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第2章
第99話 サルベル国からの来訪者
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俺とみっちゃんは頷いた。
「念の為、降りたらドッペルゲンガーを発動し、本体は隠れていて。武器は降りたらサバイバルナイフを渡すから」
「分かったわ。でも私って戦えないわよ」
「俺の方は腕輪の力があるから。後で何か魔道具を渡すよ。悲鳴の主を助けよう。みっちゃんは隠れるか女性の保護、2号さんは本体を守るんだ」
「何よその2号って。妾じゃあるまいし。それに私、妾になんかならないわよ」
「調子が戻ってきたようだね。あそこだね」
1人の女性を何人かが押さえて性的に乱暴しているようだ。その横には1人の男?が倒れている。俺は降り立つとみっちゃんにナイフを2本渡してからそいつらに声を掛けた。また、俺の背後に2人の気配がする。みっちゃんがドッペルゲンガーを使ったからだ。
「お前達何をしている!」
「やべぇっー!おい、ヒロ、こいつ、あの時の奴だ。やべーぞ」
「名前で呼ぶな。あっ?何で倒れねえんだよ」
するとドサッと背後で1人が倒れる音がした。一瞬見るとみっちゃんが1人倒れており、もう1人のみっちゃんは倒れていない。頭の中にスキルをレジストした旨のテロップが流れてきた。早速新たに取得したスキルが役に立った。
「残念だな。俺にはスキルは効かないぞ。降伏しろ!」
すると急に女性が開放され、人の気配がしなくなった。風が吹いたような気がするが、どうやったのかこの場から離脱したようだ。
女性はすすり泣いている。
「みっちゃん、自分を守って起こせ!」
「分かったわ」
俺は女性を見る。上着は破られ、胸が顕になっており、手で必死に隠している。スカートは破られているが、パンティーはまだ穿いている。どうやら間に合ったようだ。
俺は収納からコートを出して掛けてあげた。
「奴等はもう逃げていないぞ。大丈夫か?この人は君の連れか?」
「あっ、はい。彼女は私の護衛で、彼奴らに突如声を掛けられ、すると突然倒れたのです!そして私は犯され掛けました。お助け頂き有難うございます。御礼を差し上げたいのですが、財布を彼奴らに取られてしまったようです」
俺は護衛の方に向き、脈を確かめた。
「どうやったか分かりませんが、気絶しているだけのようです。起こしましょう」
俺が声を掛けるも起きない。ここから屋敷まで歩くと10分位だろうか。
みっちゃんの方を見ると、本体の方は起きたようだ。
「所で女性がこのような時間に、こんな所で何をしていたのですか?」
「はい。私は隣の国であるサルベル国よりイデア様と言う方に会いに来ました。我が父より口伝を託され、国王陛下に拝謁しなければなりません。道中盗賊に襲われ、他の護衛は私を逃がす為に戦い、おそらく生きてはおりません。剣聖ニーナ様の助力を得に参りました。大変なのです。我が国に勇者様のうち6人が参られたりと、大変な事になっております」
「イデアさんの所か。ニーナはもう寝ているだろうから、良かったら俺の屋敷に来ますか?イデアさんの所は3軒離れていますが、私の屋敷に今ニーナがいます。多分貴女のいうニーナでしょう。詳しくは屋敷にて話しませんか?」
「良かった!宜しくお願い申し上げます」
そういうと彼女は気絶してしまった。はて・・・困った。疲れと助けられた安堵から気絶してしまったようだ。
俺は取り敢えず護衛の者を背負い、みっちゃんずに支えてもらう。そして気絶してしまった女性をお姫様抱っこした。
「みっちゃん、何かよく分からない状況になったけど、取り敢えず彼女達を運ぶのを手伝って」
「他のクラスメイトも大丈夫なの?」
「そのようだね。落ち着いたらこの人から話を聞こうよ」
「うん。それにしても綺麗な人。ドサクサに紛れておっぱいを見たら駄目なんだからね!」
「俺を何だと思っているんだよ!」
「冗談よ。帰ってから笑えない話をしなきゃなのよね。さあ帰りましょ。というより、私達の格好って不審者よね」
そう、寝間着姿で夜空の散歩をしたからだ。流石に靴は履いていたが、今の格好は寝間着の為にしまらない。俺は夜にみッちゃんを連れて何やってんだ?と自問するが、その時はみっちゃんを夜空の散歩に連れていかなきゃと何故か思ったんだ。どうやらこの訳アリ2人組みとのエンカウントイベントの為?何かの力が働いた?その為に意識がそっちに向いたのか、偶然かよく分からないが、急ぎ屋敷に向かうのであった。
「念の為、降りたらドッペルゲンガーを発動し、本体は隠れていて。武器は降りたらサバイバルナイフを渡すから」
「分かったわ。でも私って戦えないわよ」
「俺の方は腕輪の力があるから。後で何か魔道具を渡すよ。悲鳴の主を助けよう。みっちゃんは隠れるか女性の保護、2号さんは本体を守るんだ」
「何よその2号って。妾じゃあるまいし。それに私、妾になんかならないわよ」
「調子が戻ってきたようだね。あそこだね」
1人の女性を何人かが押さえて性的に乱暴しているようだ。その横には1人の男?が倒れている。俺は降り立つとみっちゃんにナイフを2本渡してからそいつらに声を掛けた。また、俺の背後に2人の気配がする。みっちゃんがドッペルゲンガーを使ったからだ。
「お前達何をしている!」
「やべぇっー!おい、ヒロ、こいつ、あの時の奴だ。やべーぞ」
「名前で呼ぶな。あっ?何で倒れねえんだよ」
するとドサッと背後で1人が倒れる音がした。一瞬見るとみっちゃんが1人倒れており、もう1人のみっちゃんは倒れていない。頭の中にスキルをレジストした旨のテロップが流れてきた。早速新たに取得したスキルが役に立った。
「残念だな。俺にはスキルは効かないぞ。降伏しろ!」
すると急に女性が開放され、人の気配がしなくなった。風が吹いたような気がするが、どうやったのかこの場から離脱したようだ。
女性はすすり泣いている。
「みっちゃん、自分を守って起こせ!」
「分かったわ」
俺は女性を見る。上着は破られ、胸が顕になっており、手で必死に隠している。スカートは破られているが、パンティーはまだ穿いている。どうやら間に合ったようだ。
俺は収納からコートを出して掛けてあげた。
「奴等はもう逃げていないぞ。大丈夫か?この人は君の連れか?」
「あっ、はい。彼女は私の護衛で、彼奴らに突如声を掛けられ、すると突然倒れたのです!そして私は犯され掛けました。お助け頂き有難うございます。御礼を差し上げたいのですが、財布を彼奴らに取られてしまったようです」
俺は護衛の方に向き、脈を確かめた。
「どうやったか分かりませんが、気絶しているだけのようです。起こしましょう」
俺が声を掛けるも起きない。ここから屋敷まで歩くと10分位だろうか。
みっちゃんの方を見ると、本体の方は起きたようだ。
「所で女性がこのような時間に、こんな所で何をしていたのですか?」
「はい。私は隣の国であるサルベル国よりイデア様と言う方に会いに来ました。我が父より口伝を託され、国王陛下に拝謁しなければなりません。道中盗賊に襲われ、他の護衛は私を逃がす為に戦い、おそらく生きてはおりません。剣聖ニーナ様の助力を得に参りました。大変なのです。我が国に勇者様のうち6人が参られたりと、大変な事になっております」
「イデアさんの所か。ニーナはもう寝ているだろうから、良かったら俺の屋敷に来ますか?イデアさんの所は3軒離れていますが、私の屋敷に今ニーナがいます。多分貴女のいうニーナでしょう。詳しくは屋敷にて話しませんか?」
「良かった!宜しくお願い申し上げます」
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俺は取り敢えず護衛の者を背負い、みっちゃんずに支えてもらう。そして気絶してしまった女性をお姫様抱っこした。
「みっちゃん、何かよく分からない状況になったけど、取り敢えず彼女達を運ぶのを手伝って」
「他のクラスメイトも大丈夫なの?」
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