンザイ!ここに新たなモフラーが、誕生した瞬間だ。

 セレネは本当に子供だ。あのお姉さん達は女として抱いたけど、この子は違うぞ!俺ロリコンじゃないから。

 セレネは今から初めてをこの人に捧げるんだなと強張っていたが、御主人様が尻尾をモフっていた手の動きが段々弱まり、やがて動きが止まった。

 そしていびきが聞こえて来た。

 セレネはホッとした反面、女として見られていないのだと理解したのでため息が出る。
 だが、御主人様にハグされているが、性的な奉仕をしないのに布団の柔らかさを堪能出来る事に安堵と、昨夜御主人様が先輩相手にしていた事が思い出され、真っ赤になっていた。

 だが、いびきを聞いて安心したのかセレネも深い眠りに落ちるのであった。
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