90 / 241
第2章
第90話 再会とvs?みっちゃん
しおりを挟む
1人の少女がアイリーンに飛び付いたのにはイデアも驚いていたが、後から入ってきた者のうち女性達は【あちゃぁ~】といった感じで額に手をやる者、呆気にとられた者もいた。
「ヒィィィ!」
後ろから抱き着かれたのと、驚きから後ろに体が反れ、やがて倒れた。
「いったー」
飛び付いた少女が呻く。
2人はいたたたたと唸りながら起き上がったが、アイリーンに抱き着き、胸に顔を埋めた。
「瑞希だ!瑞希だよ!ゔえええ
ん!」
「うん。みっちゃん!瑞希だよ!みんな無事で良かった!」
だが、アイリーンは最初こそ不意打ちで戸惑っていたが、それが誰なのかが分かってからは抱き合っていた。
アイリーンはそっと抱きしめてあげた。そして涙が頬を伝う。
この子見覚えがある。確か、俺にどうやって生きろと言うんですかと聞いてきた子だ。
再会を果たした美少女の抱擁だ。尊すぎる!
急ぎスマホを出してパシャリ。
コホン。
しかし、途中から様子が変わった。
「クンスカクンスカ、ああ、相変わらずたまらん」
アイリーンの胸に顔をぐりぐりし始めたのだ。羨ましい、じゃなくてけしからん!
俺はひょいっと首根っこを掴んで後ろに放り投げた。アイリーンは困った顔をしていたが、よくある事?女の子同士のじゃれ合いだったようだ。
「こら!女の子には優しくしろって言われなかった!そんなだと・・・ヒャい!」
俺はデコピンをくれてやった。
「お前、あれは俺のだ。羨まじゃなく、けしからん事をしおって!アイリーンが困った顔をしているじゃないか!」
「ちょっと?本音がだだ漏れよ。それにアイリーンって誰よ?」
俺はアイリーンの肩を抱き寄せた。
「この子だ」
「何しれっと肩を抱いているのよ!私の瑞希から離れなさい!それに俺のって何なのよ!」
2人共【キー!】となっていた。
「ハイハイ。それまで。この子は道村さんコトみっちゃん。それと入り口にいる6人はクラスメイト。みっちゃん、この人が皆を助けてくれたレオンよ。さあ席に着こうよ」
食事をしながら俺達と、道村さんことみっちゃん達とこれまでの経緯等を話していた。
みっちゃん達はこの2日間冒険者ギルドにて初心者講習というのを受けていたと。
そこで困ったのは、パーティーをどうするかだ。
俺は知らなかったが、パーティーは6人が上限。7人以上でも一緒に行動は出来るが、パーティー編成ができず、魔物を倒したりした時に得られる経験値は、パーティー員にのみに人数割で入る制約があるのだ。
食事も終わる頃、イデアさんがある提案をしてきた。
「見ての通り、私の所に来たのは7人。パーティーを組むのに1人多いのです。そこで提案ですが、1人をレオンさんのパーティーに入れる事は出来ませんか?」
すると7人のうち6人がみっちゃんを見た。この6人は男女でペアになっているようだが、付き合い出した直後の初々しいカップルのそれに見えた。なるほどと。
「勿論みっちゃんが来るんだよね?」
道村さんは俺の方を見る。
俺が嫌そうな顔をした。
「レオン様!どうか瑞希の親友の私を仲間にしてください!」
手を取りうるうるして頼んできた。先程の事はともかく、この子も中々可愛らしい顔をしているので、手を握られ少しどきりとした。
いや、口を開かなければ物凄く愛らしい。
「お、おう。わ、分かったよ。ただ、良いのか?俺達はこれから色々な国を回る事になるんだぞ」
みっちゃんは頷く。
「ニーナはどうだ?」
「パーティーリーダーはお前なんだからアタイに聞くなよ。レオンが受け入れたらアタイも受け入れるぜ」
そしてアイリーンはというと、道村さんとハイタッチをするのであった。
「ヒィィィ!」
後ろから抱き着かれたのと、驚きから後ろに体が反れ、やがて倒れた。
「いったー」
飛び付いた少女が呻く。
2人はいたたたたと唸りながら起き上がったが、アイリーンに抱き着き、胸に顔を埋めた。
「瑞希だ!瑞希だよ!ゔえええ
ん!」
「うん。みっちゃん!瑞希だよ!みんな無事で良かった!」
だが、アイリーンは最初こそ不意打ちで戸惑っていたが、それが誰なのかが分かってからは抱き合っていた。
アイリーンはそっと抱きしめてあげた。そして涙が頬を伝う。
この子見覚えがある。確か、俺にどうやって生きろと言うんですかと聞いてきた子だ。
再会を果たした美少女の抱擁だ。尊すぎる!
急ぎスマホを出してパシャリ。
コホン。
しかし、途中から様子が変わった。
「クンスカクンスカ、ああ、相変わらずたまらん」
アイリーンの胸に顔をぐりぐりし始めたのだ。羨ましい、じゃなくてけしからん!
俺はひょいっと首根っこを掴んで後ろに放り投げた。アイリーンは困った顔をしていたが、よくある事?女の子同士のじゃれ合いだったようだ。
「こら!女の子には優しくしろって言われなかった!そんなだと・・・ヒャい!」
俺はデコピンをくれてやった。
「お前、あれは俺のだ。羨まじゃなく、けしからん事をしおって!アイリーンが困った顔をしているじゃないか!」
「ちょっと?本音がだだ漏れよ。それにアイリーンって誰よ?」
俺はアイリーンの肩を抱き寄せた。
「この子だ」
「何しれっと肩を抱いているのよ!私の瑞希から離れなさい!それに俺のって何なのよ!」
2人共【キー!】となっていた。
「ハイハイ。それまで。この子は道村さんコトみっちゃん。それと入り口にいる6人はクラスメイト。みっちゃん、この人が皆を助けてくれたレオンよ。さあ席に着こうよ」
食事をしながら俺達と、道村さんことみっちゃん達とこれまでの経緯等を話していた。
みっちゃん達はこの2日間冒険者ギルドにて初心者講習というのを受けていたと。
そこで困ったのは、パーティーをどうするかだ。
俺は知らなかったが、パーティーは6人が上限。7人以上でも一緒に行動は出来るが、パーティー編成ができず、魔物を倒したりした時に得られる経験値は、パーティー員にのみに人数割で入る制約があるのだ。
食事も終わる頃、イデアさんがある提案をしてきた。
「見ての通り、私の所に来たのは7人。パーティーを組むのに1人多いのです。そこで提案ですが、1人をレオンさんのパーティーに入れる事は出来ませんか?」
すると7人のうち6人がみっちゃんを見た。この6人は男女でペアになっているようだが、付き合い出した直後の初々しいカップルのそれに見えた。なるほどと。
「勿論みっちゃんが来るんだよね?」
道村さんは俺の方を見る。
俺が嫌そうな顔をした。
「レオン様!どうか瑞希の親友の私を仲間にしてください!」
手を取りうるうるして頼んできた。先程の事はともかく、この子も中々可愛らしい顔をしているので、手を握られ少しどきりとした。
いや、口を開かなければ物凄く愛らしい。
「お、おう。わ、分かったよ。ただ、良いのか?俺達はこれから色々な国を回る事になるんだぞ」
みっちゃんは頷く。
「ニーナはどうだ?」
「パーティーリーダーはお前なんだからアタイに聞くなよ。レオンが受け入れたらアタイも受け入れるぜ」
そしてアイリーンはというと、道村さんとハイタッチをするのであった。
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
976
1 / 5
この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる