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第2章
第80話 面談
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皆大広間に戻りつつあったが、エンピアル達がひたすら感謝をしてきた。2階の部屋を3倍位にした部屋だそうだ。だが、皆が戻ったので短い時間だけしか相手にできなかったが、彼女達の目は崇める者の目だった。
フリオールと軽く打ち合わせをした後、執事長の発表や、これから順次面談をするとし、解散後最初の面談者が俺の執務室に来る事になる。何人か廊下で待機し、終わった者はフリオールから指示された部屋に行き、次の者に面談に向かわせ待機者の後ろに並ぶようにとした。
但し、教育中の者は明日にする。どのみち当面の間は今後の活動の為に再教育をする事になるから、時間的に余裕がある。
また、戦闘奴隷の者は基本的に冒険者パーティーを組むのと、一部の者は屋敷に残る者や、教育中の者の指導者として残って貰う。
明日までにパーティーを組み、あぶれた者は俺達でどうするか考えたり指示を出すとした。
いつになるか分らないが、俺が能力を取り戻して首輪を外す事が可能になるまでは、一部の者を除き町から出ないようにと。勿論冒険者として依頼をこなすのに数日町を出るのは自由だが、予定を執事長かフリオールに申告するように伝えた。
また、自ら稼いだお金は1割を屋敷に入れれば良いと話すとフリオールやニーナを含め有り得ないと唸っていた。もしも屋敷を出て宿屋暮らしをしたいのならば自由だと。ただし、これから一週間は基本的にこちらから指示のあった場合のみだ。
また、宿屋暮らしをする場合、所在等を知らせ、依頼等で不可能な場合を除き首輪が外れるまでは1週間に1度執事長かフリオールの所に顔を見せれば良いとも伝えた。
解散後食事の時間までは自由時間で、食事は俺を待たずに行うように指示をした。恐らく面談がすぐには終わらないからだ。
1人目は獣人の戦士(男)だった。
彼の要望は、一度冒険者をする予定の奴隷達だけで集まり、その中でバランスの良いパーティーを作りたいというのだ。その為に誰がどれだけの実力を持っているのかについて知る必要が皆にあると。殆ど皆の事を知らないと。
先の賊との戦いで自分が1番倒したので、取り敢えず仕切ろうと思うと許可を求めてきた。ただ、俺かニーナの立会を求められた。なるべく、一緒に売られようとしていた者達に死なれたくないという。異国におり、頼れる者はその者達になるから、不公平にならないように出来れば実力がある者をリーダーとして話し合ってパーティーを決めたいと。
尤もな事だった。パーティーを組むのは後日にし、実力を見極める事にした。それと、誰と誰が一緒にパーティーを組むのかは、兄弟だったり、奴隸になる前の知り合いだったりする者を把握したいと。それらを考慮したいとの事だ。
その為に、最初の面談は、戦える者には冒険者をするか、屋敷の警護として残りたいか等大雑把な事を聞き、パーティーが決まってから、パーティー単位で話を聞くとなった。
問題は非戦闘員だ。
例えば例の3人の高級奴隷の女性はこんなだった。そのうちの1人ラーナだ。銀髪の肩までのスラッとした薄幸美人といった感じだ。谷間の大きさは大きくも小さくもなくといった感じで、上品な仕草だ。
「私ラーナの希望は、御主人様の女や妾として心身共に尽くさせて頂き、身の回りのお世話や、客人との折衝時に同席して助言をさせて頂ければと思います。勿論奥様のご許可をいただければ幸いでございます」
俺はため息をついた。
「君貴族か王族の出だよね?後半は良いが、前半は必要ないぞ。それは愛する人に取っておくんだ」
「私は御主人様をお慕い申しあげております。あの戦闘、丘より襲いし賊を倒されたお姿に一目惚れ致しました。それでは駄目なのでしょうか?」
「気持ちは嬉しいが、既に俺にはアイリーンがいるぞ。出来れば俺に対する性的な奉仕以外で生きる術を見つけよう。そうだな、当面の間は子供達の面倒をみてやってくれ。それと自分を大事にしろ。自分を大事にする権利があるんだ」
「はい。畏まりました」
残りの2人も同じ感じだった・・・
フリオールと軽く打ち合わせをした後、執事長の発表や、これから順次面談をするとし、解散後最初の面談者が俺の執務室に来る事になる。何人か廊下で待機し、終わった者はフリオールから指示された部屋に行き、次の者に面談に向かわせ待機者の後ろに並ぶようにとした。
但し、教育中の者は明日にする。どのみち当面の間は今後の活動の為に再教育をする事になるから、時間的に余裕がある。
また、戦闘奴隷の者は基本的に冒険者パーティーを組むのと、一部の者は屋敷に残る者や、教育中の者の指導者として残って貰う。
明日までにパーティーを組み、あぶれた者は俺達でどうするか考えたり指示を出すとした。
いつになるか分らないが、俺が能力を取り戻して首輪を外す事が可能になるまでは、一部の者を除き町から出ないようにと。勿論冒険者として依頼をこなすのに数日町を出るのは自由だが、予定を執事長かフリオールに申告するように伝えた。
また、自ら稼いだお金は1割を屋敷に入れれば良いと話すとフリオールやニーナを含め有り得ないと唸っていた。もしも屋敷を出て宿屋暮らしをしたいのならば自由だと。ただし、これから一週間は基本的にこちらから指示のあった場合のみだ。
また、宿屋暮らしをする場合、所在等を知らせ、依頼等で不可能な場合を除き首輪が外れるまでは1週間に1度執事長かフリオールの所に顔を見せれば良いとも伝えた。
解散後食事の時間までは自由時間で、食事は俺を待たずに行うように指示をした。恐らく面談がすぐには終わらないからだ。
1人目は獣人の戦士(男)だった。
彼の要望は、一度冒険者をする予定の奴隷達だけで集まり、その中でバランスの良いパーティーを作りたいというのだ。その為に誰がどれだけの実力を持っているのかについて知る必要が皆にあると。殆ど皆の事を知らないと。
先の賊との戦いで自分が1番倒したので、取り敢えず仕切ろうと思うと許可を求めてきた。ただ、俺かニーナの立会を求められた。なるべく、一緒に売られようとしていた者達に死なれたくないという。異国におり、頼れる者はその者達になるから、不公平にならないように出来れば実力がある者をリーダーとして話し合ってパーティーを決めたいと。
尤もな事だった。パーティーを組むのは後日にし、実力を見極める事にした。それと、誰と誰が一緒にパーティーを組むのかは、兄弟だったり、奴隸になる前の知り合いだったりする者を把握したいと。それらを考慮したいとの事だ。
その為に、最初の面談は、戦える者には冒険者をするか、屋敷の警護として残りたいか等大雑把な事を聞き、パーティーが決まってから、パーティー単位で話を聞くとなった。
問題は非戦闘員だ。
例えば例の3人の高級奴隷の女性はこんなだった。そのうちの1人ラーナだ。銀髪の肩までのスラッとした薄幸美人といった感じだ。谷間の大きさは大きくも小さくもなくといった感じで、上品な仕草だ。
「私ラーナの希望は、御主人様の女や妾として心身共に尽くさせて頂き、身の回りのお世話や、客人との折衝時に同席して助言をさせて頂ければと思います。勿論奥様のご許可をいただければ幸いでございます」
俺はため息をついた。
「君貴族か王族の出だよね?後半は良いが、前半は必要ないぞ。それは愛する人に取っておくんだ」
「私は御主人様をお慕い申しあげております。あの戦闘、丘より襲いし賊を倒されたお姿に一目惚れ致しました。それでは駄目なのでしょうか?」
「気持ちは嬉しいが、既に俺にはアイリーンがいるぞ。出来れば俺に対する性的な奉仕以外で生きる術を見つけよう。そうだな、当面の間は子供達の面倒をみてやってくれ。それと自分を大事にしろ。自分を大事にする権利があるんだ」
「はい。畏まりました」
残りの2人も同じ感じだった・・・
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