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第1章
第54話 4人をぺったんこさん
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俺はそいつの真上に飛び、ウォーターショットを・・・放てなかった。次にファイヤーボール、ファイヤーショットを試すも出ない。道中休憩をしている時に試したが、その時にはちゃんと出たのだ。今は何故か出ない。手を前にかざしても何も出ない事に少し焦った。
「貴様、魔法使いか!降りて来て正々堂々と剣で勝負しろ」
「最終警告だ。武装解除して降伏するなら命までは取らない。俺は間違いなくお前達を全滅できるんだぞ!それに魔法使いに近接戦闘をしろって、お前馬鹿だろ?小僧!命を粗末にするな!」
「何が小僧だ!子供がほざくんじゃねえ!飛べるからって攻撃を食らわない訳じゃないんだぞ!これでもくらえや!」
懐から投げナイフを投擲してきたが、狙いが逸れて頭1つ分外れた。
俺は一瞬焦ったが次の行動に移る。
「警告はしたからな。死ね!さようなら!」
ハイエース位の大きさの岩を真上から落とした。
ヒューン・・・ド~~ン!
馬には可哀想な事をしたが、馬諸共ぺったんこさんの刑だ。
潰された奴は何が起こったのかすら分からなかっただろう。
俺は地上に降りた。
「貴様!よくもゴーンをやりやがったな!一斉攻撃をするぞ!いけー!」
3人が俺に向かってきたが、1人は別の方向に向かっていった。それは不測の事態のようで、馬に悪態をついていた。どうやら馬が言う事を聞かず、馬が逃げたのだ。俺は上方に飛び、3人の上にテニスコート片面位の面積の岩を落とした。勿論3人同時にぺったんこさんだ。逃げる奴にアイスショットを放つも発動せず。
一旦地上に降りてもう1度放つと今度は放つ事が出来た。鎧に弾かれたが、なるほどと頷いた。ニーナの治療魔法と同じだ。どうやら飛翔中は魔法を使えないようだ。
もう1度飛び、逃げた奴の前方に降り立ち、ファイヤーボールを放つと今度は飛んで行く。するとそいつの体に当たり、上半身が燃え出して悶えながら落馬した。そして体を回転させながら火を消そうとするも、中々うまく消えない。
ギャーと叫んでいるので、ウォーターボールを投げて火を消してやった。
取り敢えずそいつの所に駆け寄ったが、酷い火傷で虫の息だった。
こいつが動くのはまず無理だろうと思うので、先に死体とカードを回収したいのでそちらに向かう。
「警告はしたし、1人目がどうやって倒されたか見ていただろうに。降伏しないのならせめて四方分散して逃げたり、何処かの窪みにでも隠れたらやり過ごせたかも分らないのに、こいつら馬鹿だな。無駄に俺に人を殺させやがって」
そうして3人を屠った岩を収納すると、そこにはスプラッターが広がっていた。半ば土に死体がめり込んでいるが、取り敢えず死体に触れて回収し、落ちている物が無い事を確認した。次に最初に殺した奴も同じくだ。岩を除けたそこは血で真っ赤だったが、慣れたのか吐き気すらしなかった。
次に辛うじて生きている奴を見ると文字通り息も絶え絶えだ。馬は逃してやった。そいつの武装を解除し、肩に担いでアイリーン達の所に戻るべく飛んで行く。
ゴヒューゴヒューと息が荒い。別に此奴の生き死には知った事ではない。だが、俺達の乗った馬車が襲われたのが偶然なのか否か、もしあの馬車が狙われたとして、ターゲットが俺達だったのか否か、それが知りたかった。なので間に合うならニーナに治療して貰い、尋問したかった。
栃朗は甘い考えを捨てようと決めていた。どちらかというと性善説を好む性質だった。今までのような甘い考えだとこの先命を落とすだろうと。とてもではないが、このままだとアイリーンを守れない。この襲撃を見た時に、犯人を殺す事も止むなしとしていた。降伏を勧告したのは甘さではなく、無駄だと分かっているが自分の心の安寧の為にした。ちゃんと警告をしたと言い訳を作らないと、殺した事に対する重圧に潰れかねないからだった。
「貴様、魔法使いか!降りて来て正々堂々と剣で勝負しろ」
「最終警告だ。武装解除して降伏するなら命までは取らない。俺は間違いなくお前達を全滅できるんだぞ!それに魔法使いに近接戦闘をしろって、お前馬鹿だろ?小僧!命を粗末にするな!」
「何が小僧だ!子供がほざくんじゃねえ!飛べるからって攻撃を食らわない訳じゃないんだぞ!これでもくらえや!」
懐から投げナイフを投擲してきたが、狙いが逸れて頭1つ分外れた。
俺は一瞬焦ったが次の行動に移る。
「警告はしたからな。死ね!さようなら!」
ハイエース位の大きさの岩を真上から落とした。
ヒューン・・・ド~~ン!
馬には可哀想な事をしたが、馬諸共ぺったんこさんの刑だ。
潰された奴は何が起こったのかすら分からなかっただろう。
俺は地上に降りた。
「貴様!よくもゴーンをやりやがったな!一斉攻撃をするぞ!いけー!」
3人が俺に向かってきたが、1人は別の方向に向かっていった。それは不測の事態のようで、馬に悪態をついていた。どうやら馬が言う事を聞かず、馬が逃げたのだ。俺は上方に飛び、3人の上にテニスコート片面位の面積の岩を落とした。勿論3人同時にぺったんこさんだ。逃げる奴にアイスショットを放つも発動せず。
一旦地上に降りてもう1度放つと今度は放つ事が出来た。鎧に弾かれたが、なるほどと頷いた。ニーナの治療魔法と同じだ。どうやら飛翔中は魔法を使えないようだ。
もう1度飛び、逃げた奴の前方に降り立ち、ファイヤーボールを放つと今度は飛んで行く。するとそいつの体に当たり、上半身が燃え出して悶えながら落馬した。そして体を回転させながら火を消そうとするも、中々うまく消えない。
ギャーと叫んでいるので、ウォーターボールを投げて火を消してやった。
取り敢えずそいつの所に駆け寄ったが、酷い火傷で虫の息だった。
こいつが動くのはまず無理だろうと思うので、先に死体とカードを回収したいのでそちらに向かう。
「警告はしたし、1人目がどうやって倒されたか見ていただろうに。降伏しないのならせめて四方分散して逃げたり、何処かの窪みにでも隠れたらやり過ごせたかも分らないのに、こいつら馬鹿だな。無駄に俺に人を殺させやがって」
そうして3人を屠った岩を収納すると、そこにはスプラッターが広がっていた。半ば土に死体がめり込んでいるが、取り敢えず死体に触れて回収し、落ちている物が無い事を確認した。次に最初に殺した奴も同じくだ。岩を除けたそこは血で真っ赤だったが、慣れたのか吐き気すらしなかった。
次に辛うじて生きている奴を見ると文字通り息も絶え絶えだ。馬は逃してやった。そいつの武装を解除し、肩に担いでアイリーン達の所に戻るべく飛んで行く。
ゴヒューゴヒューと息が荒い。別に此奴の生き死には知った事ではない。だが、俺達の乗った馬車が襲われたのが偶然なのか否か、もしあの馬車が狙われたとして、ターゲットが俺達だったのか否か、それが知りたかった。なので間に合うならニーナに治療して貰い、尋問したかった。
栃朗は甘い考えを捨てようと決めていた。どちらかというと性善説を好む性質だった。今までのような甘い考えだとこの先命を落とすだろうと。とてもではないが、このままだとアイリーンを守れない。この襲撃を見た時に、犯人を殺す事も止むなしとしていた。降伏を勧告したのは甘さではなく、無駄だと分かっているが自分の心の安寧の為にした。ちゃんと警告をしたと言い訳を作らないと、殺した事に対する重圧に潰れかねないからだった。
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